古民家の断熱 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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古民家のリフォームですが、これはその施工前

の状態です。

こちらが完成です。

縁側ですが、外部についていたガラス戸をサッシに

取替ています。

断熱のためです。

戸袋も断熱ために壁を造って雨戸の出し入れは小さな

引き戸を開けて出し入れしてもらいます。

外部の欄間はそのままですが、2重になるように内側に

アクリルをはめ込んでいます。

天井はきれいな仕上げだったので残したいところでした

が、日本家屋は、屋根の軒裏がそのまま仕上になって

いることが多く断熱のために新しく天井を造っています。

 

雪見障子とガラス戸は再利用しています。

ガラス戸は昔の建具なので背が低く造ってあります。

それで継ぎ足しをして背を高くしています。

これは再利用したガラス戸なんですが、カギ穴が開いた

ままになってたので、埋木してあります。

実は施主検査で指摘されました。

自社でも社内検査をしているのですが、気が付かない

ことが多いですね。

検査する人間を増やすか、もっと時間をかけてじっくり

見なければなりません。

 

古民家に限らず、リフォームは残しておきたいところも

あれば失くしたいものもあります。

しかし、どんな生活をしたいかで変わります。

今では、ほとんどが耐震と断熱が主な目的になってい

ますが、古民家などは特にこれを重視するとその良さ

がそがれてしまうことがあります。

断熱のために外部の木製建具を断熱サッシに変えれば

外観の古民家らしさはなくなります。

外観を損ないたくなければ内窓を採用するという方法も

あります。

耐震のためには壁が必要になります。

開放的な間取りはある程度諦めざるを得ません。

たとえ不便でもこの部屋はそのまま残しておきたいという

こともあります。

耐震はこの部分だけということはできません。

家全体で考えなければ効果はありません。

 

断熱は部屋を区切って考えることができます。

しかし、その部屋にある窓はすべて対象になります。

部屋全体を包み込んで初めて効果があります。

そのとき以外に盲点になるのは床下です。

床下の隙間は見逃しやすいところです。

根太と大引が直交しているので壁の部分で断熱が途切れ

ていたり、空気が流れ込むといったことが起きます。

いわゆる「通気止め」が必要になります。

ウレタンの吹き付けによる断熱などは断熱材自体が膨張

するので効果はあると思います。

しかし、あそこまで包んでしまうとややシロアリや結露が気

にはなります。