NPO法人ねこけん Official Blog

2011年9月22日に立ち上げた新猫ボランティア団体『NPO法人ねこけん』の公式ブログ


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「鬼灯~ほおずき~第2話」

さあ、そろそろ行きましょうか?

優しい笑顔を、愛犬の夏太郎へ向けた春菜は、1年に1回の里帰りに心を躍らせていた。

家族と離れて暮らす春菜にとって、お盆の里帰りは1年に1度の家族と会える大切な時だった。
愛犬の夏太郎と、愛猫の冬美を連れて、毎年実家へ帰るのは、嬉しくもあり、子供のようにはしゃぎたくなる。
お母さんに会ったら、何から話そうかな?
お父さんはまた、お酒を飲みながら、うんうんってうなづくだけで本当は、私の話なんて聞いていないのよね…でも、今度こそ、あの話をしようかな?
あれもこれも、話したい事は沢山あった。

自然と笑顔になりながら、冬美をバスケットに入れ、夏太郎にリードを付けた。
近所の人も、それぞれ里帰りの準備をしている中、
「さあ、しゅっぱ~ツ!」と、2匹に声をかけると、夏太郎は千切れる程、尻尾を振り、

冬美は面倒くさそうにバスケットの中から顔を上げた。

「アハハ、冬美ったら、相変わらずね」思わず声をあげて笑った。

少し歩いたところで、
ふと、道の脇の縁石に、1匹の子猫が座っているのが目に入った。
子猫はうつむき、何か寂しそうに見えた。

春菜は声をかけた
「子猫さん、どうしたの?みんな里帰りの準備をしているわよ。あなたの家族は?」

子猫は何も言わずにうつむいている。

「子猫さん?里帰りしないの?お腹でも痛いのかな?」

すると、子猫はおずおずと顔を上げた。そして
「僕…。家族が居ないんだ」

「えっ?居ないって?」春菜は思わず、聞き返した。

「うん。僕、産まれてすぐに捨てられちゃったから、お母さんも分からないし、人間の家族も居ないんだ。だから、帰る家も、待っている家族も居ないんだ…」
そういうと、子猫はまた寂しそうに、行きかう人々を見つめた。
そして、澄んだ目で聞いてきた。
「ねえ、家族って、家族に会うって、そんなに嬉しいの?」

春菜は答えた
「勿論よ。いつも優しくて、嬉しくて、暖かくて、愛情が深くて…う~ん、家族って凄く大切なものなの」

子猫は、目をきらきらさせながら、更に聞いて来た
「ねえ、家族って、本当に暖かいの?優しいの?嬉しいの?ねえ、本当に?」

春菜は続けて言った
「そうよ。それが一生消えないのよ」

子猫は春菜に駆け寄り
「ねえ、僕も家族が欲しい!待っていてくれる家族が欲しいんだ」

小さい体で、たった一人で寂しさに耐えていた子猫
皆が里帰りに心躍らせる中、彼らを羨ましそうに見ているしかなかった子猫。

春菜はしばらく考えて
「そうだ!、君!私の家族になってくれる?そして、一緒に里帰りしようよ。私のお母さんは、とても優しいから、きっと喜んで迎えてくれるわよ!」

「ええ!良いの?僕の家族になってくれるの?僕、もう一人ぼっちにならないで良いの?」

春菜は微笑みながら
「勿論!あっ!君の名前、聞いていなかったね?何て言うの?」

子猫はまたうつむいてしまった
「僕、名前無いんだ。産まれてから一度も名前を呼ばれたことが無いから…」

「そうなんだ…。じゃあ、私が名前をつけてあげる!だって家族だもんね!」

子猫の顔がぱっと明るくなった。
「本当?」

「ええ。そうね…。私が春で、夏太郎に…冬美だから、…そうね、君は秋夫!これで四季が揃ったね」
春菜は明るい笑顔で秋夫に言った。

春菜は、秋夫を冬美のバスケットに一緒に入れると、
「さぁ、実家に帰るわよ!」
そういうと、夏太郎のリードを握り、歩き出した。

しばらく歩くと、遠くに、優しいオレンジの灯が見えて来た。
「ああ、もう少しで着くわ。お母さん、お父さんは元気かな?どんな笑顔でいるかな?」

春菜は、両親の会話を想像して、微笑んだ。

家の中では、春菜の母親と父親が、テーブルに座り帰って来る娘を迎える準備をしていた。
「ねえ、お父さん、春菜の事だから、また子猫とか拾って来るんでしょうね。少し多めに冬美のご飯を用意しましょうかね?」
「そうだな。冬美の飯を山盛りにして、もう1つ、横に小さな茶碗にご飯を入れておいてやったらどうだ?子猫用にな。ああ、夏太郎は食いしん坊だから、これも山盛りだな」
「あらあら、器からこぼれていますよ。フフフ、お父さん、盛りすぎですよ。」
「そうか?これでも足りないと思うぞ。ハハハ」

