高齢者施設のフットケア業務で再就職した3月。

 

ボランティアグループでの幼児向け環境教育プログラムの作成、別のグループでのやり取りでの自分の気持ちの変化もあり、自分の在り方を見つめたひと月でもあった。

 

月半ばに、心理テストの結果を臨床心理士から説明を受けてた。思い当たることが一ぱいあり、心理士のちょっとした言葉であれやこれや思い悩んだり。

 

 

私自身は、結構図々しく傷つかないタイプだと思い込んでいたが、そうでもない。

 

あたらしい環境に身を置いたことで、内心ビクビクで緊張度が増している。

午前の3時間があっという間に終わり、仕事をしながら水分補給をする余裕がない。ケアを終え記録を済ませ、タイムカードを押して職場を退出しても何かザワザワ心が揺れ続けている。

 

 

帰り道、そのまま自宅に戻らず、駅近のお店でごはんとちょっとビール。おいしいものを食べてホット一息をつくと、やっと仕事が一段落した気分になる。仕事で高まった緊張や不安を自分の力で落ち着かせられないんだって、ようやく気が付いた。

 

自分ではっきり認められなかった、不安と恐怖でつぶれそうな自分がいる。ズタズタになりそうな自尊心をやっと持ちこたえている。胃袋を満たすことでこの緊張を和らげようとしている自分。

 

やだ、これって依存じゃない。まぁね、丈夫な胃袋を授かったことに感謝するしかないが。

 

図々しいくせに、気が小さい。無鉄砲で怖いもの知らずなのに、一見タフそうでへなちょこ。

 

うまくできないことで、信頼されなかったり軽蔑されやしないかとびくびくしている私。まるっきり自信がないんだ。

 

なぁんだ、私ってそうなんだ、と思ったらちょっと気が楽になった。

 

定年退職後に、手探りで始めたフットケアやボランティア活動。約3年が過ぎて、この道をもう少し歩んでみてもよいかもと思い始めている。

 

60代後半から70代前半で人生を終える人がいる中で、とりあえず元気に過ごせていることは、もうけもん?(さんまさんみたいだけれど)。

 

彫刻家の船越桂氏が72歳で亡くなられたという。『悼む人』などの小説の表紙カバーで氏のファンになったのに、私よりたった3歳年上だけだったなんて。戦前なら、人生を終えてもよい歳になったのに、思春期以前の課題をクリアしていない。

 

でも、こんな自分に付き合えるのはまず自分なんだけど。