学校に行けたのは、入学式と、その翌日だけ。
それからは毎日ずっと、行きたくても身体が動かなかった。
毎日毎日、緊張して過ごす。
明日は、明日こそは行こうと思ってしまうから。
気が休まる時がない。
そして、行けない日を重ねれば重ねるほど、焦りは強くなる。
そして、余計にハードルが上がる。
夜になると
思いが爆発する。
そんな息子と
またぶつかってしまった。
きっと、息子も私も
先の見えない不安にストレスを感じていて、それをどう処理していいのか分からないのだと思う。
「普通」に憧れ続ける息子は
「普通」じゃない世界を軽蔑し続け、
私はそんな息子に怒りを覚えてしまう。
相談室登校もイヤ
フリースクールもイヤ
ホームスクーリングもイヤ
出席日数を気にするのも、
「普通の高校」に入れなくなるからと。
「普通」って何よ「普通」って…
と息子に怒りをぶつけながら、でも心のどこかでは何となく分かっている。
息子のいう「普通」というものを。
だけど
胸が締め付けられるから
苦しくなるから
怒ってしまう。
もう、人の目ばかり気にして生きるのはやめてよって
もう、いい加減、自分の人生を歩いてよって
もう、お願いだから幸せになってよ…って。
結局は
自分を責め、苦しみ続ける息子の姿を見るのがもう辛すぎて
早く解放されたいっていう私の心の叫びが
息子への怒りとなって溢れ出てしまうのかもしれない。
そして言ってしまった。
「そんなに普通になりたいのなら、自分は四角いのに丸い所に入りたいのなら、毎日自分の角をとる努力をしたらいいじゃない!そうすれば、いつか丸くなれるかもしれないでしょ!」
そんな言葉を言ってしまいながら、
そんなこと願ってない
そんなことして欲しくないって
心の中では泣いていた。
そしてやっぱり私も
あなたは四角い
学校は丸い
そう思ってしまってたのだなぁと感じた。
息子が一番受け入れたくない事実。
僕は「普通じゃない」ということ。
息子がこう答えた。
「みんなが普通にできてる事が、僕にはできないんだ。
それで、必死でそこに行こうと頑張って、やっとそこにたどり着いた時には、もうみんなはそこにはいないんだ。もうその頃には、みんなもっと先に行ってしまってるんだ。」
頑張っても頑張っても
追いつけない。
いつまでたっても掴めないものを
追いかけている。
そういう気持ちなのだろう。
どんなに苦しくて、どんなに淋しいのだろう。
「もういい加減、ありのままの自分を認めてあげたら…?」
私はそう言った。
それが私の本音だった。
でも息子はこう言った。
「僕は自分なんて低レベルの人間だって分かってるんだ。だけど、それを認めてしまったら、本当にそうなってしまうでしょ?」
こんなやり取りを
これまで何度してきたことか…。
どれだけ伝えようとしても
うまく伝わらない。
「あなたは素晴らしい存在だということ」
傷ついて
疲弊して
終わってしまう言い合い。
伝えたいのは、ただそれだけなのに。
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