13日に警察庁が平成21年の自殺についての

統計を発表しました。


それによると全国の

自殺者は3万2845人(前年比1.8%増)でした。


原因は

健康問題→経済・生活問題→家庭問題

と続いています。


年齢別では50代、60代が多いのですが、

今回気になるのは、

10万人あたりの自殺者数を示す

「自殺率」で20代、30代が過去最高を

更新したことです。


理由は健康問題、精神的なうつ病から

くるものが多かったのです。


同世代として、やはり、悔しいし、残念です。



では我が広島県の現状はどうで、そしてどんな

取り組みをしているのかと言いますと、


まず自殺者ですが、

広島県では709名で前年より18名増えています。


そして対策として

「広島県自殺対策推進計画」

というものをこの3月に発表しました。


この中で

「自殺は、その多くが防ぐことが出来る社会的な問題」

としています。


計画の概要としては、

(1) 様々な自殺の要因を踏まえ総合的に取り組む
(2) 県民一人ひとりが自殺予防の主役となるよう取り組む
(3) 自殺の事前予防,危機対応に加え未遂者や遺族等への事後対応に取り組む
(4) 自殺を考えている人を関係者が連携して包括的に支える
(5) 対象者・地域の特徴に合わせたきめ細かい対策に取り組む
(6) 中長期的視点に立って,継続的に進める

としており、


そして、目標として、

平成27年度末までに、

人口10万人あたりの自殺死亡率を

16.8(現在は20を越えている)まで減少させることとしています。


では具体的に

どういったことに取り組むのかと

言いますと、


(1) 一人ひとりの気づきと見守りの促進
(2) 地域の中心的人材の養成
(3) こころの健康づくりの推進
(4) 適切な精神科医療の受診
(5) 社会的な取組での自殺防止
(6) 自殺未遂者の再度の自殺防止
(7) 遺された人の苦痛の緩和


となっています。


私は特に2、3、4に力を入れるべきだと考えます。



自殺なんてしちゃいけない・・

生きなきゃダメだ!

なんて・・頭ではわかってても

そう簡単に言えない事を

きっと私たちは知っています。


なぜならきっと

誰でもが深い浅いはあるにしろ、

ぼんやりとそうしたことを考えたことがあるから。


そして、目の前にもし、真剣に

悩んでいる人がいて、その人に

最適な答えをだせるかどうかなんて

誰にもわからないのです。


だからこそ、きちんとした

「ゲートキーパー」

となる防ぐための人材育成にも力を

注がないといけません。


県としてもプラチナ世代への働きかけや

様々な啓発活動を行っていますが、

メンタルケアの観点からも

さらに力を入れて取り組んでいってほしいと

思います。 



うつ病に対するプライマリケアも

海外と比べて非常に低いのが日本です。



私は実弟が海外生活をしていますが、

周りの人間が普通に担当カウンセラーを

もっていて、何かあれば(なくても)

話をしたり、相談したりしているそうです。



日本だと、例えばそうしたことをすることに

まだ抵抗があるのかもしれませんし

(病院などに行くことがそれを認めてしまうこと

だと思ってしまう)

また同時に

そうしたカウンセラー制度も充実していないのかもしれませんが、

間違いなくこれからこうしたメンタルヘルスの重要性は

更に高まってくると思います。


誰もがこうしたメンタルでの疾患に

陥る可能性がある以上、

私たちも当事者意識を持って

取り組む必要があると思います。


ちなみに最後に・・


海外と比較しての

自殺率ですが、

2009年で言えば、

日本は世界第6位だそうです。


1.ベラルーシ

2.リトアニア

3.ロシア

4.カザフスタン

5.ハンガリー

6.日本

7.ガイアナ

8.ウクライナ

9.韓国

10.スリランカ  


何だか地域に偏りがあるような気がしませんか?


ではまた更新します。