しんどいです。ひとことで言うと。まあ、結構、相当な距離ですからね。

【撮影日:2025/5/5】

【今回の行程】

11:44 仙人隧道前出発

12:12 隧道 終了 ~12:20出発

13:20 釜石鉱山資料館 ~14:00

14:10 陸中大橋駅 帰着

 

(本文ここから)

仙人隧道の写真を撮り忘れました。

仙人隧道は仙人峠を道路で抜けようと掘られたトンネルです。

2.5キロあります。長いです。そして暗いです。

普通のトンネルよりもなぜか明かりがすごく少ないのです。

何度も真っ暗でひんやりしたエリアを通ります。景色も変わらないし。

これってけっこう、人間にとってしんどいことなんだなあと、めちゃくちゃ痛感しました…( ;∀;)

 

ようやくトンネルを抜けると、安堵しました。

しかも5月だというのに、桜が咲いています。

さあ、これをこれから徒歩で下っていくのか…。(*´Д`)

あとでgoogleマップで調べてみたら、4.5キロほどらしいっす。

なんか、すっごく遠く見えるんですけど…。

しばらく歩いて、後ろを振り返りました。

さっきの駐車場の他、けっこう山の中でも桜が咲いているのですね。ちょっとホッコリ……(*´▽`*)

しねえよお!!!!遠いよお…着かないよお…( ;∀;)

ああ、あの橋。あの橋を渡らなきゃなんないんだ。あの橋は「仙人大橋」。ループ橋のようになっています。

この先を右に折れてあの橋を渡ったら、道なりに高度を下げ、次にあの橋の下をくぐります。

詳しくは地図を見てください。

仙人大橋あたりの地図へリンク(地理院地図)

 

さあ、道なりに歩いていきますと、こんなもの見つけました。

この辺の山肌…、道路が通る前にこんな線路もあったとは…。

この当時、もちろん釜石線は開通しておらず、どんだけ仙人峠が難所で

東西の交通を妨げていたのかを物語るものですなあ…(*´Д`)

そして、仙人大橋が近づいてきました。崖の両端に橋げたをかけているので、コレは…施工が難しかったはずですよ…

知らんけど。

そして、渡ります。落下防止に金網がついています。次はあそこを歩くわけです。woops!(*´Д`)

そして、道に出て、下がります。嗚呼、山がキレイだ。桜がさいているyo!

折り返し地点で、砂防ダムがあったyo!!!水が出ているYO!!!!

実にきれいな水。

そして案の定、橋の下をくぐる…。

いや、いいんすよ。

仙人隧道の前に5時間弱歩いていなければ、このくらい、

なんてことないっすよ。(*´Д`)

そんでもって降りてくると、こういう標識が…。いっちょ、見学してみますかね。

近づいてみると、こんな山肌が…。マジすか。

明らかに、加工したような山肌。

あとで、資料館で聞くと、これはやっぱり、鉱山の作業所の跡なのだそうです。

詳しくは、資料館に行ってみてください。(*^▽^*)

 

さて、資料館に来ました。この辺一帯は鉱山だったそうです。そんで、このふもとに事務所があって、その跡が、いま、当時をしのぶ資料館として展示されておるようです。

入場料(大人300円)はありますが、微々たるものです。見学の価値は十二分にあります。

 

なにしろ、中が、「昭和レトロ」ですからね。実にタマラン!!!!(*^▽^*)

 

 

いや、ちょっと、コレ、今は見られないアイテムばっかですよ…(*´▽`*)

(ワタシ、ナニのマニアなんだろ…???)



▲和文用のタイプライター。「いや~~これは、知らんわ~~(*´Д`)」

「見たことあるわ~~~WWW(*´Д`)」

係員さんがやたらにいろいろ詳しいので、話しかけて、いろいろ聞くのがおススメです。

絶対入場料以上のプライスレス!!!

パネエ(*´Д`)

何より、私が一番聞きたかったのは、この土地の歴史。

ここ釜石の奥地は江戸時代から鉄の原料となる鉱石が採れることで有名だったそうです。

明治・大正を通じて、富国強兵を目指す国としてはここの鉱山を大規模に開発して一大工業都市にしたそうですが、

残念ながら外国産の鉱石に押されて、閉山の憂き目に遭いました。

それでも、1993年に完全に閉山。つい最近のことのように思えます。おっさんには。

この辺の山一帯で、鉄や、銅。その他色々な鉱物資源が取れたそうです。北上山系っていろいろ鉱山が豊富ですよね。

盛岡の大ケ生や、紫波の佐比内金山、陸前高田の玉山金山など、金山跡って多いっすからね。

で、こんな採掘機でガシガシやってたわけですね。なんか昔の漫画で見た記憶があります。

当時の器具が展示されています。すごい音量なので、耳当てなんかが必需品だったようです。

おお、「となりのトトロ」なんかで出ていた昔の電話ですね!!!

なつかしい!!(私は使ったことないよ。言っておくけど(*´Д`) )

 

もちろん、目を引くのは「仙人峠の歴史」

遠野の平野部と山中の鉱山と港町をつなぐ道路はいつまでたっても完成せず、近年まで徒歩に頼っていたわけです。

明治になると、何が何でも、ここに鉄道を引きたい!となるわけですが…仙人峠の厳しい山がそれを阻むわけですねえ。

昔は遠野側から峠まで索道(ロープウェイ)が通っていたらしいです。その跡が今でもあるというのですが…、

今回は見つかりませんでした。

また、その時代にも「駕籠」があったらしいです。運賃で揉めることが度々あったそうですが…。


1959年にはトンネルができたそうです。今回30分近くかけて通ってきたやつですな…(*´Д`)

そんで、当時の鉱山はすごく賑わっていたそうです。まるで軍艦島みたい…。

 

さて、外に出ました。

陸中大橋駅まではあと少しのはずです。

(この辺だとスマホの電波が入るようになる)

コンクリートの廃墟があります…。これは…???

