- 荒井 良二
- きょうというひ
きょうというひのはじまりは、
あたたかい日差しが、ゆきを照らし、
きょうというひに、着るために編んだ赤いセーターを
女の子が着て、ぼうしとマフラーをまいて
きょうというひに似合うように!
ロウソクを燈します、きょうというひを照らします。
きえないように きえないように
女の子は、ゆきで ちいさないえを つくります
たくさんの いえを つくって ロウソクを燈します。
そらをみあげて いのります
きえないように きえないように
きょうというひの ちいさないのりが
きえないように きえないように
とても静かなお話。
ジーンとくるような響きのある絵本で
「きえないように・・・」と、
きょうというひを大切にして過ごす
(子どもたちと過ごす時間を大切にしたいな!)
温かさを感じる絵本。
ふゆの寒い一日に、静かに ゆったりと読みたい1冊です。