これまでここで多くの生徒たちを見てきて、私は思います。

 

 梅は梅、桜は桜。

 それぞれに「咲き方」があり、

 それぞれに咲くべき「時」と、咲くべき「場所」が違っていいんだと。

 

 2月に梅が花開き、ちやほやされているからといって、桜はあせって咲こうとはしません。自分の咲くべき「時」を待って、じっと力を蓄え、そして4月に爛漫と咲き薫るのです。

 

 高校生活は100m競争ではありません。

 1番に駆け抜けたから偉いわけでもなく、みんなと一緒にゴールしたから良いわけでもありません。

 大切なことは、かけがえのない3年間の高校生活を、自分らしく、喜びのなかで過ごすことだと思います。

 

 ところが、私たちはどうしても、「みんなと違う」とか、「普通じゃない」と言って、ありもしない枠に子どもを押し込めようとして追い詰めてしまいます。

 

 “この子には、この子の「咲き方」と、咲くべき「時」と「場所」がある。”

 そう信じて、やがて来るその「時」を、じっと待つ。

 そんな周りの大人の力が、今、問われているのかもしれません。