どうやら、病院の跡のようです。

ここから陸中大橋駅までの途上はかつての鉱山街の跡らしいです。

むなしいものです。いまは更地で、何もありません。

 

わずかに礎石が残るのみです。

かつてはここも車の重量を計る場所だったのでしょう。

この、桜のさく平地も…

かつてはスーパーがあったようです。

人でにぎわっていたようです。

今では駅の周りにわずかに人が残るのみです。

 

この「陸中大橋駅」も消えゆく集落の一つになるでしょう。

仕方のないことです…。

 

 

 

(おわります)

 

歩けますよ、キッツいけど。健脚の方ならもっと楽でしょうね…(*´Д`)

おっさんにはきつかった…。

【撮影日:2025/5/5】

【本日の山行】

8:15 陸中大橋駅 出発

9:13 茶屋跡 休憩~9:30

10:18 仙人堂跡(峠)

10:37 道迷いから戻る

10:47 「あと1.6km地点」休憩~11:02

11:35 仙人隧道前到着 休憩~11:44

12:12 仙人隧道脱出 休憩~12:20

13:20 資料館見学 ~14:00

14:10 陸中大橋駅 帰着

(本文)

「陸中大橋駅」に来ました。

今は釜石線の駅ですが、昔はここにあった鉱山の石を釜石港の工場の方へ運ぶトロッコ列車があったそうです。

山の方にあるコンクリートのブロックはその名残なのだそうです。

もちろん、今は廃線になっています。

 

▲さて、その陸中大橋駅の目の前には郵便局があって、その建物にこういう標柱があります。

駅の向かい側が峠への入り口になっています。

 

近くには宮澤賢治の石碑もあるのですが…、う~~ん、読めませんね。角度が悪かったですね。

申し訳ない。

 

▼橋を渡るとキレイな谷川が見えます。甲子(かっし)川です。水がキレイです。

上流で「仙人秘水」というミネラルウオーターを作っています。

橋を渡ると、国道283号が渡されています。

住宅も何軒か見えますが、全て空き家のようです…。

国道のガード下に石碑が。一番右のは「馬頭観音」です。これがかつての街道であった名残だろうと思われます。

かつては街道の出口、あるいは入り口で旅人のお世話をしていたであろう家たちも全て廃墟。

済んでいる家は一軒もないようです。

無残そのものです。

もう一度、橋を渡ります。苔むしているけど、頑丈そうな橋です。

渡ると、また廃屋が…。この石垣のようなものはかつての街道の名残でしょうか。

看板が薄くなって読めないwww(*´Д`)

とりあえず、「こっちかな?」という方に進んでみます。案内も何もないので勘です。

上を見ると、石垣があります。多分、あれが道なのでしょう。つーか、あんな上まで登るんだ…(*´Д`)

いちおう、昔の「道幅」のようなものは残っています。これと、石垣を頼りに進みますが…、

本当は、ガイドなり、地図があった方がいいでしょうね…。

私が使っているYAMAPにはここの地図が入っていないのです。なので、今回は全くの勘で進んでいます。

(あぶねーーーーー)

このように、えぐれて切り通しになっているところは以前通った大槌の「オランダ街道」を髣髴とさせます。

そしてよく見ると、こういう「境界見出標」のような杭が実はあちこちにあるのです。

こういう、埋められた杭も。なんであるのかは分かりませんが、これがかつての街道跡をしめすものだと思われます。

これらを頼りに行くのが良さそうです。

ピンクリボンはないんですよね~~~(*´Д`) 時々赤ペンキはあるのですが。

こういうえぐれた切通は底の部分に落ち葉がたまっていて歩きにくいので、本当は好きじゃないです…(*´Д`)

だんだん、この道にも慣れてきました。なんとなく、「こっちだな」と分かるようになりました。

陸中大橋(釜石側)からは登りがきつく、何度もジグザクに斜面を登っていきます。

キッツイ…。

先ほど、千畳敷の行き帰りを2時間歩いた身としてはちょっと大変…(*´Д`)

5月のはじめとはいえ、去年の落ち葉は多く残っているし、苔むしているし、あまり手入れがされていないのかもしれませんが、不思議と歩く道はちゃんとできている感じです。

 

▼平らな場所にできました。案内板があります。

どうやら、道は間違っていなかったようです。ホッとしました。

ここは茶屋跡のようです。「坂ノ沢」というのがどのへんなのかわかりませんが、ここを旅人の休憩所にしたのですね。

その石製の水槽がコレのようです。年号が入っていて、何か書かれていますね。

 

近くには祠の跡があり、「山神」をまつった碑もあります。

ほんの少しの山中の平らな場所に小さな建物を建てて、旅人をいやしたのでしょうね。

その努力に頭が下がる思いです。

近くに石碑もありましたが、摩耗していて読めませんでした。

補修がされた跡もありますね。それと、「仙人」という字と二行目に「大」という字が見えます。

あとは、ちょっとわからないなあ…。

 

さて、一休みしたら、また行きます。

 

やっぱり、石垣の跡がそこかしこにあります。

少しでも歩きやすく、また、道が崩れるのを防ぐためだったのでしょう。

断続的にですが、ふもとからずっとあります。

ただ、倒木はどうにもなりません。

足もとの枝も大きいのから小さいのまで、怪我の元です。気をつけて歩かねばなりません。

標識が見えました。駅からだいぶ歩きました。峠はもう少しのようです。

とはいえ、登りはまだまだ続きます。けっこうきついです。

まだ山は枯れていますね。

分かりにくいと思いますが、Z状に登る(この先をいったん右に登って左に抜ける)坂になっています。

ここってこんなんばっかです。スイッチバック式に登るというと分かりやすいでしょうか…??

