地盤改良の間に手刻み | 奈良県古民家再生協会ブログ

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地盤改良をしています。

地盤調査の結果、改良工事が必要という判定になりました。

施主さんにしてみると余分な出費です。

あらかじめ予算にはある程度の工事費を計上していますが、

ないに越したことはありません。

一般的な木造住宅では大体表層から2mまでのところに

自沈層という軟弱地盤が存在すると改良工事が必要に

なることが多いです。

 

改良にもいろいろあって、表層だけが弱い場合は表層改良

と言って表層の土に固化剤を混ぜて固める方法。

柱状改良といって地中にコンクリート上の柱を作る方法。

さらに深い改良が必要な場合は鋼管杭といって鋼管の杭を

打ち込む方法があります。

改良が深くなるほど工事費は高くなります。

写真の改良は柱状改良ですが、コンクリートのように固める

のではなく、砕石を突き固めて柱を作る方法です。

砕石は自然素材なので将来も産業廃棄物にはなりません。

砕石には隙間ができるので地盤の水はけもよくなります。

地震による長い揺れが原因で起きる液状化にもある程度

対抗してくれます。

 

 

改良工事と基礎工事の間に大工さんが構造材を刻んで

います。

当社は今でも全棟墨付け・手刻みをしています。

ほとんどの住宅会社ではプレカットを採用しています。

規模の大きな工場では1日に数棟分くらいを加工します。

構造材の大きさなども自動的に計算してくれるはずです。

省力化もできれば経済的でもあります。

その代わり軸組から考えるということをしなくなります。

どんな大きさの材料を使い、どのように組むかなどは

機械任せです。

しかし、墨付け手刻みの場合は、設計が構造計算をして

構造材の大きさを決め、現場監督と大工さんが一緒にな

って組み方を考えます。

特に最近のように大きな梁材をあらわしで見せる場合など

は計算ではなく、見た目で構造を決めたほうがいいときも

あります。

丸太のような不規則な形をした梁材はプレカット工場でも

大工さんが加工をしています。

家というのはそのような手づくりの部分が大切です。

完成すればほとんどが見えなくなりますが、どれだけ人が

手間をかけるかで価値も上がると思います。