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今日は mcfaj RD4 最終戦の富士でした。

今回は前回筑波からは考えられない程に恵まれた体制下で参戦する事が出来、team Smoky のさかいさん&こばぴー(ぽん太も)が応援に土曜日から手伝いに来てくれました。
日曜日には RS の前オーナーのおーはしさんが応援に来てくれました。
おかげで物凄く順調に、楽にレースが出来ました。

まずは土曜日。

わけのわからないデトネーションとハンチングとストールに悩まされ続けたまま迎えたレースウィーク。
とりあえず疑わしかったチャンバーをさかいさんより借用した02スタンダードチャンバーに変更。
で、エンジンスタート。
さかいさんの診断は”濃すぎる”との事で絞る方向に。
前日 mj を 168 まで絞って良いフィーリングは得られていたのですが、それではいくらなんでも薄すぎ?との懸念が自分の中にもありました。
さかいさんにセッティングを一任した結果、 MJ を 175 ニードルをこれまでの 68-33(3) から68-34(3) に変更しエアスクリューを多少開ける方向にセットした所… 見違える程良いエンジンフィーリングに。
この状態で一本目を走行する事にします。

迎えた一本目。
エンジンはこの上無く快調!デトカンも異常カウントしません。
これはいい感じです。
もうレースウィークなので出来る限り攻め込みますが、フロントの逃げが凄くて、なかなかタイムが上がりません。
この段階で2分3秒。
ちょっとヤバイとペースを上げて無理をしていた矢先…
最終コーナーでフロントからスリップダウン。
破損は大した事無いようで、ステップ、ペダル、フロントアクスルナットを交換し、各部の歪を修正して修復完了。
体は大したダメージも無く、多少足が痛い程度。

ですが… ツナギを見ると股の部分が破けている… これは修理しないといけませんが、ここは富士。
ツナギの修理を請け負ってくれる店も心当たりが無く、どうしようと思っていたら Team Smoky のスーパーヘルパーこばぴーさんが針と糸で破けた部分を修理してくれました。感謝!!

続いて2本目。
なんで転倒したのか原因を探っていたら… あ!空気圧調整していないぢゃん!!
急いで確認すると 2.5KPA … はい、完全に自分の凡ミスです。
空気圧を適正値に調整してコースインすると、全然楽に走れます。
2本目は MJ を 172 に絞ってコースイン。
ちょっと開け始めでデトカンがカウントするので途中でニードルを 68 から 69 へと変更します。
相変わらずデトカンはカウントするも、全開域ではカウントしません、これでかなりいい感じ。
この段階では同じ 125 マシンが殆どコース上にいなかったので解りませんでしたが、後程データーを比べたら直線番町である事が判明。他のマシンより10キロ以上速い事が解りました。
この2本目ではベストタイム を 2分0秒台で終了。
しかしこの辺が一杯一杯のようです。

走行終了後に受付と車検を済ませ整備に入ります。
エンジンはさかいさんにお任せして、自分はタイヤ交換。
ドライとレインで4本交換。
エンジンには気になるデトネは殆ど出てなくて、例のデトネトラブルは解決したと判断出来ます。
変更した点は、ガスケットを 0.4 から 0.5 へ、点火時期を 1度進角から標準へ、そしてチャンバーが97から02へです。

翌日の予選に向けて準備万端、nao のこれまでのレース経験では考えられないほどに短時間で整備が終わります。
エンジンは全部さかいさんが診てくれたおかげです。

風呂とメシ後に自分は夜中に嫁さんを御殿場駅まで迎えに行って、翌日の準備を済ませて就寝。

迎えた日曜のレース当日。

前日に車検を済ませてあるので物凄く余裕をもってスケジュールが進みます。
エンジンも前日のキャブセットがいい感じなのでそのまま行きます。
予選ではようやく他の 125マシンと絡めそうなので、自分の位置を探ると共に走り方を学ぶ事を心がけます。
予選開始。
例によって極度の緊張で足はガクガクで胃は痛いし出走直前は最悪です。
コースインするとスイッチが切り替わるかのように平常心に戻りますが、こればっかりは性格上の問題のようですぐにテンパってしまいます。
予選ではバックマーカーに引っ掛からないように慎重に攻めながらペースメーカーを探しますが、なかなか見つかりません。
そうこうしている内に、同じくらいのペースで走る丁度良いペースメーカーを発見。
すかさず喰らい付いて行きます。
が… nao のマシンはかなり直線番町なので、ストレートに出るとあっさり追いついて追い抜いてしまいます。
ある程度のクリアランスを持って追い抜かない程度で走行して走り方を勉強。
引っ張られた効果もあって、タイムは 2分0秒前半まで達します。
これで予選終了。