遥かむこうに小高い山が見えますが、あそこまで行くのでしょうか…??

残りの距離数を考えると、そうではないような気がします。多分。

まあ、こっちは道に沿って歩くのみです。

だいぶ開けてきましたし、標高も上がってきました。多分そろそろ峠につく頃です。

標識があるということは、道を間違ってはいない。多分。

…「山」としか書いていないなあ…。なんじゃ、こりゃ。

天気が良くて、ポカポカ気持ちがよさそうに見えますが、この日は強風で休息もままならないくらいです。( ;∀;)

よく見ると、地面にカタクリが咲いています。

カタクリってよく見ますけど、本当に可憐できれいな花ですよねえ(*´▽`*)

 

さて、もう少しかな…。

道が伸びていきます。たぶん、「峠」地点までの最後の直線なのでしょう。

何か小さく見えてきました。

遂につきました。どうやら、ここが「峠」のようです。

駅から3.4kmとあります。

ここに「仙人堂」があったそうです。帰りに「御銭堂」の方も見ていこうと思います。

 

▼ちなみに、その「御銭堂」(「おせんどう」本来は「お仙堂」らしい。)が、こちらのことらしいです。

帰りに寄りました。足ヶ瀬駅の近くです。「三光坊の墓」と表示されています。

道路を走っていると、こんな感じですから、見逃してしまうと思います。

お堂の傍には、石仏もありますが、何が彫ってあるのか判然としませんし、単に「立てかけられているだけ」のような気もします。

先ほどの看板を信じれば、このお堂の中に「御神体」はあるのでしょうが、ちょっと畏れ多くて拝観できません。

また、「三光坊」というのが誰のことかもわかりません。

仙人峠に住んでいた仙人が「三光坊」というお坊さん(または修験者)だったのか。

そして、なぜ「仙人堂」にあったご神体を祀ったこのお堂がその謎の人物(?人物かどうかも分からない)「三光坊」の「墓」とされているのかも全くの謎です。

近くに看板も説明もないし、また、いろいろネットで調べても判然としません。

ちょっと踏み込めない世界のようです…(*´Д`)
 

 

 

さて、話をもとに戻しましょう。仙人峠です。

少し小高くなったところに祠があります。

周辺の石段は崩れ、年季を感じさせます。

せっかく来たので、手を合わせてお参りしておきましょう。

さて、峠で一服、と思いましたが、この日は風が強すぎて休めそうにありません。

座っていると体温を一気に奪われそうです。

ここは早めに立ち去って、休める場所を他に探した方がよさそうです。

 

▲次はどちらに行けばいいのか…???あっちかな??道がついているように見えますが…。

(峠から左方向です)

(結果的には間違いでした。これは鉄塔のメンテナンス道路です。この先の鉄塔につながるだけで、道には下れません)

 

どうも、少し広めのこっちのようです。(峠から右方向)

道が続いています。さっきの登りの時と同じ道幅ですし、どうやらこっちでいいようです。

天気はいいのですが、ビュービューと風がすごいです。

以前、釜石に来た時も風が強かったですし、沿岸ってこの季節は風が強いんでしょうか…???(*´Д`)

 

道が伸びていますねえ。これは間違いなく、昔の街道。そしてこっち側はとてもなだらかです。

釜石側は登りがめっちゃきつかったのですが。

なにやら、看板が見えてきました。

(道が間違っていないと安堵する瞬間です)

遠野入口(多分「仙人隧道」のことだと思う)まであと1.5キロだそうです。短ッッ!!!

釜石方面からは倍近くあったような…。

そうか、遠野方面から来た方が、圧倒的に楽なんだ。ここは。

なぜか、沓掛観音の看板がここにあります。やっぱり仙人隧道前の氷筍のできる洞窟のことです。

風も収まって来たし、一休みします。

 

さて、ここから遠野方面(仙人隧道)の方へ降りていくのですが、そこまでのルートを次々に写真で示します。

これらの写真をみて、「あ、ここが道になっているな!」とピンとこない方はこのルートにソロで足を踏み入れちゃダメです。

絶対、ガイドを頼みましょう。安全のためです。

左端に何か看板がありました。分かりますか??

鳥獣保護区でした。

③これは比較的、簡単。

④これも。

▼あと1キロほどだそうです。

⑤だんだんコツがつかめてきました?

