昨年のいろいろ 3 | 前途洋々

前途洋々

H13.7に乳ガンになり、ともかく悲観的にならないで、
少しずつ苦難を乗り越え、支えてくれる家族に感謝をしながら、これからも元気で過ごしたいのと、いずれ私の体験談を聞いたりすることで、今現在病気で苦しんでいる方の
少しでもお役にたちたいと思ってます。

火葬して1週間が過ぎ、義理の姉の帰る日を待って葬儀をした。遠方に嫁いだもう1人の姉夫婦だけが来て、近くに住む姉はとうとう来なかった。そして多額の香典が義理の母に渡されていた。パパと私、義理母、来てくれた姉夫婦、そしてパパの勤め先の人2人だけの葬儀となった。私は思った。自分の弟の葬儀にも出なくて、お金で済まそうというのかと。葬儀の席で遠方の姉が泣いていた。遠方から、来てくれただけでも私の心は救われた。近くに住む姉の行動は人の道として私は許せなかった。
香典返しもカタログギフトで大きな金額のものを送ったが、送り返されてきた。お骨になった弟さんは家に帰るのに近所の人に見られるからと紙袋に入れられ、義理の母は喪服も着なかった。
弟さんが自殺した海岸にパパと行った。車では通れない通りを30分ほど歩いた。この道をどんな気持ちで弟さんは歩いたのかと思うとパパと言葉を失った。身を投げた海岸は とても寂しく感じた。後で精神疾患があったから、誤って足を滑らせたんじゃないかと義理の姉達は自分の責任ではないとしたいので、そういっていたが、弟さんは家を出る時、財布も携帯電話も部屋に置いて行ってある。覚悟をしていたのだ。大好きなタバコを吸ってから身を投げたのだ。家を出る前、遠方の姉に電話して、縁を切りますと言っていたと言う。
しばらく私は気持ちが立ち直れなかった。なんだか胸騒ぎがして2ヶ月後自分の健康診断を受けた。
乳ガンが見つかった。