木材の性質 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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日本の森林は自然林や原生林は少なく、人が手を加えた

人工林ががほとんどです。

そして樹齢50年を超えた人工林が大量にある状態です。

写真は吉野で行われた伐採ツアーで切り倒されたばかり

の杉の木です。

切り倒された木の断面を見ると周辺の白い部分と芯の赤

い部分とに分かれています。

周辺部分を辺材で白太といい、赤みを帯びた芯に近い

部分を心材で赤身と呼びます。

赤身は高価な部分です。

樹木というのは外周の樹皮の部分で幹を締め付けるような

力がかかり上下方向では引っ張り合う力がかかっています。

ですから簡単に曲がらずまっすぐに伸びていますが、製材

するとその力がなくなり、収縮や捩れを起こします。

辺材、白太の部分は水分がたくさん含まれていてカビの生え

やすい部分です。

樹木は成長すると形成層は活動をやめて細胞の抜け殻に

なります。

これが心材、赤身と言われるものになります。

赤みを帯びているのはセルロースやリグニン、タンニンと言

われるものです。

木材はよく乾燥したものを使うことが大事です。

乾燥は、心材に含まれる自由水が最初に蒸発し、次に辺材

に含まれる結合水が蒸発します。

放置を続けると、外気中の水分と樹木の中の水分が平衡状態

になり結合水の蒸発が止まります。

これが気乾状態と言われるもので伐採した樹木を1年間放置

すると気乾状態になるといわれます。

これは置かれた環境によって含水率が変わります。

周辺の湿度を調節しているからです。

人工的に乾燥を続ければ水分は減りますが、空気中の水分を

吸収して平衡状態(15%前後)に戻ります。

 

木材にも経年変化はあります。

人が老化するのと同じです。

針葉樹は伐採後、200年間は強度が上がり、その後ほとんど強度

に変化はないといわれます。

これはすごいことですね。

一方、ケヤキはヒノキの2倍くらいの強度がありますが、500年で2分

の1から3分の1程度に強度が落ちるといわれます。

次に風化。

雨や風、紫外線などによる影響で材料の表面は変化します。

針葉樹の場合、「100年1分」といわれ、100年で3ミリ程度風化します。

これならば、風化で寿命が尽きることはまずありません。

木材の風化は、色が変わることを避けるために塗装することがあり

ますが、一度塗ると塗り替えが必要になります。

塗料によっては被膜を作ることもあります。

しかし、この皮膜は完全に水を止めることはできません。

内部に侵入した水分が反対に逃げにくくなり、かえって腐朽の原因

になることもあります。

木材は大変寿命の長い構造材なんです。

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