2017.4.16は4月文楽公演「菅原伝授手習鑑」を観てきました( ´ ` )ノ

公演期間は4/30までで、4/19は休演日です。


初めての国立文楽劇場、やはりUMEDABUNRAKUとは雰囲気が違う。

勝手が分からず、戸惑い気味(⌒-⌒; )


開演15分前に1体の人形が出てきて、何やら踊り始めました。

後ろの席のおじさんがお連れさんに説明していたところによると、これは「三番叟(さんばそう)」で、襲名披露のお祝いだろうとのこと。

おぉ~、何だか儲かった気分(@ρ@)


そうこうする間に、いよいよ開演!

まずは「寿柱立万歳(ことぶきはしらだてまんざい)」という、おめでたい時に歌う三河万歳。

仏教に関することばがたくさん出てきて、ムダに嬉しい(*^_^*)

そうそう、舞台の上に字幕が表示されるので、パンフレットについている床本集(台本)を手元で見る必要はありません。

パンフレットの見どころ解説とあらすじを事前にチェックしておけば、聞き取りにくい時にチラチラ字幕チェックでOKでした(^-^)v


お次はお待ちかねの「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」!

浪人生の時に漢文の授業で、タイトルに込められた意味を習って以来、ずっと興味があったのです(`*)

菅原=菅原道真、伝授=伝わる、手習=いろは歌、鑑=真実を映し出すもの

突然いろは歌が出てくる理由は、手習いの初めに習うのはいろはだから。

いろは歌の7文字目を拾って、最後の一文字を足すと「とかなくてしす」つまり「咎なくて死す」となり、怨嗟の歌になるのです~(>_<)


茶筅酒の段、喧嘩の段、訴訟の段、桜丸切腹の段と続き、襲名披露口上を挟んで、寺入りの段、寺子屋の段。

訴訟の段は動きが少なくて睡魔に襲われてしまいましたが、寺子屋の段ではちょっと泣きかけ(T-T)

そう言えば、「平家物語」でも熊谷直実が身代わりに我が子を差し出していたように思うけど、こういうパターンが日本人好みなのかしら??


襲名披露口上は、なかなかに面白かったです。

私はタカラヅカが好きだったのですが、4月は初舞台生の口上があります。

音楽学校の1年目は予科生、2年目は本科生、学校を卒業して歌劇団に入団すると研究科生となって、研1、研2、研3と学年が上がっていきます。

初舞台生の口上は、舞台人として初めて人前に立つので、余裕がなくて硬いのが、逆に、初々しくて良い訳です。

襲名披露口上は、さだめし、タカラヅカのトップ就任のご挨拶というところでしょうか。

キャリアを積んでいる分、真面目でありつつユーモラスなご挨拶で、さすがだなと。

タカラヅカと違うのは、タカラヅカは組長さんが紹介してくれるだけですが、文楽では三味線と人形遣いからもお祝いの口上があった点です。

文楽って小難しいイメージですが、口上を聞いていると、一気に身近な人に感じられました(*^_^*)


あと、文楽若手会というのもあるそうです。

タカラヅカの新人公演に当たるのかなと。

6/24・6/25に「寿柱立万歳」と「菅原伝授手習鑑」車曳の段、寺入りの段、寺子屋の段を上演するそうです。

タカラヅカの新人公演と同様、割安ですよ(^_−)−☆


そうそう、文楽の3大名作は、今日の「菅原伝授手習鑑」、UMEDA BUNRAKUで観た「義経千本桜」、そして、6月の「文楽鑑賞教室」で上演される「仮名手本忠臣蔵」だそう。

となると、忠臣蔵もなんとしても観たい!

因みに、仮名手本=いろは歌、忠臣=忠義を尽くした臣下、蔵=大石内蔵助、でございますよ(^-^)


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入り口脇の柱
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出語り床
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第三緞帳 蒼流悠松図
海北友松「浜松図屏風」を基にしたデザインなんだそうです。
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