コラボ百韻
涅阿 雁 未来 わかおかみ 草栞は連句仲間。他は面識なし。
お遊びでジャズ風にコラボ連句百韻です。
百韻「朝霞」の巻
起首:2005/9/26
表 朝霞春や山より立ちぬらむ
雪に木づたふ鶯のこゑ 後鳥羽院
遅咲きの小梅のにほふ里にきて 涅阿
夜明けの畠に出づる村人 阿
緩やかに誘ひ誘ふ野の薄 雁
月のふるさと坂下りつつ 未来
秋山を籠の翁は帰りけり 阿
耳に残れる鹿の鳴く聲 青邱
裏 立上る煙に咽し一服の 来
白湯を差し出すひとのやさしさ 青
しんみりと虎が雨夜の噺かな 路通
うつらうつらと抱籠の涼 南総子
目覚めれば赤子蛍をほしがらん 青
淡海の浦を走る早舟 南
濱迄は宿の男の荷をかゝへ 野坡
行く人かすむ雨のくれがた 宗祇
契りても散る花びらのはかなさに 青
鳥の雲ゐを恨みけるかな 南
しのぶれど声にいでけり告天使 南
流れはるけくあをむ国原 阿
幾年をかさねて戻るふるさとに 南
そっとのぞけば酒の最中 利牛
二折 あし火たくなだのしほやの浦風に 後鳥羽院
表 浜の千鳥の波とたはむる 阿
夕暮にふたつをつなぐ襟巻の 来
懐手して気を揉むは何故 南
雪よりは寒し白髪に冬の月 丈草
むすぶ契のあさき世もうし 定家
旅の身の定めぬひとの一夜妻 阿
ふたつみっつと星数え待つ 未来
安産の寺紅白の萩咲かせ わかおかみ
薄押しのく泡立ちの草 南
立ち上る湯気の香りは栗おこは 来
蓬生ふかき古里のあき 院
妹背負ふ川瀬を染める山紅葉 阿
浮きつ沈みつ流れ緩やに 来
二折 あさましきもののみ残る人の世に 阿
裏 冷たく凍る冬空の雲 来
磨ぎ直す鏡も清し雪の花 芭蕉
霜夜の鶴になれと祈りて 南
かしこくも母なる人の子守唄 南
二太郎の後つひに一姫 南
雛菊を摘みて飾りし黒髪に 来
俯けばふと暖かな息 南
声たてぬ時が別れぞ猫の恋 千代女
かすめどいまだ嶺のしらゆき 家隆
畠中に神代知るとや糸桜 阿
かたじけなさにかうべ下げつつ 阿
懐かしき匂ひ漂ふ野辺後に 草栞
君といつしかめぐり逢ふまで 阿
三折 御宿の月の砂漠の海の家 南
表 沖みるふたり浜木綿の影 阿
恋しきもつらきも同じ涙にて 為家
古き写真におもひ合わせん 阿
旅衣かつて見しもの変わり果 阿
仏の目をもくじる末の世 貞徳
鬼の子の業の深さはいかばかり 南
落葉まぎれて芋と焼かれる 阿
精鋭を守る役目や虚栗 阿
おなじうれひにきくは虫の音 詠み人知らず
軒ならぶ庵に月の影わけて 善阿
節度守れるひとぞ悲しき 涅阿
待つとだに人はしらじな夕間暮 道生
やくそく厭ふ性と知りつつ 涅阿
三折 口軽く先触ればかり威勢よし 阿
裏 出世払いで借りまくる金 阿
我よりも人のちからのわたし舟 救済
すさぶ木枯し川瀬波立つ 阿
水煙る足の鳥肌見え隠れ 南
駅舎に向ふこわっぱの群 南
姿なきをなご先生戻るかと 阿
むなしく帰る夕暮れの道 阿
花はまだ蕾みふくらむばかりにて 阿
霞たなびくうゐの竹薮 南
鶯や茶の木畠の朝月夜 丈草
けふは長駆と遍路早発ち 阿
日数のみ何も変わらぬこの道に 阿
我が身のはては思ひさだめず 詠み人知らず
名残 いかがみむ雲にまぎるる夕けぶり 救済
折表 強飯ふるまふ寺は何宗 南
千代尼には確か何かの縁もある 南
住むも愉しき柴の仮庵 阿
さびしさに耐えたる人も伴を得て 阿
めぐみもとめん秋の山川 阿
たぐいなき名をもち月のこよひかな 二条良基
隣家の琴にそひて虫の音 阿
