おはようございます。
フードビジネスコンサルタントの中田雅博です。
◎『生物模倣学』という、耳慣れない言葉。
ひと言で言うと、
「生物の生態の特長を技術化する」というもの。
※総称して、『ネイチャーテクノロジー』と呼ぶそうですが、この技術を、“白モノ家電”に実用化しているのがシャープ㈱さん。
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当社技術者の大塚氏の講演会に参加しました。
※講演テーマは、『ものづくりに新しい視点を~生き物からのヒント』でした。
面白いですねえ!
「ネコの掃除機」って何?
◎猫の舌の裏は、ヤスリのようにギザギザとしているそうです。 ※ペットの猫ちゃんがいれば、確かめてくださいね。
で、コレは何のためかというと・・・
①あごが弱いため、骨から肉をこそげ落とすヤスリの働き
②獲物から自らの体臭を察知されないためのグルーミング。その際のクシの働き ※そういえば、猫は体中を舐めてますよね。
③舐め取った体臭は毛ごとの見込まれ、胃で毛玉として蓄積、定期的に吐出される。
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②、③のネコ舌構造を『“サイクロン掃除機”のゴミ圧縮』の技術に応用
※吸い込んだゴミを10分の1に圧縮することができたそうです。
他にも、
○トンボの羽根の模様
:エアコンのファンへ応用→高効率化・軽量化
○イルカの尾ひれのしわ
:洗濯機のドラムへ応用→洗浄力のアップ
○アホウトリの羽根、イヌワシの羽根
:エアコンの室外機のファン
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※これらの実用化で、それぞれの特性を活かして、高効率化、省エネ化、軽量化に成功しているそうです。
○日本で唯一、渡りをする蝶々『アサギマダラ』
このチョウは、あまり羽ばたかず、ひらひらと飛翔するそうです。→その飛翔を可能にしている“羽根のくびれ”を扇風機の羽根に応用。
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これまで不可能だった“新しい快適な風”を作り出したとか。
まさに、新しい視点(生物模倣学)をものづくりに応用されています。
『目のつけどころがシャープでしょ』
※以前のシュープさんのキャッチコピーですけど、ぴったりですね。
◎「ネコの舌の掃除機です」、「チョウの羽根の扇風機です」 ※営業的にも、面白そうな商品ストーリーが語れそうですね。
感謝!
最後まで、ブログを読んでくださり、
ありがとうございます。