φ ~ぴろりおのブログ~

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イタズラなKiss&惡作劇之吻の二次小説を書いています。楽しんでいただけると、うれしいです♪ 

連載当時、原作に嵌り、惡作劇之吻・2吻にどっぷりハマって、イタキス熱が再燃メラメラ二次創作を始めましたニコニコ


お話のタイトルは洋楽からセレクトしていて、お話が終わる度に曲紹介をしてます音譜


感想を頂けるとすっごくうれしいですラブラブいつでもどのお話に対してでも、感想コメント絶賛大募集中ですビックリマーク


個人的な記事と大人なお話(実は全然大人じゃないですガクリ)はアメンバー限定にしてます。



~注意~


多田先生の公式サイトや関係各位とは何の関係もありません。


作品は私の妄想ですので原作とは違っています。不快に思われる方は、ご覧にならないで下さい。


一生懸命書いています。無断転載等は一切お断りします。


なお、ブログ内で使用している画像等(個人的なものを除く)は、転載可能なものをお借りしていますが、著作権、肖像権は出所元にあります。


テーマ:

「研修で子どもの患者も診たからな。」
あたしがぽぉ~っとしてる間に入江くんが返事をした。

「そっか。なるほどね。夕希、お兄ちゃんに抱っこしてもらえてよかったね~ちょっと待っててね~」
理美はそう言うと、カウンターキッチンに入っていった。

 

夕希ちゃんは離れて行く理美を目で追いかけて、見える場所にいることを確かめると、また入江くんをじ~っと見てる。

入江くんもどうした?って感じで優しく微笑み返してるから、なんだか見つめ合ってるみたい。

夕希ちゃんがちっちゃな手をそーっと伸ばして、入江くんの顔をペチペチと触った。
いいなぁ、夕希ちゃん。あたしもそんなことしたことないよ。
夕希ちゃんがうらやましいし、夕希ちゃんに懐かれる入江くんもうらやましい。

 

「夕希ちゃん、こっち見て~いないいないばぁ!」
よしっ!夕希ちゃんがこっちを見てくれた。
「だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょ♪あっぷっぷ~」

「きゃははっ」

笑ってくれるとうれしくなって、あたしは次々と変顔をやってみた。
夕希ちゃんを笑わせようと必死で、入江くんがふき出すのをこらえてたなんて全然気づかなかった。

 

 

 

コーヒーの良い香りと一緒に理美が戻ってくる。
「冷めないうちにどうぞ。」

「ああ。」「ありがとう。」

「夕希も笑い過ぎてノドかわいたでしょ?ジュース飲もうね。」

夕希ちゃんはジュースにつられるように理美の腕に戻っていき、膝の上で大人しく飲み始めた。

 

「おいしいね。」

理美がミルクと砂糖を多めに用意してくれてたから、甘くてとってもおいしい。

「美味いな。」

コーヒーにはちょっとうるさい入江くんも、理美ご自慢のエスプレッソマシンの味は気に入ったみたいだ。

 

「やっぱり入江君が家にいるの、不思議な感じするわ。」

ゆったりとコーヒーを飲む入江くんを見て、理美がしみじみと言う。
「じん子に言ったらビックリするだろうね。」

「仕事休めばよかったって悔しがるかも。」

悔しがってるじん子がすぐに浮かぶ。会いたかったけど、きっとまたすぐに会えるよね。

 

 

「あ、そうだ!」
急に理美が大きな声を出すから、夕希ちゃんがビクッとした。

「写真撮っちゃダメ?証拠写真!」

証拠写真!一緒に撮ってもらえば入江くんとのツーショット!

