昨年から、現役の大学院生である私が、【博士論文の書き方】と題しまして、博士課程における勉強の進め方について、紹介しています。![]()
http://ameblo.jp/naoadamson/theme-10012157755.html
前回は、【博士論文の書き方 其の16: 進歩を数字で確認!!!】 ということで、毎日書く論文の単語数を数えて、励みにするといいとお薦めしました。
http://ameblo.jp/naoadamson/entry-10672094191.html
今日は、【博士論文の書き方 其の17: 失敗から学ぶ!】というテーマで、お話させていただきたいと思います。![]()
よく、「失敗は成功のもと」と言われますが、博士課程の勉強においても同じことが言えると思います。
経済評論家の勝間和代さんによると、失敗すると何がいいかというと、それによって「失敗しないためには何が必要か」ということが、皮膚感覚で分かるからです。
私も、レスター大学大学院の博士課程に在籍して、勉強しているこの11年間の間に、それを身を持って知りました。大きな失敗を2つしたからです。
1つ目の失敗は、1999年10月に入学してから、初めて書いたアサインメントを2000年3月に提出しましたが、それがみごと不合格になってしまったことです。![]()
レスター大学に入学する前は、エセックス大学の修士課程で、英語教育の分野ではかなり有名な、ビビアン・クック博士の指導を受けて、修士論文を書き上げました。
そして、意気揚々とレスター大学に乗り込んで行った私にとって、初めて書いた博士課程のアサインメントが不合格となったことは、かなりのショックでした。
さらに、追い討ちをかけてビックリしたことは、指導教官のひと言でした。
「これから、アサインメントを書き直して再提出してもらいますが、それも不合格だった場合は、博士課程で勉強して行かれるだけの能力がないと見なし、本校を退学してもらいます。」 ![]()
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それから、9ヵ月後にテーマをガラッと変えて、初めから最後まで書き直したものを、2000年の12月に提出しました。結果は、C判定でギリギリ合格することができました。ホッ。
さて、2つ目の失敗ですが、今から2年以上前の2008年1月、250ページにおよぶ博士論文を提出し、口頭試問を受けましたが、その最後の最後の段階で、書き直しを命ぜられてしまったことです。ガーン。
しかし、このような失敗に際しての大事な心構えは、「失敗を1人で抱え込まない
」ということです。黙って1人で悩んでいないで、多くの人に話して、アドバイスをもらうことがキーだと思います。
例えば、11年前にレスター大学で初めて書いたアサインメントが不合格になった時、クラスメートや先輩に話を聞いてもらいました。![]()
もちろん、自分の弱みを見せることは恥ずかしいことですが、同じ課程で勉強している仲間や先輩から、いろいろなアドバイスがもらえることが、これからの大きな強みになるのです。
当時、今の夫である私のダーリンには、先輩として読んだ方がいい本や論文を紹介してもらったりして、大いに助けてもらいました。![]()
素直にアドバイスを受けて、実行に移す行動力が必要ですね。
現在、今年の12月末の博士論文再提出の締め切りに向けて、毎日勉強しているところですが、失敗が成功のもととなるよう、頑張りたいと思っているところです。![]()
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