▼刻むなあ…。遠野側になったら、途端に看板が多くなった気がします。

⑥下って、右に折れていく感じです。

⑦これはまっすぐ下りますね。

⑧上級編。足もとの道が崖下につながって、S字状に下に降りていきます。

上る時は、けっこうこういうのが辛いのよ…。(*´Д`)

⑨これはもう簡単ですね。倒木の下をくぐるルートです。

⑩これも⑧同様、S字に下っていく道です。切通し状に山肌を加工した跡があります。

⑪やっぱり踏まれない所は、コケが生えていますね。

⑫これも上級編。石がゴロゴロしている「ガレ場」です。足もとに注意しながら、ルートを探ります。

とはいえ、赤ペンキがヒントになっていますね。(*´▽`*)

 

⑬よ~~くみると、赤ペンキやピンクリボンが多くついています。遠野側は優しい。(*´▽`*)

地面に標識杭もあります。

 

さっきから、車の走る音が聞こえてきたと思ったら、車道に出るようです。峠道も終わりです。

下りてきました。あの建物はトイレだそうです。

左手には橋の跡がありますが、川なので渡れません。右手の土手から道に出ることができます。

川の向こう岸が駐車場スペースになっていて、「沓掛観音」のあった洞窟はその右手奥から行けます。

電話ボックスも見えますね。「なんで令和の今どきに電話ボックス???」と思うかもしれませんが、ここは何と…

スマホの電波が届かないんですよ。

だから、この辺でなにか調べものをしようとか、通話しようとか、マップを確認しようとか、一切無理!!!

( ゚Д゚)ガーン

おそるべし、仙人峠。

さっきの写真で左手にあった看板です。読めねえwwww摩耗がひでえwwww

昔は橋が架かっていたらしいですが、落ちてしまって再建もしていないようです。

ちなみに、向こう側は、「岩手軽便鉄道」(1912~1936)という今の規格より小さめの電車が走っていた駅舎跡です。

岩手軽便鉄道のWikiへ

かつてはこっち側の空き地にも家が立ち並んでいたらしいです。

▲トイレです。冬期間は閉鎖されているそうです。当日もまだ閉鎖されていました。永久閉鎖かもしれません。(笑)

 

さて、ここからが考えどころです。

ここから陸中大橋駅まで、どう戻るか???(´・ω・`)

 

近くの「足ヶ瀬駅」までは歩いて約50分ほどの道のり(以前調べた)

そして足ヶ瀬駅の次の電車はたしか16:01…。

11:22の次はそれしかないという…。

ならば、ここから陸中大橋まで歩くしかないか…。

→で、「仙人隧道」(2.5km)を抜けて、陸中大橋をめざすことに…。

まあ、舗装道路だし、クマや道迷い、転倒の怪我などのリスクは少ないか…。

 

仕方ない!!!歩くか!!!

( ;∀;)

 

(後半につづきます)

【撮影日:2025/5/5】

【本日の山行】

4:20 駐車場出発

5:13 千畳敷到着 ~5:20まで休憩

5:28 灯台到着  ~5:42まで休憩

6:25 駐車場帰着 

 

はい。あります。三陸の数ある半島の一つの先端にあります。

この辺の地図→地理院地図のページへ

それは釜石から「箱崎漁港」というところまで行き、さらにその先に行きます。

「箱崎白浜」という漁港がさらに奥にあります。そこまで一本道です。

そして、さらに、その奥へと行きます。

「箱崎白浜」にはその名の通り、「白浜神社」というのが町はずれにあります。

一応、お参りしに来ました。

逆光でよく見えませんが、鳥居に「白浜神社」とあります。

門(ゲート)のようになった建物の間を抜けて急な階段を上ります。

こちらが「白浜神社」です。社殿は新しく手入れが行き届いており、地元の信仰の篤さをうかがわせます。

境内には様々な石碑があります。やはり信仰は心のよりどころなのでしょう。

 

そこから半島の先を目指して奥に入ります。山道で未舗装です。

googleマップのナビを使っても「千畳敷」では着きませんので、「大沢遺跡」というのを目指すといいです。

ただ、それでもナビは働かないんですよ…。白浜神社の奥の舗装が途切れたところで終わってしまいます。

ですから、白浜神社からの山道をナビなしで行くしかないのです。

ガードレールもない山道を約3キロ弱ほど走ると…

▼ここにつきます。

▲「千畳敷」への入り口です。この辺だけ舗装がされています。

この看板によれば、白浜神社から3.2キロということですが、実際にはもっと長く感じます…(*´Д`)

ちなみに、右に進むと「仮宿」とあります。

こういう林道を山の中を進んで半島の反対側に出るようです。

ちなみに、白い柱みたいのがみえますが…、

googleマップにある「大沢遺跡」の正体のようです。

「貝塚」といっても、周囲にそのような跡などは見えず、他に説明板も何もないです。

たぶんとっくに発掘調査は終わっているのでしょう。

 

ちなみに、こんな看板を見付けました。

この辺の森林を手入れしているようです。

くわしくは分かりません…(*´Д`)

これ、なんか必要なのかな???

 

さて、さっきの場所に戻りまして。

看板を見てみましょう。

黄色のところが林道です。赤の点線がこれから歩く部分になります。約4キロ。1時間ほどのコースということは、斜度のある山道ではないということでしょう。多分尾根伝いなのだと思われます。

ちなみに、地形的には海の近くですし、波の音も聞こえますが、木立で見えません。

 

もう、夕方ですし、明日の朝、出発することにしましょう。

 

 

~~翌朝~~~

4時です。薄暗いですが、出ることにしましょう。日の出は4時半くらいなので、途中で日の出を見る形になると思われます。

(実は3時くらいに起きたのだが、あまりに暗すぎて、寝てしまっていた…。(´・ω・`))

 

最初は石畳があるんですね。

だが、それもまもなく途切れました。

 

さすがにリアス式海岸は絶壁ですなあ…。

とはいえ、道は実にしっかりしている。やっぱり想像通りの尾根道。なんなら、オフロードカーでも入っていけそう。

(マナー違反だが…)

朝の山道は本当に静かでいい。(ただ、クマには注意!!)

