5月22日に、新規腎細胞がん治療薬カボメティクスが発売されました。

なかなかインパクトのある名前です。絶対に他の薬剤と間違えそうにないので、いいですね。

 

(Clinical cloud)

https://diweb.medipal.jp/diweb/new_release/detail/1589156371

 

(日経DI)

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/202006/565946.html

 

(新薬情報オンライン)

https://medicalcampus.jp/di/archives/575

 

腎細胞がんに適応のある内服薬(分子標的薬)は、すでに何種類もあり、腎細胞がんの一次治療の中心となっているようです。

 

【腎細胞がんに適応のある内服薬】

スーテント(チロシンキナーゼ阻害薬)、ヴォトリエント(チロシンキナーゼ阻害薬)、ネクサバール(チロシンキナーゼ阻害薬)、アフィニトール(mTOR阻害薬)

 

さて、腎細胞がんについては、前掲のHPを参照していただくとして、薬剤情報に移ります。

 

 

○カボメティクス20mg・60mg(成分名:カボザンチニブ)

 

【効能・効果】

根治切除不能又は転移性の腎細胞がん

 

【用法・用量】

通常、成人には1日1回60mg空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

※食事の影響を受けるので、空腹時とされています(以下参照)。

※「20mg錠と60mg錠の生物学的同等性は示されていないため、60mgを投与する際には20mg錠を使用しないこと」との記載があります。 服用量60mgの時、20mg錠×3錠は不可となります。

 

【用法及び用量に関連する注意】

食後に本剤を投与した場合、Cmax及びAUCが増加するとの報告がある。食事の影響を避けるため、食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けること。

 

「服薬指導のエッセンス」には「食事の影響を受ける抗がん薬(空腹時投与)」の表を掲載していますので、追加をお願いします。

 

【併用注意】

薬剤名等  臨床症状・措置方法  機序・危険因子 
CYP3A阻害剤
リトナビル
イトラコナゾール
クラリスロマイシン
グレープフルーツ(ジュース)
本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。  左記薬剤等との併用により本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 
CYP3A誘導剤
リファンピシン
デキサメタゾン
カルバマゼピン等
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。  左記薬剤等との併用により本剤の代謝が促進され、本剤の血中濃度が低下するおそれがある。 

 

「服薬指導のエッセンス」には「クラリスロマイシンとの併用に注意すべき薬剤」、「グレープフルーツジュースに注意が必要な薬剤」の表を掲載しています。カボメティクスの追加をお願いします。グレープフルーツジュースについては、ほぼ薬情に載っていると思います。繁用のクラリスロマイシンとの併用の際は、注意が必要ですね。

 

なお、副作用などにつきましては、添付文書をご確認下さい。

 

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※「服薬指導のエッセンス改訂第3版」が発売中です。

自費出版のため、広告媒体がありません。

東京図書出版のHPで立ち読みもできますので、よろしくお願い致します。

https://www.tokyotosho.co.jp/info/syu/y10.html

購入された方でお勧めできると思っていただけた際には拡散をお願い致します(苦笑)。

 

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