大学受験で成功する方法をいきなりですが伝えます。それは、「受験勉強を1秒でも早く開始する」です。これにつきると思います。理想は愛知県公立高校入試B日程面接が終わった瞬間です。ネットで勉強方法などは検索可能ですが、それらはあなたの能力を考慮していない一般論なので、プロに見てもらって個別に戦略をたてる方がよいでしょう。

 

 

受験勉強を早く開始するとどんないいことがあるでしょうか? たとえば英単語を早い時期に100個覚えたとします。それは一見すると周りのライバルよりも英単語100個分リードしていることになります。しかし、それは違います。100個分よりも、もっともっとリードしていることになるのです。受験勉強を早く開始する、たったそれだけで、労力は同じでも、まるでかけ算のようにできることが増えていきます。「100個分みんなよりもリード、だけど時期が早かったから1.5倍の150個分リード!」そんな感じです。

 

 

ではなぜ受験勉強を早く開始すると、かけ算の魔法がかかるのでしょうか?高校の先生はその答えを知っています。それは高校の授業で取り扱う内容や取り扱う教材が、生徒のレベルよりもワンランクもツーランクも上だからです。適正レベルでゆっくり高校の授業が行われるのであれば、受験勉強を早く開始する必要はありません。(別に高校の授業に文句を言っているわけではありませんよ。)結局、たった3年間で大学受験レベルまで引き上げないといけないカリキュラムに無理があるんです。内容が多すぎます。生徒の理解度に合わせてゆっくりとなんて、とてもじゃないけどそんなペースでは間に合いません。そういう意味では、一足早く高校の内容に入る中高一貫校は有利です。飛び級をしているわけではないのに飛び級をしているような難しさ、ついてこなくてもおかまいなしの圧倒的スピード。大学受験から逆算すると、どうしても高校の授業はそのような形になってしまいます。

 

 

さあここまで説明すれば、かけ算の魔法の正体がわかってきましたね。かけ算の魔法の正体、それは高校の授業です。1時間の授業で成長する生徒(授業レベルとスピードについていける生徒)と成長しない生徒(授業レベルとスピードについていけない生徒)、毎時間毎時間、格差は広がる一方です。ついていけない生徒は、表面的な暗記に逃げ、なんとかごまかし乗り切ろうとします。そうするとどうでしょう。理解をともなっていない暗記なので、おそろしいほど忘れていきます。実力として全く定着しません。学校教材も同じ、どの高校も実力がバッチリつきそうな素敵な教材を使っています。ただ残念なことに、それらを使いこなす実力がなければ全く効果がないのです。

 

 

1つの文に知らない英単語が3つも4つもあったとしたら、文法や構文の説明どころではありません。何がわからないのかわからない状態です。一方、英単語100個分覚えた生徒は、文法や構文の説明を理解し、さらには覚えた英単語も出てくるのでその都度復習でき、記憶の定着が進むのです。数学も同じです。数Ⅰの三角比が定着していない生徒が数Ⅱの三角関数ができるわけありません。夏休みなどにしっかり復習をして数Ⅰの三角比を体にしみこませる。それぐらい準備をして次の関連単元に進むべきなのです。

 

 

「高校3年生から頑張る」「部活を引退してから頑張る」この考えがいかにコスパが悪いかおわかりいただけたと思います。高校1・2年生から塾や予備校に通う意味、プロと一緒に受験勉強をすることは、やった分だけリードする単利効果ではなく、やった分プラスアルファ学校の授業や教材でさらに効果を生み出す複利効果なのです。




大学受験で成功したいなら、志望大学のレベル、現時点での学力、通っている高校の偏差値、それらは全く関係なく、「受験勉強を1秒でも早く開始する」これが最も理にかなった戦略と断言できます。