先日、同僚から「ナオさん、私この論文読んですごい感激した
」と言って、ある英語教育の論文を紹介してもらいました。
それは、イギリスのエセックス大学で教鞭を取る、Vivian Cook (ビビアン・クック)先生の書いた、"Going Beyond the Native Speaker in Language Teaching" (1999)という論文でした。![]()
実は、Cook 先生は私がエセックス大学の大学院で、修士論文の指導を受けた教官だったのです。偶然にも、1999年はちょうど私が先生のもとで勉強している時でした。
そこで、私も薦められた論文を読んでみました。同僚の言うとおり、とってもパワフルな論文でした。どんな内容かというと、英語を勉強している人たちは、だいたい、「アメリカ人やイギリス人のように、しゃべれるようになりたい。」と思うものですが、それではいつまでたっても目標に到達しないというのです。![]()
Native Speaker (英語を母語としている人)を目標にするのではなく、母語と英語の2ヶ国語を話せるということに、もっと自信を持つべきであるとのこと。
正直言って、私はずっとコンプレックスのようなものを持っていました。15年間英語教師として働き、イギリスへ3年間留学し、イギリス人の夫を持っていますが、それでも英語を流暢に話せないと思っていました。
しかし、クック先生によると、2ヶ国語を話せるという能力は、英語しか話せない人の能力に勝るというのです。これからは、日本人で英語を話す者として、自信を持って英語学習や教育に携わりたいと思いました。
