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プライベートレッスンを始めて
今年で4年目になるビジネスマンの生徒さん。
いつもは教科書やニュースを使ってレッスンしていますが、
今日は生徒さんたってのリクエストで
急遽、「永住権申請理由書の書き方」をレッスンしました。
プラベートレッスンでは
生徒さんのリクエストがあると、
臨機応変にレッスン内容を変更し、
レッスンすることがよくあります。
この生徒さんは、
4年前に日本企業でエンジニアとして現在も勤務する傍ら、
日本語のレッスンも始めました。
最近、元同僚の方が永住権を取得したそうで、
それで自分も永住権を申請しようと思ったのだそうです。
確かこの生徒さんは
来日4年目。
レッスンで生徒さんから永住権を取得したいという話を聞いた時、
一般に永住許可を受けるためには、
10年以上日本に在留し、
その中で5年以上の就労経験がないと申請できないと思っていたのですが、
高度外国人材としての活動を引き続き3年間行っている場合は、
永住許可の対象となるのだと、
生徒さんから教えてもらいました。
4年もこの生徒さんを教えていますが、
私はてっきり「技術・人文知識・国際業務就業ビザ」
だと思っていました。
これまで生徒さんのビザの種類については話すことがなかったので、
知りませんでした。
詳しくは外務省HPで
外国人に日本語を教えているけれど、
その生徒さんの在留資格やビザ申請方法や、
日本における在留資格について
あまり詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。
私もそうでした。
これまで、日本で働くビジネスマンの中でも
IT技術者、外国語教師、通訳として働く
就業ビザの「技術・人文知識・国際業務就業ビザ」
の方々を多くレッスンしてきました。
高度人材ビザについてよく知らなかったので、
この生徒さんがきっかけで
高度人材ビザについて知るいい機会になりました。
高度専門職ビザの種類
高度専門職ビザとは、
「高度学術研究分野」「高度専門・技術分野」「高度経営・管理分野」の
3分野において高度人材と呼ばれる優秀な外国人を日本に呼び込み、
日本国内の活性化を目指すべく創設された在留資格です。
通常の在留資格に比べ優遇措置を受けることができます。
みなさんは「高度人材ポイント制」を知っていますか。
高度外国人材の受入れを促進するため、
高度外国人材に対し
ポイント制を活用した出入国在留管理上の
優遇措置を講ずる制度を平成２４年５月７日より導入しています。
「学歴」「職歴」「年収」などの項目ごとに設置されたポイントの合計点が
一定以上（70点）を達すれば高度外国人材ビザ取得が可能です。
70点以上の方の場合は3年間、
80点以上の方の場合は、
高度外国人材として1年間日本で活動するだけで、
永住許可申請をすることができます。
永住権申請の理由
生徒さんが永住権を申請する大きな理由は、
日本が好きでしばらく日本に住むために
日本で家を買いたいということでした。
永住権取得すると
外国人でも住宅ローンが組めて、
外国籍でも、マイホームを買えるのだそうです。
この生徒さんのような理由で永住権申請する外国人が多いそうです。
近々、永住権申請予定で
理由書に何を書けばいいか、
書き方を知りたいので
今日のレッスンでは生徒さんのリクエストで、
急遽、永住権申請理由書の書き方を行いました。
日本語学校や専門学校などで、
ビザ更新で、出席率が足りず、
入管への理由書提出の文面のチェックをしたことがありますが、
永住権申請理由書の書き方はレッスンでは始めてでした。
なので、私も何を書けばいいか分からず、
色々調べ、実際に身近に高度人材ビザで永住権を取った方に
何を書いたのかを聞き、
実際の生徒さんのケースに当てはめて、
理由書の内容を一緒に考えました。
次回までにリライトを宿題に、
次回、内容を再度チェックすることになりました。
今日のレッスンはまるで行政書士のようでした。
日本語教師は日本語を教えるだけでなく、
こういうことも知っておかなければならないといけないなぁと。
生徒さんのおかげで
高度人材ビザについて勉強になりました。
世の中、知らないことばかり。
日本語教師は
日々、勉強です。
次回へ続く
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