ミラクルに次ぐミラクルを経て、

どうにかこうにかロサンゼルスで「帰国のための渡航書」を手に入れたぼくは、

ホテルに到着後放心状態で、しばらく部屋の中でぐったりしていた。 

 

 

夜になり、お腹がすいたので外に出たものの、

予定外に宿泊することとなったロサンゼルスとはいかなる街なのか、

そもそもこの付近には何があるのか全くもって把握していなかった。 

 

ぼくは地図も持たず、直感のみでロスの街を歩き始めた。

 

15分ほど歩いただろうか。

 

ショッピングモール的な場所に辿り着き、

イタリアンレストランに入って食事をした。 

 

ビールを注文したが、20歳未満にはお酒は提供できない

というようなことを申し訳なさそうに言われた。 

 

いや、私は23歳だと言った。 

 

 

パスポートか何かあるかと聞かれた。 

 

 

パスポートは部屋に置いてきたと言った(本当はなくした)。

 

 

そして、この旅で大活躍してくれた、

国際免許証を堂々と提示して、

満を持してビールをいただいた。 

 

食事を終え、店を出ると近くで黄色い声が飛び交っていた。 

 

 

 

「どうしておれがロスにいるとバレたんだ」 

 

 

 

そう思いながら、声のするほうへ向かうと、

何とそこはレッドカーペットで、

ハリウッド俳優たちがごろごろいるではないか。 

 

ぼくは直感で歩いた結果、ハリウッド通りに辿り着いたようだ。 

 

「そうか!おれは一流の人間を見るために、ロスに導かれたのか。

これは一流になりなさいというメッセージか」 

 

ぼくはそう確信した。 

 

その後は、いずれ俳優として再び訪れるであろう

ハリウッド通りをゆっくりと散策した。

 

こうして、夜は比較的平和に過ごすことができた。 

 

 

翌日、帰国の日。

 

ぼくは最後の最後も奇妙な体験をする。 

 

 

ぼくはホテルで空港へのシャトルバスを頼んでいた。 

 

予定時刻になって、1台のタクシーがぼくの目の前で停車する。 

 

 

「空港までだろ?」 

 

「乗らない。バスが来るんだ」 

 

「バスは来ない。だから乗れ」 

 

「何言ってんだお前は」 

 

「バス会社に頼まれてきたんだ。だからバスは来ない」 

 

 

ぼくは試されている。 

 

 

「タクシーに乗れるほど金が残ってないんだ。空港まで60ドルくらいだろ?」 

 

「バスはいくらなんだ?」 

 

「17ドルだ」 

 

「それなら20ドルでいい。だから乗れ。信じてくれ。」 

 

怪しすぎる。 

 

 

決断のときが迫る。

 

そのとき、この旅の出来事が走馬灯のように駆け巡った。 

 

この旅では何が起きた?

お前はどういう決断をしてきた?

どんな経験をしてきた?

この旅の流れから、出す結論はどちらだ? 

 

 

 

 

「オーケー。乗ろう」 

 

 

 

 

ぼくは運命にこの身を委ねた。 

 

「よし、出発だ。いいか、走行中メーターはどんどん上がる。

けど気にするな。20ドルだけ払えばいいんだからな」 

 

不安だ。 

 

あらゆる想定をして、

頭をフル回転させて対策を練り続けた。 

 

運転手は気さくにいろんな話をしてくる。

 

 

油断するな。

常に警戒をしろ。

 

 

そう自分に言い聞かせた。

 

そうこうしているうちにタクシーは空港に到着した。 

 

さぁ、運転手よ、どう出る?

 

「ほら、約束した20ドルだ」

 

ぼくは先手を取る。

 

「OK」

 

運転手はちゃんと20ドルのみを受け取った。 

 

拍子抜けするほどあっさりだった。

 

いや、それでいいのだ。

 

ぼくはどうやら賭けに勝ったようだ。 

 

 

 

こうして1週間に渡る、

人生を変えたアメリカ旅行は幕を閉じた。 

 

困難に次ぐ困難。

 

自分のキャパを遥かに凌駕する出来事の数々。

 

短期間で感じた様々な感情。 

 

 

日本に戻って数ヶ月経つが、

いかなる出来事においても動揺することはなくなった。

 

どんな困難でも受け止められる。

 

そんなマインドになってきている。 

 

また、直感力や自分を信じる力、道を切り開いていく勇気。

 

これらも一人旅でたくさん試し、

ぼくをひとまわり大きくしてくれた。 

 

 

そして、人の優しさ。 

 

 

不安で仕方がなかった。怖かった。

 

そんなとき、本当にたくさんの人が支え、

励ましてくれた。奮い立たせてくれた。

 

現地の人の温かさも、落ち着かないぼくを勇気づけてくれた。

 

 

“自分は、人に支えられて初めて成り立っているんだ”

 

ということが、身に染みてわかった。 

 

 

周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れずに生きる。

 

今まで頭では大事なことだって思ってはいたけど、

正直実践できていなかった。 

 

だけど、この旅を通じて大切さがわかった。

 

これからの人生にとって本当に大きな収穫。

 

 

この全8回にわたるアメリカ旅行記で、

少しでも楽しんでくれたら、そして、

あなたにとって何か気づきがあったら嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

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