最近は三陸のこんな半島沿いにもクマが出るっていうし…(*´Д`)

(帰りに鹿の群れは見た)

山道ですなあ…。(*´▽`*)

海が見えます。そろそろ、日が昇ってくるはずです。

できれば、この先の灯台で海からの日の出を見たかったですけどね。

ああ~~~。空が明るくなってきましたね。

よく見ると、道に桜の花びらがチラホラ。回りに桜の木なんて気づきませんでした。

わあ、日の出です。もう少し、いいところで見たかったなあ…(*´Д`)

 

約3分の1くらいまで来ました。

あああああ、もう、完全にのぼっちゃってるじゃん!!! 無念。

(だったら、早く起きろ(*´Д`) )

 

ツツジがキレイ。もうこんな季節ですねえ。

 

ちょっと下るところもありますね。

わあ、やっぱりビチョビチョだあ( ;∀;)

山道を歩いていたら、まあ、仕方がない。

あれ??無くなったと思っていた石畳が復活した…。

と、思ったら、またなくなった…。

作るのかい???作らないのかい???どっちなんだい!!???

 

3分の2くらいは来ましたよ。もうすぐ灯台のようです。

 

登りじゃないから全然楽ですね。朝の散歩にもってこい。

しかも、標識も豊富。駐車場に来るまで「未踏の地」「秘境」の感が強かったのに…。

意外に観光地化されているんだ…。(今更)

灯台まであと1キロ地点になりました。

何か建物が左側に見えてきます。

これは…トイレ???

表側に回ってみると、まごうことなき、トイレでした。しかし、こんなところまで水道がひかれるわけではなく、便器が設置されただけのトイレです。まあ、仕方がない。

右手には東屋が見えます。どうやら、ここはちょっとしたキャンプができそうな場所です。

椅子や、テーブルがありますし、テーブルの上には焼け焦げた跡があります。これはいけない。(*´Д`)

灯台前にこんな施設があるとは…、それにしても、「千畳敷」もこの辺なんだけど…まだかな??

森が途切れて海が見えてきました。もう半島の先の方で、島としての太さがなくなったみたいです。

右手に案内板があります。あれかな?

着きました!!千畳敷です。「みちのく潮風トレイル」です。階段もありますし、下まで降りられるようです。

花崗岩の巨大な岩が途轍もない広さで広がっているから、「千畳敷」というのだそうです。

降りていくのに、階段があるのはありがたいですが…。急です。気を付けないと。

せっまい崖を伝っていきます。こういうのって、登りよりも降りるときの方が圧倒的に怖いのよね…(´・ω・`)

朝日の中に見る海の景色は最高ですな。潮の香りが広がってきます。

だいぶ、下まで降りてきました。松がちょっと邪魔…。

潮だまりに空が写っています。今は朝です。

なんと雄大な景色でしょう。

降りようと思えば、あの岩の先まで行って、波をかぶることも可能かと思われます。

でも、万が一波にさらわれたらお陀仏なので、崖の上から眺めるに留めときます。

千畳敷の端はあんな風になっているんですね。

……海ですねえ。

波が打ち付けます。すさまじい勢い!!!( ゚Д゚)

浴びたらひとたまりもありません。

地球の大きさを感じますねえ、実に。

遠くにタンカーが見えます。大海原を感じますねえ…(*´▽`*)

 

さて、最後のメインディッシュの灯台に…って、あれは神社???

そう言えば入り口にも鳥居があったな…。

おお、額がめっちゃ細かいな。しかも、令和とか本当に最近じゃん。(*´▽`*)

信仰心が篤いなあ…。

ちょっと平らな部分があって、社務所らしき建物があります。

打ちっ放しのコンクリですね。

石碑もありました。古そう。

表札も何もないけれど、おそらくは社務所でしょう。こんなところに人が住んでいるわけがありませんからね。

多くの鳥居があります。

奥には本尊?が。

石碑ですね。石碑で本殿というか、ご神体の代わりにしています。

 

そして、その奥に灯台が…。

小さな灯台です。

おそらくはメンテナンス用にさっきの東屋やトイレのところまで車が入れるようになっているのですね。

帰りにそこまで四駆で侵入してきた若者がいました。

四駆ならそこまで車で来れるようです。

もっとも、歩いたほうが楽しいですけど。

 

すっかり陽が昇ってしまいましたが、朝日を堪能しました。

よきよき。

 

(おわります)

 

【撮影日:2025/5/5】

 

 

 

 

【撮影日:2025年5月4日】

滝観洞(ろうかんどう)に来ました。

▲この道路の奥です。手前の駐車場に停めなくてはいけません。

コレより先は車で行っちゃダメです。

ちなみに、この橋を渡って左に行くと、駅があります。

「上有住駅」です。釜石線です。

橋を渡ってすぐのところには水洗トイレもあります。

で、手前の白い看板が…

▲滝観洞の説明です。大正時代にこの洞窟に入った若者たちはパネエ…(*´Д`)

そして、落差29mの滝ですって…。いや、これは見るのが楽しみだわ。

▲もう一つの看板はこの辺の見どころが案内されています。

う~~~ん、これはシラミ潰しに全部行きたい。

(・∀・)

 

