先日、山手線と中央線、皇居と御苑に触れましたが、
本日はその風水理論を更に掘り下げます。
都会のオアシス皇居
都会のオアシス 御苑
とぐろを巻くように江戸城を取り囲む
「水龍」
江戸中期の古地図に川の流れを重ね合わせると、
隅田川から神田川を経由して作られた外堀の「水」が中心の江戸城に向かって「龍がとぐろを巻く」ような形で入り込んでいる当時の様子が判ります。
二重三重の螺旋型「玉帯水」であり、
隅田川の「水龍」を江戸城に引き込むために人工的に作られた「風水的仕掛け」なのです。
江戸城と江戸の町は、徳川家康から家光の三代にわたって参謀として仕えた天海僧正が風水を駆使して様々な「霊的結界」を張り、
守りを固めたとも言われています。
外敵から城を守り、合わせて江戸市民の飲料水確保や舟による交通手段のための都市計画として作り上げた外堀、
これが結果的に二百六十余年にわたる徳川長期政権の「影の力」になりました。
山手線は、現在の玉帯水風水の考え方は現代の都市にも根付いています。
エネルギーが流れゆく山々は街中のビル群に、
※大地を流れる川は車や人が行き交う道路や鉄道に置き換えます。
大量の情報を乗せて絶え間なく移動する鉄道は、
巨大なエネルギーの流れであり「現代の水龍」です。
全国各地から「心臓」とも言える首都・東京に流入する新幹線、
JRや私鉄在来線の数々は、日本列島という巨大な龍の全身から血液を心臓に送る「血管」に例えます。
東京中心部の地図を見ると、各地からやってくる鉄道は、中央線を除けば東京の中心部までダイレクトに入る形ではありません。
上野、池袋、新宿、渋谷、品川、東京といった山手線の主要駅に入り、中継として地下鉄などで中心部に向かうようになっています。
唯一山手線内を横断する中央線にしても、
東京駅から水道橋、四谷へと皇居をその内側に囲むようにして新宿に向かっています。
※日本における風水的中心・太極として位置づけされるかつての江戸城、現在の皇居。
江戸の古地図と対比してみると、
江戸の外堀と同じように山手線が皇居から東京の主要部を取り囲みます。
中央線も皇居エリアをその内側に守るような形で走っています。
「現代の水龍」である鉄道が「玉帯水」と同じようなエネルギーゾーンを形成しており、
東京の中心部は山手線が作り出す結界に、
また皇居周辺は山手線と中央線の二つのバリアーによって守られているという状態なのです。
駅は身近なパワースポット鉄道を風水エネルギーが流れるルート・龍脈とすれば、
駅はエネルギールート上に点在するツボ・龍穴と捉えます。
特に東京駅を筆頭に、上野、池袋、新宿、品川など、
乗降客の多い駅に人間エネルギーが集まっており、身近にあるパワースポットなのです。
名刀正宗