 

「断る。」

だよね。一瞬期待したけど仕方ない。入江くん、写真嫌いだもん。

「お願い!夕希抱っこしてくれたら記念になるし!」

眉をひそめてる入江くんに、全然めげない理美。母は強しってほんとだな。


「...そろそろ行かないと。」

入江くんは腕時計を見て、ちょっと考える顔をしたけど腰を上げた。

「そうだ。仕事だったよね。」

「悪いな。」

「こっちこそ無理言ってごめんね。」

残念だけど入江くんを見送るため、みんなで玄関へと向かう。

 

 

「入江くん、お仕事頑張ってね。気をつけてね。」

「ああ。ゆっくり楽しんで来いよ。」

「うん。そうする。」
「邪魔したな。」

「来てくれてありがとう。」

「約束だしな。」

入江くんが理美に向かってニヤリと笑う。


「やぁあ..めぇー..ふぇっ..うぇっ」
入江くんが帰るのがわかったのか、夕希ちゃんがぐずり始めた。

「またな。」
優しく微笑って、よしよしと入江くんが頭をなでる。

夕希ちゃんがぴたっと泣き止む。あたしと理美の息も止まった。

「じゃあな。」
入江くんはあたし達の顔を見て言うと、あっという間に出て行った。
 

入江くんの後ろ姿を消すように、パタンと閉まったドア。

夕希ちゃんの泣き声にハッとする。

「お兄ちゃん、またなって言ってたでしょう?泣かないの。」

「そうだよ。また会えるよ。ママと一緒に遊びにおいで。」

二人で夕希ちゃんをあやしながらリビングに戻った。

 

 

ソファではなく、ふかふかのラグに並んで座る。

お気に入りだという子ども番組に、ご機嫌の直った夕希ちゃんは釘づけだ。

「これで少しはゆっくり話せるよ。」

小さな背中を愛しそうに見つめて、少し声をおさえて話す理美はすっかりお母さんの顔をしてる。

「入江君、約束覚えてたから、来てくれたんだね。」

「そうみたいだね。」

「琴子も知らなかったんだ?」

「うん。一緒に顔出してくれるって入江くんが言ってくれたとき、そうかな?って思ったんだけど聞けなかったんだ。」

「私も二人で来てくれたから、そうかな?って思ったけど、入江君荷物持ちだって言うし、ただ過保護なだけかと思ったよ。」

理美が思い出したようにニヤニヤする。

 

「約束のことや夕希ちゃんが生まれたとき、あたしの代わりに入江くんが会いに来てくれたって、教えてくれたでしょ?」

「うん。」

「すっごくうれしかったから、“東京に帰る時は絶対一緒に会いに行くね”って、あたしも約束しちゃったんだけど。」

「そうだったね。」

「“理美から聞いたよ。東京に帰ったら、絶対一緒に会いに行こうね”とは、入江くんに言えなかったんだ。」

「そっか。」

もしかしたらあたしには知られたくなかったかもしれないし、入江くんがどんな思いで約束をしたのか考えたら、うれしい気持ちのままにあたしから口にすることはできなかった。
 

 

「入江くん、理美にはすっごく感謝してると思う。」

言葉にはしなくても、忙しいのに無理をして、ここまで一緒に来てくれた。
「わかってる。」
「あたしも、すっごくすっごく感謝してるよ。」

「うん。」

「入江くんの味方になってくれてありがとう。理美がいなかったら、あたしたち会えなかった。」

「琴子...」

理美がヒントをくれなかったら、入江くんはドニーズをしらみつぶしなんてこともできなかったし、金ちゃんだってお父さんに入江くんの手紙を渡してくれなかった。


「結婚式、出られなくてごめんね。」

部屋に入ってすぐ目に入った結婚式の写真。

「そんなの...」

初めて見るウェディングドレスの理美はとってもキレイだった。

 

「あたしは2回も出てもらったのに、ちゃんとお祝いもできなかった。」

「なぁに言ってんの。帰って来てくれただけで、じゅうぶんだよ。」

「理美ぃ。」

「琴子、おかえりぃ。」

「ただいまぁ。」

涙で抱き合うあたし達に気づいて、夕希ちゃんが不思議そうに見てた。

 

~To be continued~

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