さて、奥に進みましょう。滝観洞は来るのが初めてです。どうなっているのかなあ…。

どうやら道の左側の崖を渡って洞窟に入るようです。

右側にテントがあります。

今日はゴールデンウイークですし、屋台が出ていました。

(アユの塩焼きとか)

 

今日は五葉山鉄砲隊の演武があるようです。

見学させていただきました。(・∀・)

この近くにある「五葉山」は江戸時代、伊達家の領地で、火縄銃の「火縄」の名産地だったようです。

それで、伊達藩は五葉山の周辺に、南部家にその火縄の産地を奪われないよう、鉄砲隊を置いたそうです。

その伝統を受け継ぐ方たち市民有志の会が鉄砲演武をするというわけです。

当時を復元した甲冑と火縄銃。激アツです。

火縄銃を撃つところは初めて見るので楽しみです。

もちろん、万が一のこと想定して、空砲を撃つそうです。

さあ、火薬を詰めて、火縄を付けて…。

ぶっ放します!!!!( ゚Д゚)

 

写真は座りうちです。

立って撃ったり、隊列を組んで間隔を置いて撃ったり(つるべ打ち)など、様々な撃ち方を披露してくれます。

すごい轟音と迫力です。

いや、もう、見れて満足です!!!歴史マニアにはたまらん!!!!( ゚Д゚)

動画はこんな感じです。

南部吟遊詩人のYOUTUBEチャンネルへ

 

 

さあ、堪能したところで入場チケットを買って入りましょう。

(入洞料:大人1,100円 2025年5月現在)

ヘルメットは借りられます。洞窟探検にはヘルメットは必需品です。

あとは、長靴と手袋。濡れてもいい服装(レインコートなど)。防寒具も必要です。夏でも。これらは事前に自分で用意しないといけません。サンダルで行くのも自由ですが、あまりお勧めはしません。危険です。寒いです。

あと、年配の方もやめた方がいいです。

洞内はかがんで進まなくてはいけない場所が多く、しゃがんだまま歩ける運動機能がないとかなりつらいでしょう。

 

洞窟内はほぼ絶対に頭をぶつけます。

人間の頭ってぶつかるとすぐに血が出るようになってますからね…(*´Д`)

 

かがまないと進めないところなんて当たり前にあります。

 

でも、さすがは滝観洞。観光地化されていて、イルミネーションなどあります。

キレイですね~~。

(でも、こういうので油断すると、中で転んで怪我するんですよ…(*´Д`) )

中に入っても、ライトもありますし、手すりもあります。この手すりをしっかりつかんで、ゆっくり進めば、よほどのことがない限り、転倒して怪我をするようなこともありません。……多分ですが。

しかも、部分的にですが、コンクリートで歩道も作ってあります。なんて親切設計。

 

▼ところどころに、こういった模型もあります。

アンモナイトなど。

いろいろ、古代生物の化石が発見されるようです。

(暗いので、少し手ブレしています)

「エリオプス」だそうです。恐竜の一種ですかね??

三葉虫です。これは有名ですね。

住田町は木炭が名産なので、こういうキャラクターもいるようです。

ネーミングがサンリオの「あれ」とかぶっている…(*´Д`)

ゲ???この形ってまさか…???

やっぱり、おっぱいだったかwww。自然の造形は不思議ですなあ…。

ちなみに、洞内はこんな感じです。入り口から滝まで700mとありますが、暗闇の中、方向感覚も距離感もなくなるのでマジでワケが分からなくなります。とにかく進むしかないです。

サンゴもあるようです。

どの辺がサンゴなのかよくわかりません。

 

見たことはないのですが、「八つ墓村」のロケ地になっていたようですね。え??山崎努じゃん!!!??

今度見なきゃ!!!!

あの辺なのかな???

どうもそうらしい。脚本をわざわざ持ってくるとは…。なんという熱量…(*´▽`*)

 

さらに進むと…、ん、ノッチ???オバマの真似の???

違うか、やっぱり。

普通、鍾乳石って水で削られたり、形成されるから、横方向に棚のようにできるのは珍しいかもしれない…。

さらに、洞窟は続きます。暗いです。そして寒いです。冬用の装備してきて本当によかった。

あと、欲を言えば、手袋はゴム手袋の方がよかった。もう手がビチョビチョ…(*´Д`)

ちょっと指先が冷えてきた…(´・ω・`)

とにかく、滝観洞はウエット!!周りじゅうビチャビチャなので、足もとも然り。これは長靴推奨ですわ。

あと、個人的に一番驚いたのが、このウミユリ。

まあ。化石の痕跡は目を凝らしても、よくわかんないんだけど…、古生物だってことは知っていましたが…、

実は、「動物」だったんだって!!!(*´Д`) 幼体の時は自由に動き回り、成体になると固定されるって一体…。

しかも2億5千年前からこの姿って、これがこの生物の進化の究極形なの???

動かない方が効率がいいってこと???なんなん、この生きもの???

