暮らしの中の便利品の中に紛れ込んでいる、化学物質の作用で体調が悪くなる人がいる。

 

香害が言われるようになってもう10年くらいだろうか。

昨年泊まり込みの研修に申し込んだところ、香りの強いものの使用禁止とのルールがあった。化学物質過敏症の方が数名おられるので協力してほしいという。

頭痛、吐き気、食欲不振、めまい、不眠、だるさなどつらい症状が一気に悪化するんだそう。

 

普段洗濯洗剤は無香料のものにしているが、屋根や外壁の回収のためにか月以上室内が暗くなり、職人さんが外に組まれた橋みたいなもので移動しているので室内干しに切り替えた。においが残らないという洗剤を試しに使ったら、使用量を守り2回すすぎをしても洗濯ものに香りが残るのでびっくりした。

 

ここ数年困っていることの一つに、汗をかくと額や顔、襟足の痒みが強くなること。今まで使っていたUVクリームをつけると痒みがひどくなるので付けられない。

顔に汗をかくと一気にかゆみが強くなるので、水で顔が冷たくなるまで洗い、ワセリンを薄くつけるだけにしている。

 

日中外に出るときにも、帽子だけで日焼けをする。まだ五月なのに、真夏のように日に焼け、シミがたくさん。

 

市販の化粧品が使えないというのは、結構お財布が痛む。

 

どうしたもんかと、今ちょっと悩み中。

 

技術が進んでいるので、メーカーによる商品説明をそのまま受け取れない。

人にやさしいけど、長い目で見ると、環境に負荷になるのか、ならないのか。

無節操な買い物が、とてもしにくくなってきている印象。

 

日本では、多くの人が香害や化学物質過敏症で苦しんでいるのに、企業や流通業界の

規制はしない。企業経済を重視して、つらい思いを続けている人には自主規制せよと言っているようなもの。

 

四代公害病の時と、同じ構造がまだまだ続いていきそう。

 

地球上に現象として明らかに大きな問題になったときには、もう手遅れになるんじゃないかと気になる。犠牲者が増えてしまう。

 

香害とマイクロプラスチック問題について、メーカーの動きは遅すぎる。