おいらが今身を置いている風力発電機コンクリート支柱業界は、正に中国事業の典型的なパターンなんだよなあ。
事業主は少しでも早く発電を開始して資金回収したいため製作側に十分な納期を与えない。
コンクリート工場や型枠メーカーも決して間に合わないとは言わずに受注する、言えば仕事が来なくなるからだ。
元々管理能力が低い会社が、そもそも間に合わない納期で物を作るわけだから、品質は更に悪くなるし結局納期にも間に合わないしで一つも良いことが無い。
コンクリート工場にしても型枠メーカーにしても実際に物を作っているのはいわゆる農民工で給与は出来高制、なので管理側の能力が低ければ出来高を少しでも上げるために目を盗んで本来やらなけばならない事をやらなかったりする。
安全性に懸念の有ることでもお構いなしで手抜きをする。
つまりは全てにおいて何の保証も裏付けもなく事が進み、成功するか否かは単に運のみ、運が悪けりゃ死ぬだけさ～ってなわけだ。
更にこれに加えて支払いの問題も多発するし。
こんな環境にずっと身を置いてるとなんかアホらしくなってくるんだよなあ。
結局のところ一番川上の事業主から一番川下の農民工まで関わる全ての人が金、金、金、露骨にただ金のために物を作ってるんだわ。
もちろん金は大切だ、おいらだって金のために中国に働きに来たんだからな、言わば日本人の農民工だ。
金の大切さは１００％否定しないが、ただ金のためだけというのも肯定しがたい。
よく衣食足りて云々というが、今のおいらはそんな感じなのかもしれんなあ。
例えれば「本帰国後はポルシェ買っちゃおっかなあ～」などと思っていたのが、「ポルシェはいらんから早くこんなくだらない事から解放されたい」に変わったとでも言えばいいだろうか。
７．２３３９RMB＝１＄＝１５６．２３１円
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