次の原稿の資料を探して

電子書籍をザザザザッと調べていたとき、

世の中には、こんな本があるのか…!

と、思わず手を止めて読んでしまった

マニアックな本。

 

 

 

 

 

すごいですねぇ。

 

その名の通り、

「おいしさ」に関する表現を

追求した「辞典」

です。

 

 

 

日本語の

文学作品・エッセイ350冊(著者数162名)、

4大新聞(2004年を中心として)から

約3,000の「おいしさ表現」の用例を収録

したとのこと。

 

気が遠くなるような

作業ですね…

 

 

 

それも、

 

・穀類、芋、豆のおいしさ表現

・野菜、きのこ、藻のおいしさ表現

・調味料(含砂糖、油)のおいしさ表現

・菓子、嗜好飲料のおいしさ表現

 

…などに

カテゴリー分けされていて、

それぞれの食品の解説や

コラムもあります。

 

 

 

フードライターさんには

必携の書

ではないでしょうか。

 

あと、

私はテレビは観ないのですが

テレビで

食レポをするタレントさんも、

もっと豊かな表現を

したらいいのにな

…と思います。しらんけど。

 

 

 

 

 

そもそも、

「おいしさと」は何か?

 

ちゃんと定義されています。

 

 

「おいしさ」とは、食べることによって引き起こされる、和らいだ、楽しく、喜ばしい感情であり、また、体が要求するものや好きなものを食べたときに湧き上がる快感や満足感、至福感である。

 

(中略)

 

「おいしさ」は、一面で客体(食べ物そのもの)としてのあり方によって成立するが、他面では主体(食べる人)との関わり方によって成立する。後者には生理的・感覚的次元と知的・文化的次元がある。

 

 

 

「おいしさ」には

文化も影響している

というので思い出したのが…

 

日本人は

マグロのトロをありがたがって食べるけど、

イタリア人は、トロの部分は

食べないから捨てる

という話。

 

昔、イタリアに住んでいたとき

シチリアに、マグロ漁の取材に行ったときに

聞きました。

 

 

 

それに目をつけた日本の業者が

イタリア人が捨てるトロの部分を

根こそぎ買い取って、

日本に輸入していたとか。

 

あと、鮭は食べるけど

「いくら」も食べへんよね、

イタリアの人。

 

 

 

ほかには、

私は、好きな食べものベスト5に

たまごかけごはん

が入るのですが、

生卵を食べるなんてキモっ!

…という国は多いですね。

 

 

 

…話は変わって。

 

文章表現で使えるな

と思ったのは、

共感覚表現

という部分です。

 

 

 

味覚の表現自体は

あまり種類がないので、

「味」以外の、別の感覚を表す表現

を掛けあわせて

一つの表現をつくる。

 

私たち、無意識に

いつもやっていることです。

 

 

 

例えば、

「ふくらみのある味」

という表現。

 

 

 

「ふくらみ」は本来

物理的な形状を

表す言葉ですが…

 

味覚を表すために

持ってきて、

「味」という言葉と

掛けあわせている。

 

そうすると、

口の中でふんわりと

味や香りが広がる様子

が、鮮明にイメージできます。

 

 

 

「ふんわり」といま

書きましたが、

オノマトペ(擬音語・擬態語)

掛けあわせる

のも、

「おいしさの表現」の特徴だそう。

 

 

 

  • アツアツのお鍋
  • キリリと冷えたビール
  • パリッとしたおせんべい
  • いくらのプチプチとした食感

 

…およだが出てきますね。

 

 

 

とくに、擬音語・擬態語は日本語のなかに豊富に存在し、日本語を特徴付けることばである。欧米語や中国語に比べて三倍から五倍も存在しているという。

 

 

 

オノマトペが、日本語より多い言葉も

あるそうですが

(アフリカやインドの言葉らしい)、

それでも、日本語にオノマトペが多いのは

間違いないようです。

 

 

 

まとめ

 

「おいしさの表現」に限らず、文章一般に

別の感覚を表す言葉を

掛けあわせる

ことで、

表現が豊かになる。

 

 

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