コミュニティとソーシャルキャピタル | 南砺市長 田中幹夫(Mikio Tanaka) ちょっと一息!

南砺市長 田中幹夫(Mikio Tanaka) ちょっと一息!

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ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)
人々の協調活動を活発にすることによって、社会の効率性を高めることのできる「信頼」「規範」「ネットワーク」といった社会組織の特徴。
最近ソーシャル・キャピタルに注目している。ソーチャル・キャピタルが豊かならば、市民活動への参加が促進され、頼られること等から心身ともに健康になれる。
このことからソーシャル・キャピタルが豊かな地域は健康である。
という調査を富山大学と共に数年前から五箇三村で調査を行って来た。
山間地は高齢化が進む一方で高齢者の活躍の場が多い。またまちづくりのプレイヤーとして欠くことはできない。だから健康なお年寄りが多いということに着目した。
昨日は南砺市シルバー人材センターの統合10周年記念式典に出席。
元気なシルバー時代の皆さんの日々培われた経験や技を活かして健康に、また、地域づくりに尽力頂いていることに感謝と今後もお願いをしてきた。新しいマークも披露され今後更なるご発展を願うばかりだ。
その挨拶の中で偶然ソーシャルキャピタルの話をしたのだが。
この日の夜さらに深く議論することになるとは。。知らず。
それは今朝の朝刊にも載っていたが、舟橋村健康構想外部評価委員に委嘱頂き、会議に出席して来た。
なぜ、私が外部評価委員に?と私もオファーがあったときに想ったが。
前に述べた健康調査を舟橋村でも行われていた。
そして日本一ちいさい村は人口増で注目されている反面。急激な住宅造成に伴う新しい村民が増え、なかなかコミュニティが育ってないというか。無いのだそうだ。
その上将来一気に高齢化が進むことがデーターでわかる。いわゆる都市部の郊外住宅地の問題が舟橋村の今後の課題なのだ。
そんな中で高齢化が進む南砺市。そして地域コミュニティの保持、醸成を進める南砺市まちづくりの観点から意見が欲しいとのこと。
まあ、うらやましいと想っていた舟橋村の観点、発想とその取り組みは素晴らしく。私も多く参考になることはある。
そして発表された無関心で問題認識の無い住民に問題を提起し、参画して頂くきっかけづくりが議論となった。
行政は窓口を開いています。とか、計画を作りました。と言っているが、誰のための計画かを意識したか?
作り上げるまでにどれだけの市民の皆さんが参画したか?
住民にどれだけ情報が浸透したか?
が大切なのだ。
私たち南砺においても日々それが課題なのだが、舟橋の計画の目的や内容は素晴らしいが、住民目線でわかりやすく、だれもが意見を言い合い。考え。行動することから計画を積み上げていくことが結果的には住民のための良い行動計画となるのだ。
私も自己反省をふまえ意見を申し上げて来ました。
他に委員の皆さんのご意見も大変参考になり、また、南砺の正反対の課題をお聞きし、いろいろ勉強になりました。
「コミュニティ・デザインの肝は福祉にあった。」という山崎 亮さんの言葉を思い出す。
http://greenz.jp/2014/09/30/future_scenario_ryoyamazaki/