橋のふもとで | 古谷直貴かくかたりき

古谷直貴かくかたりき

行政書士で伊藤塾講師で不動産投資家兼ハウスハズバンドの古谷直貴です。
上に連ねた肩書きからの話題に限らず、種々の物事について意識的であるために、言語化のツールとしてブログなるものを書いたりしてみます。

我が家には猫がいた。名前はまだない。


いや、正確には会う人それぞれが好き放題の名で呼んでいたので、彼の本当の名はわからんのです。


学生時代最後の夏に、バイクで北海道を巡りました。


その途上、ダンボール箱に置き去りにされた子猫と私は出会ったのです。捨てられて帰るとこもなさそうだったので、しばらく一緒に北海道旅行を楽しんでから東京の我が家に居候させてあげました。(最初はライダースの懐にしまいながらバイクに乗っていたのですが、風の谷のナウシカのようにはうまくいかず危険過ぎたので、レンタカーを借りました。)


{7FD4342F-F7C1-4926-A2AB-74E493D39518:01}

上は北海道旅行中の写真。帯広の公園で木登りの練習中です。


{31EDEF9D-7F73-4ECF-893F-9FD3C8187D43:01}

居候の身分でよくベッドで寝てました。


まぁ、キリがないので色んなストーリーを大きく省きますが、そんなこんなで、私にとって彼は特別な存在でした。


そんな彼が先月、病気で急死してしまうという、私にとっては死生観を根底から覆すような出来事が起こってしまったわけです。急性腎不全という突発的に死に至る病です。3歳半という短い一生でした。


元々あまり腎臓は強いほうではなかったのですが、発症前まで元気に走り回っていたので油断してましたね。若いと進行も早く一瞬の出来事です。


自分の心の整理がつくまではブログでもそれ以外でもひたすらに沈黙してました。いつもの調子で前向きな文章なんて書く力がこれっぽっちも湧いてこなかったわけでして…


言ってしまえばたかがペットなのですが、私にとってはまぁ色々と一大事なわけです。(仕事は責任もってキチンとさせていただいていたので、私の異変は誰にも気づかれていないはずはずはずきっとメイビー…)


こんなテーマで書き出しておいてなんですが、不幸や悲しみを不特定多数の他者に押し付けることは無礼な事だと個人的には考えています。


そのような「俺のつらさをわかってくれぇ!みんなぁ!」的な下卑た態度を取らないレベルまでは一応落ち着いたので、語るか否か悩みましたが、ここらで現状の気持ちを言語化しておこうかなと。


さて、前置きがながーくなりましたが、「死」とかいうものはマジで取り返しがつかないことになってしまうんですね。


例えば、あの黒い生物が何とか一命を取り留めたとしたならば、今後は月一で病院に連れて行こうとか、食事の量は変わってないかなとか、トイレも漫然と掃除するだけじゃなく、排泄物を確認してあげるとか、今後の予防を徹底しなければという反省が生まれ、それを活かしていくことができます。


しかし、死んでしまうとどれだけ反省したってその気持ちの持って行き場がないわけです。どうすんだこれ状態です。


最終的な落とし所としては、他の飼主さん達に動物たちの健康を真剣に考えるよう促すとか、周りの大切な人たちや自分自身の健康を第一に考えるとか、そういうところに今回の反省点をアウトプットしていくのが健全なのでしょうが、まだまだ中々そこへは至れていないというのが正直なところです。


「頑張るとか猛省するとか、そういうことじゃない、もう死んだんだわ気の毒だけど」と取り返しのつかない事実に全否定されまくっているうちに、天国を信じる人の気持ちが少しわかったような気がします。


話題転換の飛躍が甚だしいですが、「虹の橋」という散文詩をご存知でしょうか?内容概略はググれば一発ですのでここでは省きます。


あの詩についてはペットロスにやっつけられた人々の間でも賛否両論あるかと思いますが、私は救われた人間です。


あの話が本当なら最高だなぁと。あと半世紀くらい後に再会できるわけですから。


と、随分と参ったことになってしまったわけではありますが、友人らに苦しみを吐露したり、あるいは最近の春を予感させるような気候を感じたりしているうちに、気持ちもおおむね復活です。


これまで妻と猫と3人でずっと暮らしてきているので、とてつもない喪失感は拭えませぬが、なんだか世界がモノトーンから色を取り戻しているかのようです。


私は順当にいけばあと半世紀くらい生きるとは思いますが、いつ何が起こるか本当にわからんということを学んだので、やり残した事のないようにしなければですね。


そんなわけでして、私は自分の夢のためにも今年は稼がねばならんのです!クヨクヨしてちゃあいかんわけですよ!


大切なものの死、これ以上の苦しみはないでしょうから今後はタフでマッチョな人間として生きていきます!



{03CD4F9B-0DCD-4F6E-9045-D0A532F036E5:01}


命の尊さ、他者を大切にすることの幸福感など、多くの事をお教えいただき誠にありがとうございました。名は存じ上げませんがあなたに出会えて本当に良かったです。


およそ半世紀後、橋のふもとで合流しましょう!