2年ほど前から、現役の大学院生である私が、【博士論文の書き方】と題しまして、博士課程における勉強の進め方について、紹介しています。![]()
http://ameblo.jp/naoadamson/theme-10012157755.html
前回は、【博士論文の書き方 其の28: アウトラインを作る!】ということで、まずは大枠を決めることの大切さについて、お話させていただきました。
http://ameblo.jp/naoadamson/entry-10762755420.html
今回は、【博士論文の書き方 其の29: 妥協する勇気?!】というテーマで、書かせていただきますね。
さて、今日も先週に引き続き、12月18日の本ブログ、【博士論文の書き方 其の26: 自分で書くっきゃない!】に、以前勤めていた長野の大学のもと同僚、いいだ@すわ先生が寄せて下さったアドバイスの一部を紹介します。
ちなみに、コメントの全文をお読みになりたい方は、こちらからご覧下さい。![]()
http://ameblo.jp/naoadamson/entry-10740526416.html#cbox
いいだ@すわ先生によると、博士論文を書く上で重要な点の1つに、あまり完璧を求めないことがあげられるようです。以下が、先生からのアドバイスの抜粋です。
「あと目の前の目標を再確認して下さい。自分の納得いく論文も大事ですが、それは博士号を取得してから十分できます。今は、博士号取得のための論文を書きましょう。」![]()
ついつい、私たち学生は完璧な論文を書きたくなってしまいます。しかし、新しい研究は日々発表されていますので、関連分野の研究をすべて網羅することには無理があります。
かといって、安易に妥協しすぎて合格レベルに達しないということでは、困ります。私は2年前にそれで失敗しました。![]()
それでは、どの当たりで手を打ったらいいのでしょうか? 私は参考文献の数が目安になるかと思います。
数年前、レスター大学の卒業生が書いた博士論文を図書館で調べたところ、合格レベルに達していた論文の参考文献の数は、だいたい150~200の間でした。![]()
なかには、600とか途方もない数の参考文献が並んでいる論文もありましたが、現実的な数としては、150~200という気がしました。
2年前に、私が博士論文を提出して書き直しになった時の参考文献の数は、約100でした。そこで、今回執筆中の論文は、倍の200に増やしましたよ。![]()
それ以上はきりがないと思って、勇気をふりしぼって妥協しました。これが、いい結果に結び付くといいのですが・・・。
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