予選結果は総合8位で2列目。
クラス別では2位に3秒差をつけてトップでした。
この段階で”初優勝”の文字が頭をよぎりますが、過去の経験から油断大敵です。
今までもこういうシチュエーションは何度かありましたが、いずれも何か起きてダメになっています…
なのでうかつには口に出さないようにしていました…

いよいよ決勝。
RS のスタートのコツをさかいさんにレクチャーしてもらい、万全の準備でスタートを迎えます。
が!やっちまった大失敗です。
完全にミートをミスり1,2列後ろの後続に飲まれてしまいます。
”しまった~~~”とは後の祭り。
しかし冷静さを取り戻し、半クラを当ててマシン任せの”直線番町猛ダッシュ”です。
マシンの猛烈な加速力でスタートでミスった分をほぼ取り返し1コーナー進入。
スタンダード車にも関わらずメチャクチャ速いです。
その後も直線番町ぶりを発揮して全部加速で抜いて行き、トップグループの背後まで追いつきますが、さすがにトップグループはマシン任せの直線番町では付いて行けません。
このトップグループ最後尾のせがわ選手のマシンが、後程解ったのですが自分のマシンと丸っきり同じトップスピードで、どうもこのレース最速の2台だったようです。(ちなみに最高速216Km)
ところが、ライダーのポテンシャルが全然違うので、インフィールドで見る見る離されて行き、勝負所の直線でも同じ最高速なので当然追いつきません。
そうこうしている内にトップグループは追いつけない位置に…

なんて思っていたら、実は自分の背後にはエキスパートクラスの荒川選手がぴったりと付けていました。
これまたインフィールドでは nao より圧倒的に速いので、ヘアピンの出口やBコーナーから先の区間で横に並ぶ、もしくは前に出るのですが、しつこくも本日は”直線番町”なので、真横に並んだくらいではなんのその。
5車身くらいならストレートでスリップ関係無く加速であっという間に追いつき追い抜きます。
これにより荒川選手も直線であっさりパス。
これなら最終コーナーまでに5車身以内ならゴールライン手前でスリップ関係無く抜けるな…と確信。
とは言え、その背後にはどの選手がいるか予想も付きません。
もしかしたらペースの遅い nao に引っ掛かりかなりのダンゴかも… それにこんな位置で守りに入ってはいけません。
後ろは振り向かずとにかく全力疾走です。
所々ミスもあり、荒川選手と抜きつ抜かれつのデッドヒート。
ま、そうは言っても、コーナーで抜いて行く荒川選手を直線番町が加速で抜いていくと言う、完全にマシン任せの抜き方ではありましたが…

このままの展開で迎えた最終ラップ。
このまま行けばクラス優勝ですが、過去には最終ラップでエンジントラブルなんて経験もあり、この段階で心臓バクバクです、怖い!!
そして当面の目標である荒川選手とのバトル制圧!
なまじ直線番町であるぶんだけ負けられません。
精一杯走りますが、バックマーカーに引っ掛かった最終手前のコーナーで荒川選手にパスされてしまいます。
”しまった~~~~!!”と本日2度目。
しかし開いた差はおよそ2から3車身。冷静に最終コーナーをミスらないように立ち上がり目一杯伏せてアクセル全開、うなれ直線番町!!
3速に入れる頃にはあっさり追いつき、追い抜きそのままチェッカーを受けました。

で… その結果ついに達成しました。
18歳でレースデビューして以来の夢であり目標であり、呪いの様にいつも2位だった最高位をついに更新しました。

やっとです。

ホントに長かった。

チェッカーを受けた後、クラス別にも関わらず、思わず右手でガッツポーズを取ってしまいました。
わけのわからない言語を叫んでいたようにも思います。

ようやく念願の初優勝、1位の位置を手に入れました。


今回協力してくれた多くの方に心より感謝いたします。
その中には、このブログを通じて知り合った方も多数で、中には遠方の地からパーツを貸して下さった方までいらっしゃいます。
多くの方にトラブル相談に乗って頂き、本当に何度も救われました。
今回は直線番町で手に入れた1位で、多分ライダーとしては失格のテクニックしか発揮出来なかったと思います。
ですが、これをステップに次回も頑張ります。
次回は30日の FISCO選手権です。
次回はいつもどおりの一人参戦なので、今回得た貴重なデーターを元に頑張ります。

ああ、ほっとした。



~ 9/4 追記 ~
富士スピードウェイのホームページに MCFAJ の結果がアップされてました、早い!!
なんか nao だけ予選より決勝の方がタイム落としているような…全然ダメですね。
3周目以後は周回遅れが出てきて、それのパスに手間取りタイム更新出来なかったのですが、皆さん後半に更新しているし… 言い訳にもなりませんな、ヘタレ振りが露呈してしまった。
これを反省材料にして練習に励みます。

そうそう、マシンは TZ では無く RS です。