袖なるは秋くれなゐの涙にて 救済
浅茅が原をわたるうは風 阿
異母弟は達ヶ関なる名乗りなり 南
むつとも読めるみちのくの産 南
国の名の相模の文字を書きちがへ 貞徳
恋歌のふみ解せぬ関取 阿
名残 世が世なら公家の姫ともいふ人の 阿
折裏 口角つねにあげて微笑む 阿
いつの間に旅ねの夢のみえつらん 素阿
微かに聞ゆ鳥追の歌 南
開闢の畑打ち返す旧き鍬 南
黒き土塊蓮華まじろふ 阿
塔みえてはるかに霞む花の寺 阿
挙句 道を横切る雉子のはや足 阿
シャンソン
昨夜、テレビで越路吹雪の特集をやっていました。
彼女の全盛期の頃は残念ながら知りません。
若い頃、少しシャンソンを聞いていたのでちょっと懐かしかった。
日本の男性シャンソン歌手はどうしておかまみたいな人が多いのかと
昔から疑問に思っていました。
「行かないで」というジャック・ブレルの名曲、日本では菅原洋一が歌いましたが、
どうも女々しくて好きになれませんでした。
ジャック・ブレルは若くして肺がんで亡くなりましたが、歌い方は男の臭い紛々でした。
行かないでという懇願調より行くなという命令調の歌い方でした。
この曲の訳詩者は岩谷時子さんなのでしょうか。シャンソンの訳詩をたくさんされてます。
後年は加山雄三の曲に作詞されていますね。「旅人よ」もそうだったかな。カラオケの
十八番です。
昔、銀巴里というのが銀座にあったのですが、とうとう行かずじまいでした。
山口百恵や谷村しんじが密かに出没しているという噂もあり行きたかったのに残念。
貧乏学生の身では敷居が高くって。
金子由香利のCD見つけました。カセットテープは持っていたのだけどどっか行っちゃった。



初折 発句 三輪山をしかと守りて夕紅葉 秋 草栞
表 脇 月影さやか流れ行く雲 秋月 未来
第三 本膳の暫し添水に箸止めて 秋 南総子
四 竹の調べに間合い数ふる 雑 茜
五 椰子の影民の踊りに誘なわれ 雑 涅阿
六 帰りの船も夕立降るらん 夏 涅阿
初折 一 七色に輝く虹のはじまりは 夏 未来
裏 二 レンガの道へ希望伝ひて 雑 草栞
三 寄り添えば仄かに匂ふ誰袖の 雑恋 茜
四 妻より若き人ぞ嬉しき 雑恋 南総子
五 ときめきの心は明日の糧にして 雑 涅阿
六 いざや進まん問はぬ占ひ 雑 草栞
七 初霜の降りたる朝の草花に 冬 未来
八 残月冴えて啼く都鳥 冬月 草栞
九 暮れなずむ街の灯りや旅の空 雑 茜
十 デラシネ気取る放蕩に飽き 雑 南総子
十一 ガーデンの立ち籠める香花盛り 春花 未来
十二 朧にかすむ末の松原 春 涅阿
表 二 木陰の塚に過ぎし日思ふ 雑 草栞
三 水茎の跡も清しき巻紙の 雑 茜
四 オムツ欲しがるたらちねの母 雑 南総子
五 越前のクラゲは終に大化けす 夏 南総子
六 アイスはどこかナタデココ風 夏 涅阿
七 葛の根も漉せば美白の乙女かな 雑 草栞
八 細き指先輝くダイヤ 雑恋 未来
九 長崎の妻は今でも疑はず 雑恋 南総子
十 出でつる島に見ゆる灯台 雑 草栞
十一 秋潮や終わり定めぬ洋行に 秋 涅阿
十二 グラス傾け十六夜の月 秋月 未来
名残 一 杜氏にもボージョレヌーヴォ届けられ 秋 南総子
裏 二 想ひを馳せるサンテミリオン 雑 涅阿
三 こだわりのなき身をめざす道ながら 雑 涅阿
四 流行病ひに夢うつつなり 雑 草栞
五 花さそふ山風はるか多武峰 春花 草栞
挙句 色づきはじめ蜃気楼見ゆ 春 未来