水元公園 植物編 | クサガメの花とニンゲンの麦

クサガメの花とニンゲンの麦

狭い1kのアパートで、でっかいクサガメの花さんと二人暮らししています

昨日につづきまして、植物編です


今回水元公園に行ったのは、これが目的でした

ふわふわと舞う、白い綿毛


もう終わりかけでしたが、ポプラの綿毛なんですって

最盛期は怖いくらいの綿毛だと聞きましたので

終わりかけで良かったのかもしれません


ふわふわと舞う綿毛が

幻想的でした



宝鐸草(ほうちゃくそう)

良く似たチゴユリやナルコユリは食べられますが

こちらは有毒



野蒜(のびる)

野に生える「蒜」と言う意味で「蒜」とは「ニンニク、ニラ」などの野菜の古称


花言葉は「タフなあなたのことが好き」


ネギのような匂いとラッキョウのような味わいとありましたので

可憐な見た目と裏腹に、タフな食べ応えなのかしら



黒いのはムカゴ

根茎でもムカゴでも増えることが出来るそうで

食用の植物として古事記や万葉集にも登場しています


醤酢に 蒜つき合てて 鯛願ふ 吾になみえそ水葱の羹  長意吉麻呂



「ノビルを酢醤油(酢味噌)で和えて、鯛に合わせて食べたいのに、水葱の汁が出された」みたいな訳になるのですが


昔々の洗練された食文化に驚きます




ニラを刻んで、少し甘めの酢味噌で和えて、ふっくら焼いた鯛にたっぷり乗せたら美味しいだろうなぁと思いを馳せる


現代人のワタクシ



箆大葉子(へらおおばこ)

オオバコの名を冠してますが

踏まれ耐性はありません

白いのは花ではなくオシベ



羊蹄(ぎしぎし)

小さいものがたくさん集まっているのって

独特の迫力を感じます💧

陸蓴菜(おかじゅんさい)の別名もあり、若芽はぬめりがあって食べられるそうです



藪田平子(やぶたびらこ)の種

田平子とは「田んぼで広く葉を広げる小さい草」と言う意味なのに、頭に「藪」が付く矛盾


葉を広げるのは藪なのか田んぼなのか‥

ちなみにこの写真は、藪の中で撮りました 


まさに「全ては藪の中‥」



毛狐の牡丹(けきつねのぼたん)

葉の形が牡丹に似てるけど、全く違う花なので

狐に騙されたようだと言うのが由来


狐は風評被害ですねぇ




芹葉飛燕草(せりばひえんそう)

燕の尾にあたる部分が撮れました






野生のプロペラ、その2

ではなく、小真弓(こまゆみ)の未熟な果実

秋には赤くなるそうです

紅葉の翼果よりふっくらしてました


真弓(まゆみ)の未熟な実

こちらもこれから赤くなるそうです



犬辛子(いぬがらし)

この場合の「犬」はわんこさんではなく「否」が訛ったもので「辛子ではない」と言う名前の植物




大庭石菖(おおにわぜきしょう)

似てる花として「庭石菖」がありますが

「大」の字がつく「大庭石菖」の方が花が小さいという不思議



同じみの睡蓮(すいれん)

モネはその生涯で睡蓮の絵を250枚以上描いたそうです





亜米利加風露(あめりかふうろ)の種

最近見かけるようになった気がして、気になっていた植物

1930年代に見つかった帰化植物で、段々増えているとか


ネイティブアメリカンの文化では神聖な薬草として用いられたそうです



京鹿の子(きょうがのこ)

ガマズミの色違いかと思ったのですが、全然違う花でした

鹿の子絞りから由来する名前だそうです




蓴菜(じゅんさい)

難読漢字ですね

万葉集では「蓴(ぬなわ)」として登場する、古くから食べられている水生植物


なんとも神秘的な姿です


こちらは咲き始め

日中は咲いていても、夜には閉じて沈んでしまうそうです



水毛花(かんがれい)

なんの虫の卵かなぁって思いながら観察して「花なのΣ(´□`;)」ってなりました


寒枯藺の字を当てることもあるそうです



衝羽根空木(つくばねうつぎ)

アベリアという名前で知られる花

オオスカスバという昆虫が花の蜜を吸っているところをよく見かけます

花の中に生毛がはえてたんですねぇ



額紫陽花(がくあじさい)

紫の小さな花が本当の花で、周りのは「装飾花」というそうです


小手毬のような蕾が、思いの外可愛らしい


それにしても紫陽花

土壌の酸度で色が変わるのは有名ですが

こんなふうに複雑な色味をもっているのですね




蛍袋(ほたるふくろ)

火垂の字を当てることもあり、提灯花の別名もあります


こちらは色違い


中身拝見


めしべが雨に濡れなくて良さそうって思っていたら

「雨降り花」と言う別名もあるのだそうです


痩靫(やせうつぼ)

なんだか恐ろしげな名前だと思っていたら、シロツメクサなどに寄生する植物なのだそうです

学名はOrobanche minor

訳すと(マメの一種、絞め殺す)となるそう‥


こ、怖すぎるΣ(´□`;)💦



葉緑素を持たないので、全体的に赤紫なんですね

枯れているのかと思いました



こちらが寄生されるマメ科の植物

紫詰草(むらさきつめくさ)

植物の世界も、なかなかにきびしい‥