春菜の足は自然と速くなった。

そして、やっと家の前に着いた。
既に日はとっぷりと暮れて、あたりはシーンと静まり返えり、夏太郎の息遣いが静かに響くだけだった。

春菜は両親を起こさないように、小声で声をかけた
「ただいま」
そして、夏太郎の足を拭き、「静かにね」と言うと、住み慣れた家の廊下を歩いて、居間に入った。

両親は既に寝ているようで、ふすまを通して寝息が聞こえていた。

「そうよね、もう寝ていても当然の時間よね。結構時間が掛かっちゃったね」
そういうと、冬美と、秋夫をバスケットから出した。
冬美は、きょろきょろと周りをお見回し、そして、いつもの座布団の上で気持ちよさそうに伸びをした。
夏太郎は早々に山盛りのご飯にありつい て いる。

冬美の器の横に小さな茶碗に盛られたご飯を見て、春菜は思わず噴出してしまった。
「うふふ。お母さん、やっぱり私の事わかっているよね。私が子猫を拾って帰って来る事を、ちゃーんと知っていたみたいね」
そして、小さな茶碗を秋夫の前に持って行った。
「秋夫、お母さんが、あなたに用意してくれた、あなたの為のごはんよ。食べて」

秋夫は、これ以上無いという位の笑顔で、「うん!ありがとう!」と言って食べ始めた。
そして、お腹がいっぱいになると、冬美の横で眠りだした。

「幸せだね。こうして、ご飯を食べて、安心して眠る。当たり前と思う事が、凄く大切だって改めて思うな…」
春菜は、しばらく2匹の寝顔を見ていた。
そして、夏太郎に起こされるま で、いつの間にかウトウトとしていたようだった。

「あら、もうこんな時間。大変!帰らないと!」

そして、眠そうな秋夫と冬美をバスケットに入れ、夏太郎にリードをつけた。
最初は里帰りの準備をしている人々を羨ましそうに、そして寂しそうに見つめていた子猫は、もうその面影も無い。
家族が出来て、バスケットの中で、幸せそうな寝顔見せている。

秋夫の幸せそうな寝顔を見ながら、春菜は
「お母さん、お父さん、また帰って来るね。それまで、元気で居てね」
そう、ふすま越しに声をかけ、まだ薄暗い中、家を出た。

冷たい空気で眠気がとんだ。

「さぁ、戻りましょう」
そういうと、春菜は軒先にぶら下がっている鬼灯を人差し指でつつくと、歩き出した。

「また、来年帰って来ますね」

鬼灯の明かりが、朝日に消されて行く。

「お父さん、お盆の送り火が消えましたね。春菜は帰って来たのかしら?」
「多分、来る途中で子猫でも拾って帰って来ただろうな。あの子は優しい子だったから」
「そうですね、お父さん。春菜が逝ってしまって、寂しいですね。でも、今頃夏太郎と冬美と一緒に、楽しく過ごしているでしょうね」
「そうだな。きっと、あっちでも、子猫や子犬を拾って、今では大家族になっているかもしれないな」
「そうですね」
そう言うと、母親は、仏壇の線香に火を点けた。

仏壇の中では、犬の夏太郎と猫の冬美と一緒に、春菜の笑顔の写真がおかれていた。
その写真の脇には、細い子猫のひげが1本、落ちていた 。

会いたい家族、凄く会いたい
触れる事は出来なくても、会いたい…
1年に1度、特別な時間
会えると良いな…
帰って来てね、鬼灯の暖かい灯を灯して待っているからね

終わり

写真はイメージです。里親様の会いたい愛犬、愛猫さんのお写真も一部UPさせて頂いております。

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☆ねこけん里親会開催☆

日時 2014年8月3日(日
午後1時~午後5時
場所 :東京都板橋区志村1-32-25
交通 :都営三田線 志村坂上駅下車 徒歩約5分
スーパーサントクの前( コインパーキングあり)
地図はこちら↓
家族を待っている猫さん達が沢山参加します♪
保護猫の体調により、当日欠席となる子もおりますが、当日のお問い合わせはご遠慮頂けます様お願い申し上げます。

※仔猫も参加致しますが、離乳前・8週齢前の仔猫達は譲渡致しません。
里親会に出られるようになった仔猫のみ、譲渡対象となりますので、予約や事前面会は出来ませんので、ご理解ご協力をお願い申しあげます。


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上記より、条件・契約書をご確認ください。

①終生飼育 ②完全室内飼養 ③不妊・去勢手術 ④医療費の負担 などの条件や、里親さんになっていただく手順などを記載しています。

子猫や成猫ちゃんの預かりができるボランティアさんを募集しております!
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※医療費はネコケンが全額負担致します!
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