ブログご訪問いただきありがとうございます
フリーランス日本語教師naonaoです
「初めまして」の方はこちらから
フォトジャーナリストの阿佐部伸一さんの取材を受け、
その記事がYahoo!ニュースに掲載されました
日本語教師のための実践勉強会 9月 ご案内
日本語教師のための実践勉強会 10月 ご案内
羽田空港からブログを書いています
いよいよ15日に、JFcaféイベント開催のため
これから福岡へ行きます
さて、専門学校も後期の授業が開始し、
バタバタしてます
気づけばもう9月も半分終わり。
時間が経つのが早いと感じる今日この頃です。
皆さんは何のために授業をしていますか
授業は学生のために行われていますか
日本語学校では授業スケジュールが細かく決まっています。
特に日本語学校だと、1日にやるべき項目が
多く、時間との戦いだと思います
それと同時に、
カリキュラム通りに
テキストを進めなければならないため、
取りこぼしがないようにと
必死に準備したり授業しています
たまに取りこぼししようものなら
翌日担当の方が
すごい形相でガミガミ言ってくるとか、
影で「●●先生って授業できない」と
批判たっぷりに言ってるという話も
(これ、私経験アリ)
なので、1つでも取りこぼしないように
きっちりその日の予定を終わらせることに必死なんです
でも、ちょっと待ってください
その授業は何のために行われているのでしょうか
果たしてその授業は学生のために行われているのでしょうか
ちょっと考えてみてください
今教えているクラスは
本当にカリキュラムも
使用教材も
教え方も
本当に学生に合っているものなのでしょうか
そして、その授業は学生が求めているものなのでしょうか
先日、こんなことがありました。
ニュースの授業のクラスで
学生たちの発言にハッとさせられました
「自分で調べるだけの授業なら、学校で勉強する意味がない」
「ただ教科書読んで答えわせなら、自分でもできるし先生はいらない」
これ、いつも念頭に置いて授業をしています
ある専門科目の授業で
担当の先生に質問したところ、
「わからないことは自分でネットで調べろ」
と言われたのだとか
そして、後期からその専門科目の担当講師が変わり、
教え方もわかりやすく、学生たちから、
「もっと早くこの先生に変えて欲しかった」
という話を聞きました。
「高い授業料を払って勉強しに来てるのに、
何も教えてくれないなら
学校で勉強する意味がない」
と、話してくれました。
本当に学生たちのいう通りだと思います
日本語学校では
1日の予定をこなすことに必死で、
こなす事がステータスのようになりつつあり、
授業は何のためにしているのか、
果たしてそれは学生のためになっている授業なのかなんて
考えて授業している日本語教師は
どれだけいるのでしょうか。
そもそも、授業は何のためにするのでしょうか
皆さんは考えた事がありますか
学習者も多様化している中で
何年も同じカリキュラムや
使用教材を使って
同じ教え方で教える事が
本当に学生のための授業と言えるのか疑問です
JLPT対策は
問題集を解かせて、答え合せというパターンが
非常に多いと思います。
でもちょっと待ってください
それって、先生がいなくても
わざわざ学校に来なくても
1人でもできますよね
学校では家でできない事をする場所だと思います
一方的に教師が解説したり、
答えを言ってしまうのは
学生にとって有用なのでしょうか
そこに学びは生まれるのでしょうか
そこに学習者の新たな学習の気づきや動機付けがあるでしょうか
教師の一方的な解説と答え合せという
パターンが多くなりがちな
JLPT対策でも
市販の問題集や教材以外にも
工夫次第ではいくらでも
学生主体での授業は可能です
そもそも、授業は何のためにするのでしょうか
専門学校の授業では
ニュースの授業をしています。
目的は2つ。
「就職対策」と「JLPTのN2合格」
この2つを柱に
グループでピアラーニングの授業をしています。
後期からは前期と一部やり方を変えることにしました。
というのも、
学生たちからのリクエストが授業方法を変えるきっかけでした。
担当学科の学生に前期終了後に授業アンケートを行いました。
かなりやる気のある、好奇心旺盛な学生たちで
元々の日本語力も高くすでにN2合格している学生ばかり。
しかし、極端に語彙力が乏しく、
どうすれば良いかと考えていたところ、
事後アンケートに
「事前に授業で行う漢字や文法のスライドや練習問題を送ってほしい」
「事前に送られた漢字や文法を予習しておけば、
もっと読解や話し合いなどの時間が取れる」
とい前向きな声が多く上がったからなんです
次回の授業内容をGoogle classroomでお知らせし、
ニュースの語彙や文法などのスライドなど
事前に送り、予習して来てもらい
次週に漢字ディクテーションテストを行ったり、
授業後にGoogle formで小テストを行ったりと
ブレンディッド・ラーニングさせています。
後期はGoogle classroomを有効活用しています
思い立ったが吉日、
ならばと早速、後期から取り入れてみたところ、
なかなかマッチした授業になっていてびっくりしました
いつもはかなり書く作業など時間を取られていた事が
スムーズに行くようになりました
教えるのは何のため
その授業は教師の自己満足になっているのではありませんか
学生の声は時として、
より良い授業づくりのヒントになるんですね
もっと教師は
学生の声に耳を傾けなければならないのではと
改めて考えさせられました。
自己満足の授業にならないためには
「学習者主体の授業」が必要です
昨年の今頃に書いた「学習者主体の授業」のブログです
明日9/15の福岡開催のJFcaféイベントでは
午後の部で「学習者主体の授業」を体験していただく予定です。
福岡や近隣の日本語教師の皆さんに
お会い出来るのが今からドキドキワクワク
今後の日本語教師の多様性を一緒に考えてみませんか。
福岡&近隣地区の日本語教師の皆様、お時間ある方は是非に
お申し込みはこちらから
JFcafé Vol.4 福岡開催決定
外国人のための日本語プライベートレッスン
(Japanese private lessons for foreigners)
各種詳細はこちらクリック
Japanese private lessons for foreigners
(メールでのお問い合わせは無料です Email inquiries is free)
お気軽にお問い合わせくださいPlease feel free to contact me.