マンガの書き方 | 覚え書き

マンガの書き方

弘兼憲史さんの講演に行ってきた。

演題が「マンガの書き方」ということで、

美術の成績は2だった私が行ってよいものか

少し考えてしまった。

が、ミーハー心を抑えきれずに申し込んだ。


マンガの書き方とは言っても、絵の描き方ではなく

マンガはどういう工程をへて作られるのか、

そしてそこにはどんな人がかかわるのかという話だった。

アシスタントや編集者の存在など、なんとなく

そういうものかなと思っていたことも、

漫画家ご本人から聞く話はやはり、おもしろい。

なんといってもあの「島耕作」の作者なんだから。


その中で印象的だった話が、今後高齢者向けのマンガが

できていくのではないかという話。

なぜなら、マンガは読み慣れているし、

書籍に比べて文字も大きく読みやすいからだというのだ。

なるほど。


そして、最近増えてきた新古書店やレンタル書店、

マンガ喫茶などへの言及もあった。

作家へのリターンがない現状では、

今はよくてもだんだん作家が食べていけなくなり

育たなくなる、結局は私たち読者へも影響を及ぼすというもの。

実際に韓国ではそうなっているそうだ。

図書館ヘビーユーザーである私は小さくなって聞いていた。


ところでこの講演は、公立の美術短大の学長が

個人のコネクションを使って講演をしてもらうものだ

(ノーギャラらしい)。

今日、講演会が終わってから近くに学長がいらしたので、

クローズアップ現代の国谷さんに講演をしてもらいたいと

お願いをしてしまった。

「知り合いなので一度頼んでみるよ」だそうで、

ぜひぜひ実現してほしいものである。