知り合いから聞いた話ですが、
数年前にお孫さんに学習デスクを買われたそうです。
その時にご自分のお子さんの時に購入された机がとても丈夫で
物が良かったので、お孫さんにも同じメーカーのデスクを
買われたそうです。
聞いたら誰もが知っている有名なメーカーでした。
ところが昔の机と何かが違う、傷もつき易いような気がするし、
作りも雑でしっかりしていないと思われたそうです。
どうして昔の机のほうがしっかりしていたのか?
ずっと気になっていたそうです。
たまたまその話を聞いて、ピンときました。
30年前、その有名なメーカーは国内で家具を生産していました。
また材料もブナ材といって建材には向かないが、
堅く曲げ木も出来る、とくに椅子を作るのに向いている材料を使っていました。
今や高級材です!
昔の机は、良質な材料を使い国内で作っていたのです。
現在は学習デスクに力を入れている、家具メーカーは
ほとんど、中国、東南アジアで生産しています。
その上昔はやわか過ぎるため捨てられいた木や
木屑の粉を固めたMDFに直接、塩化ビニールなどのシートを
張ったものをデスクの天板に使ったりと、材質も落としています。
今の机の多くは技術力の落ちる所で、材質も落としているので、答えは明らかです。
その話をしたら、納得されていました。
今は家具の値段は安いものが多くなりました。
しかし、物を安く作るには企業努力だけでは限界があります。
より安く家具を作るには、材質を落とし、手間をかけずに、
海外でで生産するしかありません。
昔の家具、特に木製の椅子は安いもでも、
30年ぐらい使って見える人は多いです。
昔は、物を大事に長く使うのが当たり前でしたが、
今は何でも安くなり、簡単に使い捨てにする時代ですから
それでいいのかもしれません。
個人的にはとてもさびしく思えます。