こうやって、心によりどころをつくることができます。

マインドフルネスです。瞑想です。

マインドフルネスとは何か。

それは、苦しみの根源を絶つということです。

 

苦しみの根源?

それは、意識が過去に飛んだり未来に飛んだりすることです。

その結果、心は過去に気を病み、未来に気を病む。

気を病むから苦しいのです。

 

マインドフルネスとは、右へ行くように鍛え上げられた心を左へ行くように鍛え上げるようなものです。

私たちは知らぬ間に心を鍛えていた。

心が過去や未来に飛んでしまうように鍛えてしまいました。

大人は皆そうです。

今度は、心を現在に戻し、とどまらせようとするトレーニングです。

こんな単純な原理だけど、人間は初めて現実世界をありのままで観れるようになり、悟るのです。

マインドフルネスの訓練をしっかりとやった人は「正観」です。

この世を正しく(ありのままに)観れるようになった人と言う意味です。

そして、正観はこの世界を看破し、悟りへと至ります。

これを覚者と呼びます。

 

人間精神の覚醒はいたってシンプルな流れですね。

マインドフルネス

正観

覚醒

覚者

 

私たちはどうして心のよりどころを欲しがるのでしょうか。

答えは寂しいからです。

不安だからです。

動揺し、混乱し、狂ってしまいそうになるからです。

苦しいからです。

どうしてそうなるのでしょうか。

心が妄想を作り出すからです。

過去は地獄であり、未来も地獄であるという妄想です。

作り話です。

マインドが暴走している結果です。

私たちはいつしか、マインドが暴走するようになってしまったのです。

 

そこでマインドを落とす作業こそ瞑想の役割です。

瞑想や禅の意味は、ノーマインドです。

あたまのなかの暴走者がいなくなれば、上に書いたあらゆる精神的な問題もおしまいです。

一生安心して生きて行けるでしょう。

この絶対安心、絶対幸福の境地を涅槃・ニルヴァーナと呼ぶのです。

 

そんなに遠くの話ではない。

イエスが言った神の国とは、あなた自身の心の中での話です。

地理的に天国が存在するのではない。

心の中に天国が現れるのです。

 

それは実際のところ、別に表れていない。

最初からそこにあったんだ。

そこを見ないように条件付けさせられた私たち。

世の中はうつや神経症でごったがえしています。

明日が不安だ。

職場が憂鬱だ。

あの人が嫌いだ。

仕事ははよ終わらんか。

身体の調子がどうだ。

 

ストレスフルの私たちは、心を回復しなければなりません。

なりませんだなんて、そんなことばいらないよね。

みんな、心を回復したいはずだ。

そして、心を回復する方法、それがマインドフルネスなのです。