もうすぐ2年 | 現在と未来の狭間

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文芸と自転車、それに映画や家族のこと、ときどき人工透析のことを書きます。

今の会社に入社してもうすぐ2年になる。考えてみれば透析患者で、この年齢で再就職できたのだから有難い話である。

日々ブログに書いているので知られた話ではあるが、仕事は毎日忙しい感じである。落ち着いた日もあるが基本忙しい。でも工夫の余地はあるし、そうして少しでも時間ができれば工夫した甲斐もある。

むかあし、5時間の透析を受けたくて色々とあがいた時のことを考えたら、今はそれがきちんと叶っているのだから不思議である。大変な時期、辛い時期もあったけれど、自分が一番望んでいたことが今実現できていることは本当にありがたいのだ。

カミさんとの共働きによるダブルインカムなので、子供の養育もどうにかなりそうだ。一時は子供の進学費用などどうするか悩んでいたこともあるが、体調さえ崩さなければなんとかなりそうである。そのためにもまだまだしっかりと体調管理を続ける必要がある。

「まったく、奥さん、子供を抱えて、しかも透析なんて大変だね。働かざるを得ないよねえ」と言われたことがある。

なんだか哀れみを受けているようで実に不愉快だった。向こうは勝手にこちらが苦労していると決めてかかっているのが気に入らない。もしかすると苦労していてほしいという思いもあるのかも。それにピンと来ない部分もあった。カミさんに、キミ、私に抱えられてる?と聞いたら、ものすごく憤慨していた。子供だってカミさんだって独立した自我を持っている。仮に私に何かがあっても彼女は自活していく力がある。結局この科白は事実を無視した無遠慮でしかも古臭い価値観なのだと思う。

まあ、そういった無粋な価値観に遭遇することだってあるにはあるが、今はちゃんと仕事もできているし気にしないようにしよう。働かざる得ないのではないのだ。自分がちゃんとやりたいことを仕事にできているのだからありがたいし、忙しいことも含めて楽しんでいるのである。

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