最近、障害者お笑い芸人「ホーキング青山」さんの著書「考える障害者」を読んでいます。

 

世間から見た障害者のイメージや24時間テレビ、障害者のバラエティ番組について、また、私たち障害を持った人たちもどういった意識を持って世の中と関わっていくことが生きやすい社会になっていくのかといったことなどに対して、ユーモアを交えながら著者の見解を綴っている本です。本

 

しばらく前から話題となっている「感動ポルノ」という言葉。

オーストラリアのコメディアンでありジャーナリストであり、障害者人権活動家でもあったステラヤングさんが、「健常者の感動を呼ぶために障害者を取り上げる風潮を批判した」演説の中で使われた言葉が「感動ポルノ」という言葉でした。演劇

 

ステラヤングさんは、「障害者は健常者によって消費される」ということも言っています。

健常者は障害者を感動するための材料に使っている、またはそれを一つのコンテンツとして作り上げている…という皮肉を込めて語ったのだと思いますが、この言葉が世界中で話題となりました。ロケット

 

ホーキング青山氏の著書でも、そのことが触れられておりましたが、これはあくまでも私個人の見解ですが、正直

 

「感動してもらうってそんなに悪いことなの?」

 

と思ってしまうのです。

じゃあパラリンピックやめればいいじゃん…と。

綺麗なイメージだけが膨らみ、現実の障害者を見ない、真の姿に触れようとしないから真の理解にも至らないということは確かに言えるのですが、青山氏が著書の中で言っているように、「感動してもらうことを喜んでいる障害者もたくさんいる」のは事実です。

 

そして、世間がそういったニーズを持っていることも揺るぎのない事実です。

いわゆる需要と供給があって成り立っているものだと思うのです。

 

私は思うのですが、正直言って障害者に興味のある人なんてそれほど多くありません。

福祉関係者にだって障害者に興味があってしょうがないと心から思っている人は少ないと思います。

興味がないところに向かって「興味を持って!理解せよ!」といったところで誰も聞いていない路上に立って街頭演説をしなければならないことくらいむなしいものです。滝汗

 

本来興味の対象にならないものが興味を持ってもらうには、まず絶対的多数である健常者に振り向いてもらう要素を身につけそれを表現していくことが大事だと思います。

では何が一番表現しやすいか?健常者のニーズにマッチしやすいか?と言ったら、「感動してもらうこと」なんじゃないかなと思う部分もあるのです。ショボーン

 

確かに、ステラヤングさんのように自分の力で経済的にも自立し、世界的に有名な人になれば「私たちは感動ポルノではない!」と言っても絵になると思います。

なぜならすでに人々を納得させられるだけの経験と実績を持ち、説得力を持っていますからね。

 

でも、感動ポルノではない!と言えるだけの説得力を持つということは、逆にそこに感動を与えてしまうというジレンマも生じるわけです。

この言葉を聞いて障害者に対して別の意味で感動を覚えた人も多くいるでしょう。

 

結局、障害者が俺たちは健常者に感動を与える材料ではない!と言ってみたところで、やはり社会に受け入れられなければ生きていけない存在です。

これは健常者も障害者も関係なく、人は社会に受け入れられるために必死になってみんな生きています。

 

美人に生まれてきた人が顔やスタイルを使って世の中を生きていく。

高い学歴を持った人がその学歴を武器にして生きていく。

身体能力に恵まれた人が、その身体能力を使って世の中を生きていく。

障害を持って生まれた人が、世の中の人に感動を与えて生きていく。

 

それってそんなに悪いことなのかな?と私は感じています。

感動すらしない相手のことなんて人は理解しないと思うのです。

ぶっちゃけ、もう世の中に出てある程度のステータスを築いた障害者は良いかもしれませんが、毎日生きることに精一杯の障害者にとってみれば、感動されても何されても良いから社会の中で受け入れられてきちんと生きていきたい…と思っている人たちもきっとたくさんいると思います。

私はどちらかというとそのタイプです。ニコニコ

 

殊更に商売に利用されたり、イヤラシイくらいに障害をアピールして社会と健常者に迎合して生きていくのは決して良いとは思いませんが、普通に感動されて喜ばない人って少ないのではないでしょうか?

おそらく多くの健常者は人に感動を与えられれば嬉しいと思います。

でもそれが嫌だ!自分たちはそういう存在ではない!と過度に反応してしまうこと自体、実は別の意味で特別扱いを望んでしまっている部分があるのかな?と私は思うのです。

 

だから私の場合は、どちらにしても目に止まってしまうし、感動もされてしまうし、障害持っているが故に特別な扱いも部分部分でされてしまうのは仕方がないと思っているので、だったら感動してもらったら素直に喜んでしまおうと思っているのです。

 

ここらへんの議論は人それぞれによって異なると思いますが、ホーキング青山氏の著書を読んでそんなことを考えてみました。

 

 

 

 

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