私の実家は、法隆寺の近く、夢殿から歩いて2~3分のところに住んでいました。そして小学校、中学校と9年間この法隆寺の境内を通学路にしていました。
毎日、この五重之塔を見ながら通学していたわけです。
ところで「法隆寺の七不思議」というのをご存知ですか。
梅原猛さんだったかが書いた本で、中学の時に読みました。
・法隆寺の伽藍にはクモが巣を作らず、雀も糞を掛けない。
実際は、クモも巣を造っていますし、鳥の糞もあります。
清い寺に保とうとした僧たちの気持ちの表れではないか
・南大門の前に鯛石と言われる大きな石がある。
これは実際にあります
どんなに大雨が降ってもこの石から上には水が来ない
魚はここまでしか来ないようにという意味が込められています
・五重の塔の上部の九輪に鎌が刺さっている。
これも実際にあります
聖徳太子の怨霊を封じ込めるためという説もありますが、落雷防止を祈願するものです
中国古来の五行(木 火 土 金 水)が関係していて、雷は木、鎌は金そして金は木に勝ることから鎌が刺さっていると言われます
・法隆寺の中庭に伏蔵が三つある。
伏蔵とは地下の蔵のことで法隆寺が破損した時、再建できるように財宝がおさめられているところです。
石の蓋で覆われているそうです。
実際にあるのかどうか私は知りません。
・因可池(よるかのいけ)のカエルには片目がない。
この家の付近に太子が住んでいた斑鳩宮があって、学問をしているときにあまりカエルが泣いたので静かにするように筆で目をついたところ
この池のカエルは全て片目になったと言われているそうですが、これはありえません
・夢殿の礼盤(お坊さんが座る台)の裏が汗をかいている。
夢殿の救世観音像の前の礼盤と言われるお坊さんが座る台がありますが、毎年2月にこれに日光を当ててこれにつく水滴の量によって豊作か凶作かの占いをします。
これも私は聞いたことがありません。
お坊さんが集まってやっているのかもしれません。
・雨だれの跡が地面にあかない。
実際に雨だれの跡はたくさんあります
水はけのよさ、地盤の良さを表しているのでは
面白い言い伝えがあるものです。