受け梁の大きさは? | 奈良県古民家再生協会ブログ

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リフォームで受け梁を入れています。

いわゆる梁補強というものです。

柱などを外した時に2階の荷重を受けるスパンが

長くなった時に既存の梁だけでは支えきれないの

でその下にもう一本梁を取りつけます。

過重は梁を支えている柱に加わることになりますが、

柱は少々荷重が増えても支障はありません。

新築でもリフォームでもこのような大きな梁を見せて

仕上げることが多くなりました。

梁が大きいとそれだけで頑丈そうに見えるためでも

あります。

ところがどんな梁でもいいかというとそうではなく、ス

パンの長さや2階に乗っている荷重によって大きさは

変わります。

新築の場合は、許容応力度などの計算で梁の大きさ

は算出できます。

リフォームも軸組図を作成すれば算出できますが、大

規模リフォームでもない限り軸組図までは造りません。

そんな時どうやって梁の大きさを決めているかというと

大工さんの経験と勘ということが多いです。

勘というといい加減に聞こえますが、おおよその荷重を

考えたうえで決めていることです。

計算よりもやや大きめのことが多いです。

今でこそ2階建ての木造住宅でも構造計算をするように

なりましたが、つい数十年前まで戸建ての住宅を個人

(一人親方)の大工さんが請け負っていたころは構造材

の大きさは大工さんが経験と勘で決めていました。

そのような家は今でもたくさんあります。

古民家などはすべてそうです。

誰も構造計算などしていません。

そしてほとんどの構造材がやや大きめに造られています。

私もそれほど経験があるわけではないですが、ある程度

の大きさは決められます。

 

しかし、この経験と勘というものは昔の大工(棟梁)さんだから

よかったのだと思います。

今でも自分の経験と勘を信じる人はいますが、昔の棟梁ほど

の経験があるわけではありません。

あまりこれに頼るのは危険です。

誰もができることでもなければ、根拠になるものもありません。

やはり計算根拠というものは必要だと思います。

入力さえ間違わなければ、正確な数値を示してくれます。

 

余談ですが、すでに施工されている壁の断熱材ですが本来は

断熱材の耳にあたる部分は柱や間柱の表面に取り付けるもの

で側面に取り付けるものではありません。

柱や間柱が隠れるように取り付けるのが正解です。

この家に限らず、これくらいの築年数の家では断熱材(グラス

ウール)が普及しだして間もないころでほとんどの家がこのよう

に施工されていました。