パスポートをなくすという、

それだけはやったらアカンやろ的なミスを

やってしまった日の夜、様々な感情と共に過ごした。 

 

 

「なんで飛行機から出るときに確認しなかったんだ」 

「レンタカー無理だったら、セドナにもグランドキャニオンにも行けねーじゃん」 

「一週間パスポートなしでどうやって過ごすんだよ」 

 

 

など、過去への後悔や、未来への不安ばかりを考え、

今にまったくフォーカスできていない状態であった。 

 

ちょいちょい浅い眠りを挟むものの

すぐに目が覚めてまた悩むということを繰り返していくうちに、

やがて夜が明け始めた。 

 

 

そこで見たものは、ホテルの27階から見える見事な日の出だった。 

 

 

自然と暖かい気持ち、感謝の気持ちが芽生える。 

 

「おれはなんてちっぽけなことで悩んでたんだ」 

 

壮大な景色を見て安心感が出てきたのか、そのまま眠りにつく。 

 

 

 

そして目覚めたら昼の3時。 

 

 

 

寝すぎた。 

 

 

 

さらに、掃除のおばちゃんが容赦なく入室してくる。 

 

「掃除してもいいか?」 

 

いや、見ればわかるだろ。 

 

「1時間後に来て」 

 

そう言って追いやる。 

 

 

そして、10分後にまた勝手に入ってきた。 

 

「掃除してもいいか?」 

 

「1時間後に来てくれ」 

 

そう言って追いやる。 

 

 

しかし、日の出を見たすがすがしい気持ちは変わらず、

やるべきことを淡々とこなしていく。 

 

 

まずはロスの日本領事館にもう一度連絡を取り、やるべきことの打ち合わせ。 

 

 

ラスベガスからロサンゼルスまでの飛行機を1日ずらして、

その日にロスで帰国のための渡航書を発行してもらい、

翌日予定通りロス→成田の便に乗るという流れに。 

 

 

そしてぼくがやることは、 

 

・警察に行きパスポート紛失の証明書をもらうこと 

・家に連絡して、戸籍謄本を領事館にFAXしてもらうこと 

・航空会社に連絡をして、ベガス→ロスの日程を変えてもらうこと 

・ラスベガスでのホテルの予約を1日ずらすこと 

 

となった。 

 

 

やるべきことがはっきりしたところで、

フロントへ向かう覚悟を決めた。 

 

そう、彼らとレンタカーの交渉をするためだ。 

 

 

ちょうどそのとき、おばちゃんが入室してくる。 

 

「掃除してもいいか?」 

 

「OK. Come in!] 

 

 

いよいよフロントと交渉。 

 

「まず、私は英語があまり上手に話せない。しかし、ベストを尽くすから聞いてくれ」 

 

的な感じの内容を英語で話す。

 

そしてとにかくロジカルな表現を意識する。 

 

「今日は言いたいことが3つあるんだ。まず1つ目は・・・」

 

みたいな流れで話す。

 

“おれロジカルー”と心の中で自分に酔いしれる。 

 

 

 

1つ目は、パスポートをなくしたから

ポリスに紛失証明書をもらわないといけない、

だからこの近くのポリスを教えてテルミーという内容。 

 

なんとか伝わったらしく、グーグルマップで地図をプリントアウトしてくれた。 

 

 

そして勝負の2つ目、明日からレンタカーを予約している。

パスポート以外に持っているのは国際免許証、

クレジットカード、ESTA(渡航認定許可)のプリントなどがあるのだが、

これでどうにかレンタルできないだろうか。と、渾身のつたない英語。 

 

隣にレンタカーのスタッフがいるからおいでと言われ、事情を説明してくれた。 

 

そして、そのレンタカー屋のおっちゃんが、ミラクルいい人だった! 

 

事情を一通り聞くと、 

 

「おーかわいそうに。パスポートなしか・・。

オーケーわかった。お前の顔はもう覚えた。

明日の朝もおれだから、またおれに声をかけてくればオーケーだよ!

友達だろ? We are friends!」 

 

感激して泣きそうになる。友達ってこんなに早くできるんだ。 

 

 

3つ目は、飛行機の日程をずらすので、

宿泊の予約も1日ずらして欲しいという内容。 

 

これがうまく伝わらず、苦戦する。

一応泊まりたい日の予約はとれた雰囲気だったから、よしとする。 

 

これで予定通りセドナとグランドキャニオンに行けるんだと、

アメリカに到着したとき以来のテンションの上昇。 

 

そのまま外に出て、まずは警察に向かう。

 

地図を見ながら歩いて行こうと思ったが、

昨日のベネチアンの想像を超える遠さから学習し、タクシーに乗る。 

 

タクシーに乗って1~2分で警察に到着する。 

 

昨日の学習はあまり活かされなかった。 

 

その後はニューヨーク・ニューヨークというホテルにある

ローラーコースターに乗った。

 

受付が若いバイトの子が3人くらいいて、

ぼくが人差し指で1人だよみたいな合図を出すと、 

 

「日本ではそうやって表現するのか?いち!ichi?」 

 

と半笑いで尋ねてきたので、 

 

「Yes!」と笑顔を作り、その笑顔のまま、

バカにしてるんだったらしばくぞと日本語で言う。 

 

ローラーコースターは楽しかった。 

 

「フジヤマなめんなー!」と言いながら絶叫した。 

 

 

それから目に付いた韓国料理屋さんでご飯を食べ、

この日のメインイベント、シルクドソレイユのオーというショーを観に、

ベラッジオというホテルに向かう。 

 

気分的にも楽になったことや、

サーカスには英語はほとんど不要ということで、

このショーはとても楽しむことができた。 

 

終わったあと、そのベラッジオでやっている噴水ショーも楽しんだ。 

 

こんな感じでようやくエンジンがかかってきたこの旅。

レンタカーもかりれることになったし、楽しい一人旅の幕開けだな! 

 

・・と思いきや、そんなに順調に続かないのがこの旅であった。

 

 

3日目に続く。

 

 

 

 

 

 

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