木の乾燥と柱の背割り | 奈良県古民家再生協会ブログ

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柱の「背割り」です。

柱は節や割れが少ない(ない)面が多いほど高価

になります。

木は乾燥すると表面にひび割れが生じます。

それでひび割れが起きないように柱の背中側にこ

のような切れ目を入れて収縮をここで逃がします。

背中側というのは山の斜面に立っている木の

太陽の当たる側です。

太陽の当たる方が枝が多くなるので節が出やすい

からですが、必ずしも背中側とは限らずきれいな面

を残して背割りを入れます。

また、この背割りを入れることで表面だけでなく内部

の乾燥もしやすくなります。

しかしこれはあくまで「芯持ち」といって一本の木を

四角く製材した真ん中に柱の芯がある木に限られて

いて、芯のない木は芯去りと言って背割りは入れません。

例えば太い木から4本の柱を採ればその柱には芯は

ありません。

割れては困るようなところに使う木でこの採り方をする

と、木の表面も杢目ではなく、柾目と言ってまっすぐな

目が表れて大変高価です。

これは、独立柱で柱の4面がすっきり見えるので背割り

に埋木をしたものです。

隙間なくきれいに埋木されています。

こちらは先日完了検査に言った家ですが、同じように埋木

をしてあったのですが、埋木をしてから完成までに4か月ほ

どたっていたでしょうか。

さらに乾燥が進んで隙間ができてしまってました。

当社は天然乾燥材を使っているのですが、数か月でこんな

に開くんですね。

隙間は2mmくらいでしょうか。

しかし、実際の生活が始まると、生活の湿気で閉じる(隙間が

なくなる)ことがあります。

天然の木は乾燥や湿気に伴って収縮や膨張を繰り返します。

今ではあまり使われなくなりましたが、和室の床の間に建てる

床柱、杉の絞り丸太がよく使われましたが、購入、施工時には

ヒビ割れがなかったものが引き渡しのころにひび割れが発生

することがよくありました。

天然の木だからしょうがないと言えばしょうがないのですが、

和室となるとやはり困ります。

取り換えたこともありますが、同じことが起きることもあります。

しかし、生活が始まると湿気を吸ってなくなることもよくありました。