先週の早朝、セミがジッと声を出して飛んでいったような。

土曜日に、都立赤塚公園ではもうセミの合唱が聞こえた。

 

ニィーニィーゼミの鳴き声だと教えてもらったが、私にはアブラゼミとニィーニィーゼミの声が聞き分けられない。高い音が聞こえにくくなっている影響があるかもしれないが。

 

いたばし水と緑の会で、8月下旬にセミの抜け殻を集め、虫眼鏡でセミの触角や、産卵管の有無、腹弁の有無や大きさを確認して、セミの種類を見分けるという親子観察会を開催することになった。

 

この観察会の一番の目的は、セミがどんなところいるかをよく観察して、どんなところに虫が生きているかを考えることだという。

 

大先輩の坂本さんは、毎年セミの抜け殻を拾って保管していて、お家からたくさん持ってきてくださった。

 

そして、A4大の写真には草むらにいる昆虫が写っているという。「どこに虫がいるかさがしてみて!」と言われたが、16枚のうち1枚も分からず。

 

バッタやキリギリスが草の色に近いのも、擬態とまで言わないかもしれないが、生きるための知恵が凝集している!?

 

めまいがするほどの長い年月を経て進化してきた姿。

 

今まで虫がいても、特別に関心を持たないできたが、ちょっと教えていただいて、自分でも興味を持つようになると、葉っぱが虫の食事になっていることが、かえって喜ばしいことに思えてきた。

 

虫に食われ切った野草を見ると、食料があってよかったね、とどこかで生きている虫に声をかけたくなる。