 

まあ、戸惑いはよそに奥に進みます。

この滝観洞はとにかく長い。アップダウンはほとんどないものの、長い。

わりと今回の写真は高い部分しか撮っていませんが、かがまなきゃ進めない部分が多いこと多いこと。

(そういうところでは余裕がなくて写真を撮っていない…)

そして、この日はゴールデンウィーク。往路と復路が一体なので、すれ違うのが本当に大変。

渋滞が何度もあって、実際よりは到達までにすごい時間がかかった…(*´Д`)

みなさんは、ゴールデンウィークや夏休みは避けた方がいいです。マジで。


ちなみに、歩道の下は奈落の底。地下水が流れています。

この手すりなかったら、マジで危ないっすよ…(*´Д`)

そして、時々頭上から水が滴っています。Tシャツ一枚で行くと、マジで地獄でしょうな。

そして、本当に歩道がありがたい。これが無かったら絶壁の間を越えることになりますからね…。

あ、歩道や手すりはとても丈夫です。ご安心ください。

ただ、ちょっと幅は狭いかなあ…(*´Д`)

まあ、注意していれば、踏み外したりはしないか…。

洞窟なんだから、当たり前だけど、やっぱり…狭い(*´Д`)

床はツルツル。

それでも、明かりがしっかり確保されているのは本当にありがたい。(*´▽`*)

通路沿いの川は本当に水路を伝うよう。何万年もかけてこうなっていったのか…。

よ~~く考えたら、こういう鉄柵って洞窟の地面に刺しているのか…。保護とかはいいの…?(´・ω・`)

先ほど、「アップダウンは少ない」と言いましたが、ないわけではないです。

狭いところや暗いところもありますし…そして、長い(*´Д`)

歩けど歩けど、なかなかつきませんよ……。

あ、アンモナイト。またありました。

スコラフですって。初めて聞いた。

▲これがそうなのかな??よくわからんけど。

まだまだ道は続きます。よく見ると、縦割れになっている箇所もありますね。

途中、小さな水の流れがありました。これが奥の瀑布…???にしては小さいような…。

いや、小さい滝です。「女滝」というらしいです。

え~~~???お守りにしたい石なんて持ってこなかったなあ…(*´Д`)

どんどん狭くなってくるけど、滝はまだかなあ…(*´Д`)

広いスペースに出ました。観音様が祀られています。

「洞窟観音」だそうです。ネーミングはそのまんま…。

っていうか、観音様を置くスペースがよくあったなあってことと、

この観音様、ここまで運んだんだ!!!????(*´Д`)

パネエ。

 

そして、ここから狭~い狭~い通路を通っていくと!!!

滝です!!!ついにつきました。長かった…(*´Д`)

 

「天の岩戸の滝」だそうです。「女滝」と全然規模が…(*´Д`)

マジか。この奥に行った人間がいるのか???冒険家パネエ。(*´Д`)

それにしても、この滝…。超、キレイ。ライトアップのせいもあるかもしれないけど…。

 

▼あの奥に登ることができるのか…。いや、特殊な装備と装置が必要だろうけど。

そして、滝つぼ。水量がスゴイ。水がすごく澄み切っている…。

 

もう、ひところで言うなら、「圧巻」よ…。これは(*´▽`*) ここまで来た甲斐はあったなあ…。

 

名残惜しいけど、次々と人は来るし、場所を譲らねば…。あとで、もっとゆっくりと来よう…。

 

滝の動画はこんなんです。

「南部吟遊詩人」のYOUTUBEへ

 

 

▼ちなみに、パンフです。

めっちゃキレイで、良い感じです。

普通の入洞だけでなく、洞窟探検できるコースもあるみたいで…。

事前予約が必要らしいのですが…。

滝観洞のHPへリンク

そのうち、これは、行かなきゃいけないやつか…。(*´Д`)  (なんでwww???)

▲食堂テラス(売店やチケット売り場兼用)もとても新しくていいですね。

ただ、雨の後はトイレが水浸しになりますが…(´・ω・`)

(なんか、水が浸入してしまうらしい)

 

 

(終わります)

 

【撮影日:2025/5/4】

 

 

 

【今回の山行】

7:05 登山口出発

8:00 遠島山荘着 ~休憩 8:16

9:00ごろ 五合目付近で引き返し

10:19 登山口帰着

 

【撮影日:2025/04/13】

 

遠島山に来ました。何度目かの「天神森」アタックです。

けっこう霧…というか、天気悪いなあ(*´Д`)

この分だと、山頂に行くまでに天気がもたないかも…。

っていうか、雪はだいぶ溶けたなあ…。

いつもの作業小屋が見えてきました。いやいや、本当に雪がない。

この分だと、山頂まで雪が溶けてしまったかな?

登山道の右手の沢にはこんな時期でも水が流れていない。雪解け水とかも流れないとは…本当に枯れ沢なんだなあ。

よ~~く見ても、流れていないよなあ…。

 

ところが、もう少し歩くと、流れているんだ、コレが。(*´Д`)

いつの間に???それとも別の沢になったの???コレは一体…???

こっちは滔々と流れているよ…。よそ見しながら歩くわけにもいかないしなあ…。

とりあえず、歩くときは足元と前を見ないと。しかし、濃い霧だなあ…。

一応、予報では晴れるはずなんだけど…。

あれ?やっぱり雪が残っている。

まだ溶け切らないかあ。

これなら、「天神森」も行けそうかも(・∀・)

ただ、問題は天気なんだが…。晴れてこないなあ。霧は無くなってきたけど。

山荘を過ぎて、遠島山への分岐点。木のベンチ(?)が目印。標識もあってありがたい。

ここから雪が残っているエリア。やっぱり標高が高いせいか。

もう少し進むと、広場のある「四合目」。やっぱり雪は残っている。スノーシューを持ってきてよかった。

ただ、登山道は少し分かりづらい。

ピンクリボンや赤ペンキを頼りに進むが…、まあ適当に歩いてもなんとかなりそう。

で、右前方になにやら赤い物体を発見。ペンキではなさそう…。

フライパンだった。しかも卵焼き用。どうやらクマよけの鳴らしモノのよう。

ピンクリボンのほか、他の人のスノーシューの跡や、ノルディックスキーの跡がある。これで道には迷わない。

▲けっこうスキー跡が明確に残っている。ありがたい。

五合目のあたり。風が強くなってきた。まさに「吹きすさぶ」という表現がピッタリ。

転校も回復しないし、風は荒れ模様…。このまま山頂の稜線に出たらとんでもないことになるなあ…と今回も断念。

仕方ない。来年にまた来よう…。

 

