本当の耐震補強 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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定期的の購読している建築関係の雑誌があります。

今月号の表題は「今求められる本気の耐震」という

表題でした。

熊本の震災で品確法による耐震等級3の家を標準に

すべきといった内容のことが書かれています。

国は住宅の耐震化を進めていますが、実質の耐震化

はあまり進んでいないようです。

新しく建築される家に関しては相応の耐力を持っている

ようですが、56年の新耐震基準以前の建物はなかなか

耐震が進みません。

なかでも、最近利活用を進めようとしている古民家ともな

ると造り方が違うので現行法に適するように耐震するに

は高額な費用がかかります。

耐震の方法も現行法以外に限界耐力計算や時刻歴応答

解析といった手法も考えられます。

古民家といわれるような伝統工法の家はもともと壁が少なく、木組み

で構造が保たれています。

耐震診断などを行えば、評点0.1以下という家などはざらにあります。

「倒壊の危険あり」と判断される家です。

しかし、ある文献によるとこの昔からある伝統的な建築物は住宅に

限らず、寺社・仏閣も含めて現行法による耐力とみなされるような壁

はほとんどありません。

ほとんど軸組みと架構によって形成されているだけです。

にもかかわらず、100年、数100年、改修されることもなく現存して

います。

数100年も経過していれば大きな地震にも遭遇しているはずです。

にもかかわらず、無事に今も現存しているのです。

「伝統工法は現代的な科学技術とは無縁に発展してきたものである

だけに耐震性の評価と補強方法はいまだ試行錯誤の状態であり、

今後の課題」とされています。

それはそれでいいのですが、現状のままでは現行の耐震性を確保

できない家は改修するにも融資の対象となりません。

何らかの方法で耐震補強するとしても、上記のような事例をみると

その補強が本当に正しいのかという不安もあります。

伝統工法の家は現行の計算法に基いて造られているわけではあり

ません。

しかし、施工するとなれば現行の計算法に基づくしかないのですが、

100年以上現状を保ってきた家を手を加えることによってマイナス

に働くことだけはないように願いたいです。

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