宮城県では第1回目となる、学校部活動の地域移行協議会が開かれました。

関係団体が集まり、意見交換を行う初めての協議会となりました。



令和4年12月に、スポーツ庁並びに文化庁から、「休日の学校部活動」を地域に移行する方針が示されました。

宮城県内の各市町村では、令和5年度から運動部・文化部の休日の学校部活動を地域クラブ活動として行うための検討を始めており、

準備が整った市町村から、それぞれの地域の実情に応じて進めて行く方針です。

本日の協議会では、宮城県教育委員会佐藤芳明副教育長を座長に、出席者15名から様々な知見からの意見が出されました。



なぜ、地域移行が必要なのか?

大きくは、2つあります。

1つに、深刻な少子化の進行が挙げられます。

宮城県の生徒数(中学校)昭和62年104,002人

令和4年には58,247人と36年で半数近く減少しています。

学校数の減少と、それ以上に進む少子化で、持続困難な部活動も存在しています。

もう1つは、教員の働き方改革です。

元々は、1996年中教審答申「学校のスリム化」からの観点であり、

教員の時間外労働の問題が大きく取り上げられています。

中学校教諭が土日に部活動・クラブ活動に関わる時間は、10年前に比べて2倍となり負担が増加しているとのこと。

生徒にとっては?

学校によっては、生徒自らが希望する競技の部活動が無いことや、部員数を満たさず大会に参加出来ない等、解決すべき現状はあるのも確かです。

目標を持って励み、結果を出す達成感や、仲間づくり、中学校生活の中でも部活動は非常に大きな意義のある時間であります。

国から示された方針ではありますが、

中学校部活動の時間を、如何に生徒が多くを得られるものと出来るか、各自治体に委ねられています。

また、保護者の経済的負担が増えるのでは?との声も届いています。

公平に、大きな格差が生じないよう、丁寧に進めて行くことが望まれます。

次回協議会は、来年2月を予定されています。