「本当のことは表に出ない」

 

このことは「書く人」に限らず

お仕事の種類によっては

知っている人も多いでしょう。

 

それ以外の人でも

去年のアメリカ大統領選挙での

「こんなこと、やっていいの!?」

というレベルの情報統制は皆、

目にしましたよね。

 

そして、去年から続く一連の騒動を見ていて

気づいた人も多いようです。

昨日、そういう人とお喋りしていました。

 

 

 

ある業界では、「テレビに出たら終わり」

といわれています。

 

いろいろな利権に取り込まれたり、

本人に欲が出たりして

ダメになってしまう。

 

なので、その業界では

本当に実力のある人は

取材などは絶対に受けないそうです。

 

 

 

そもそも、テレビ、新聞・雑誌、ウェブにせよ

コンテンツの出稿元は企業なので、

企業の売り上げの妨げになるような情報は

出しません。

 

ライターに原稿が依頼される時も、

「このようなことは書かないでください」

「このような表現は避けてください」

というような縛りは必ずあります。

 

 

 

つまりどの媒体も、必ず

何らかのバイアスがかかっています。

 

「どんなバイアスがかかっているか」は、

その媒体に誰がお金を出しているか

を見るとだいたいわかります。

 

 

 

インターネットでは、

数年前の検索アルゴリズム変更で

自然療法や東洋医学などの

「西洋医学以外の健康情報」を提供する

ウェブサイトの表示順位が大幅に下げられた

といわれています。

 

「ほとんどの人は、出てきた検索結果の

 1ページ目に載っているサイトしか見ない」

ことが分析からわかっています。

 

1ページに表示されるサイトの件数は、10件。

検索結果で10位以内に入っていなければ、

人の目に触れる確率は

グッと減ることになります。

 

 

 

ちなみに「検索アルゴリズム」とは、

検索結果の表示順位を決めるプログラム

のこと。

 

Googleなどの検索エンジンは

ユーザーのニーズに

どれだけマッチした情報を表示できるかが

「ユーザーに使われるか、否か」の鍵となるので

…という建前で、

検索アルゴリズムを常時、調整しています。

 

 

 

Googleは、年間数百回

変更を行っているといわれています。

 

変更が行われた場合、変更の「方向性」が

公表される場合もあれば

されない場合もあり、いずれにせよ

アルゴリズムの内容は非公開です。

 

 

 

そのアルゴリズム変更以来、

「西洋医学以外の健康情報を提供する分野」では

クローズドのコミュニティを作り、

そこで情報交換する方法が

とられる傾向にあります。

 

健康情報は一例ですが、

他の分野でもこの傾向は起こっているはず。

 

普通にウェブ検索していては

たどり着けない情報が

いっそう増えているということです。

 

 

 

情報が溢れているように見えて、

実は表に出にくくなった時代。

 

答えを探すために

図書館に行って調べたり、

人に聞いたりしながら

情報を能動的に

取りに行かないといけない時代になりました。