3月19日(月)

私は合格掲示板ではなく名大病院にいました。

名大病院にもサクラサク。


「やったー!うかったよ!」


看護師さんと一緒に喜ぶ中学3年生。

事情はよく知りません

ただ、入院中であることは確か。

病気が治って、高校生活を迎えられるのか?

考えすぎかもしれないが考えてしまいます。


名大病院小児病棟

全国でも数少ない小児がん拠点病院。

小さい病院で治せるような患者はいません。

うちの息子と同様

他の病院から移ってきた子がほとんどです。

抗がん剤治療や化学療法を受けている子

外に出るのが難しくずっと入院している子

移植を待っている子、手術も難しい子

それ以上は書きたくない。察してほしい。

今の医学では難しいことも

ひょっとしたら近い将来

できるようになるかもしれない。

新薬の開発、新しい医療機器

手術方法、画期的な何か。

救える子どもの命が増えるかもしれない。


私の職業は塾講師

残念ながら画期的な何かを

発見することはできません。

じゃあ何ができるのか。

勉強には無限の可能性があります。

何かの役に立つ、困っている人を助ける

世の中をかえることだってできる

勉強の楽しさや大切さを

少しでも伝えることができたら

勉強のもつ可能性を

少しでも教えることができたら

そう思いました。


このブログを最後まで読んでくれた

塾生に伝えたい事。

「自分を大切に」

親がきみたちのことを

どれほど思っているのか

少しでもわかってくれればうれしいです。

きみたちの命にかわるものなんて

絶対にありません。


学校に行きたくても病気で行けない子

聞いたことはあるけど

実際に会ったことはありませんでした。

実際に会ってみて、私が感じたこと。


それは「全力」


彼らは毎日を全力で生きています。

全力で勉強して全力で遊んで・・・

「いちいちリアクションでかいよ!」

ってつっこみたくなるぐらい全力。

1日1日を大切にしてるんですよね。

私にはそんな風にうつりました。

彼らに負けてられないなって思いました。


命を失うのは怖いですか?

誰だって怖いです。

私は息子の病気でイヤというほど

思い知らされました。

じゃあ質問をかえて

時間を失うのは怖いですか?

どうでしょう。

なんだかそんなに怖くない

それって矛盾してますよね。

命にはタイムリミットがあります。

つまりそれは私たちが使える時間にも

タイムリミットがあるということです。

命って時間です。


塾生はこれからいろいろなことに挑戦し

悩み、失敗し、挫折を味わいます。

そしてそのカベを

乗り越えていかなければなりません。

チャレンジすることを喜びにかえて

ぜひ全力でぶつかってください。

時間は有限、時間は命、




「1日1日を大切に」




それはつまり



「自分を大切に」




最後、偉そうなことを言いましたが

自分に言い聞かせるつもりで書きました。

最後まで読んでいただき

ありがとうこざいました。



自分を大切に(完)