自分を認めてしまったら… | 我が家は天才を飼っている

我が家は天才を飼っている

我が家のぶっ飛び息子の記録。
育てにくい子供を育てながら、日々悩み、落ち込み、気付き、観念を手放し、成長させてもらってます。同じ様な子育てに苦労しているお母さん達の少しでも慰めになってくれれば嬉しいです。

中学に入学して、1ヶ月が経った。



学校に行けたのは、入学式と、その翌日だけ。
それからは毎日ずっと、行きたくても身体が動かなかった。



毎日毎日、緊張して過ごす。
明日は、明日こそは行こうと思ってしまうから。



気が休まる時がない。



そして、行けない日を重ねれば重ねるほど、焦りは強くなる。
そして、余計にハードルが上がる。



夜になると
思いが爆発する。



そんな息子と
またぶつかってしまった。



きっと、息子も私も
先の見えない不安にストレスを感じていて、それをどう処理していいのか分からないのだと思う。



「普通」に憧れ続ける息子は
「普通」じゃない世界を軽蔑し続け、



私はそんな息子に怒りを覚えてしまう。



相談室登校もイヤ
フリースクールもイヤ
ホームスクーリングもイヤ



出席日数を気にするのも、
「普通の高校」に入れなくなるからと。



「普通」って何よ「普通」って…
と息子に怒りをぶつけながら、でも心のどこかでは何となく分かっている。
息子のいう「普通」というものを。



だけど
胸が締め付けられるから



苦しくなるから



怒ってしまう。



もう、人の目ばかり気にして生きるのはやめてよって
もう、いい加減、自分の人生を歩いてよって
もう、お願いだから幸せになってよ…って。



結局は
自分を責め、苦しみ続ける息子の姿を見るのがもう辛すぎて
早く解放されたいっていう私の心の叫びが
息子への怒りとなって溢れ出てしまうのかもしれない。



そして言ってしまった。



「そんなに普通になりたいのなら、自分は四角いのに丸い所に入りたいのなら、毎日自分の角をとる努力をしたらいいじゃない!そうすれば、いつか丸くなれるかもしれないでしょ!」



そんな言葉を言ってしまいながら、
そんなこと願ってない
そんなことして欲しくないって
心の中では泣いていた。



そしてやっぱり私も
あなたは四角い
学校は丸い
そう思ってしまってたのだなぁと感じた。



息子が一番受け入れたくない事実。
僕は「普通じゃない」ということ。



息子がこう答えた。
「みんなが普通にできてる事が、僕にはできないんだ。
それで、必死でそこに行こうと頑張って、やっとそこにたどり着いた時には、もうみんなはそこにはいないんだ。もうその頃には、みんなもっと先に行ってしまってるんだ。」



頑張っても頑張っても
追いつけない。



いつまでたっても掴めないものを
追いかけている。



そういう気持ちなのだろう。



どんなに苦しくて、どんなに淋しいのだろう。



「もういい加減、ありのままの自分を認めてあげたら…?」
私はそう言った。
それが私の本音だった。



でも息子はこう言った。
「僕は自分なんて低レベルの人間だって分かってるんだ。だけど、それを認めてしまったら、本当にそうなってしまうでしょ?」



こんなやり取りを
これまで何度してきたことか…。



どれだけ伝えようとしても
うまく伝わらない。



「あなたは素晴らしい存在だということ」



傷ついて
疲弊して
終わってしまう言い合い。



伝えたいのは、ただそれだけなのに。

















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