苦しみの終焉
苦しみの終焉思考が無ければ怖れは無い怖れが無ければ苦しみは無い故に思考が無ければ苦しみは無い無意識的な態度に於いて思考は蔓延る極めて意識的な態度に於いて思考は沈静する故に無意識的な態度に於いて苦しみは絶えず極めて意識的な態度に於いて苦しみは消滅する極めて意識的な態度が全ての鍵極めて意識的な態度とは、意識(気づき・注意)が今この瞬間に常に在ること今この瞬間の全ての出来事に意識が遅れを取らず着いて行っていること妄想(思考)にとらわれた瞬間、人は既に遅れている感情・感覚にとらわれた瞬間、人は既に逃している「とらわれる」とは自己同一化すること自己同一化の元凶は偽りの自己−自我(エゴ)エゴの根本原理は「私はこの身体である、私はこの心である」であるこの身体、この心としてのエゴは偽りの自己であり、偽りであるためにすぐに何かに自己同一化したがる癖がある「私はこの身体である、この心である」という幻想の発見−無我の悟りによって人は一切の苦しみを超越するこれら全ては鋭い観察力を育てること、つまり瞑想の修練によって達成されることである瞑想により一切の幻想を看破し、智慧の顕現によって無思考−至福の境地に至る