下に降りてきたら…

あちこちお花が咲いている。出発のときは気付かなかったけど…。

▼フクジュソウと…

こっちは、カタクリ。

今回は登頂できなくて残念だったけど、最後にいいもん見れた!!(*^▽^*)

 

【撮影日:2025/4/13】

 

 

【撮影日:2025/3/28】

栃木県の宇都宮市の郊外で取れる「大谷石」というのがあります。

普通の石より軽くて、運搬も加工もラクです。

そして耐火性能も高いので、蔵や塀の建材によく利用されています。

また、多孔質の構造なので、建物内の温度・湿度を一定に保つ特質があります。

栃木県を代表する良質の石材です。

そんな大谷石の採掘場が資料館として、とても「映え」な観光スポットになっています。

資料館自体はけっこう大昔からあるそうなのですが、近年人気だとか…。

 

 

来ましたよ、大谷資料館。

あ、後ろのは民家です。資料館じゃないです。

っていうか、崖が気になりますよね。

 

いや、この周辺、みんなこんな感じです。

大谷石です。

すでにこの一帯が採掘場なんですね。

別に地下からしか取れないというわけではなく、地上に露出している分も少なくないわけですな???

駐車場の裏手はこんな感じですし。

見てくださいよ、この岩。けっこう高い。そして、形が艦橋(ブリッジ)みたい。(*^▽^*)

角度を変えるとこんな感じ。この真っすぐな絶壁ぶりはかなり採掘された跡と見えます。

っていうか、道路の擁壁まで大谷石なんだ…。

アップにすると、こんな感じですね。まだまだ採掘できそうな気もしますが…。地下の方がやりやすいのかな…?

あっちなんかは洞窟のようになっています。

もちろん、中はがらんどう。

道の向かい側は…これまたすごいですね。逆に、大谷石のないところに道を通したのか?って感じです。

いや、擁壁だけでなく、歩道までも…、大谷石ッ!!!


さあ、まずは行きましょうか。

大谷資料館へ。

しかし、この…道の端の景色が全然違うよなあ、ここは。

「ようこそ大谷へ」とありますね。ドジャースの大谷じゃないすね。

道路のそばにこんな大岩の絶壁があるなんて、……もう、絶句ですわ。(*´Д`)

▲これ、全部大谷石っすよ。(手前のトイレももちろん、大谷石…)


▲見てください、この切り立った崖を!!!( ゚Д゚)

ちなみに、私が車を停めた駐車場より、さらに近くの駐車場もあったようです。そこに向かう途中なのですが、ここなんてもろに採掘場じゃないですか…。なかなかの迫力でございますよ。

ようやく着きました。入ってみましょう。

「WEDDING」ってあるから、結婚式場もあるんですね。

開館時間と、休館日には注意しましょう。私、実は今まで2回来て、2回とも休館日でした…。

つーか、googleで確認しておくべきでしたよ…。

(今回はちゃんと事前に確認済みです。)(・∀・)

 

資料館に行く途中もこんな大きな岩が…いちいち驚かされます。

あんな高さの岩が切り立っているということは、採掘された跡ですもんね。

そして、下の鉄柵は多分、坑内への入り口なんでしょう。

左の建物はトイレです。もちろん大谷石ですし、前方の壁も約20mほどでしょうか。

全面採掘の跡ですね。

ちなみに、右側にある建物は…、

オシャレなレストラン&カフェです。おいしそうなスイーツとか売っていました。

こっちにはベンチとか自販機とかありますが、こっちが入り口なのかな?

全然違いました。駐車場?坑内?どっちにしろ資料館はコチラではないようです。ただの休憩スペースのようでした。

 

あ、さっきのカフェの近くに滝があります!大谷石の間から流れる滝です!

写真、撮りますよねえ、やっぱ。

滝つぼ部分には鯉が飼われているようです。

 

あ、こっちですね。資料館というか「地下抗入口」とあります。カフェの前ですね。

入って来て右に折れなきゃいけないみたいです。

コッチには「資料館」とあります。

あとで父親に聞いた話だと、父親は大学時代、ここで切符切りのアルバイトをしていたそうです。

父親の大学時代ってだいたい50年くらい前…。そのくらいからあるんですってwwww

 

中に入ると、映画のポスターがいっぱい貼っています。

これらは、すべてここをロケ地にして撮られた映画なんだそうです。

いや、実際に見てほしいんですけど、かなりの数ですよ…。すごいなあ…。

 

チケットを買って入ります。いよいよです。

なにせ「坑内入口」ですからね…。

「火山灰や軽石」って軽めに言ってますけど、ここだけしか取れませんからね、この石。

地下抗なので、当然降りていきます。だんだん、空気がひんやりしてきます。

来ました、来ましたよ!!!テンション上がりまくりです!!!(*^▽^*)

いや~~~。このライトアップって本当にテンション上がりますね~~~。いい演出ですよ!!

フムフム、約60年間にわたって掘られ続けているのね??もう、広さも容積も桁違いに大きくて想像も出来ないわwww

ちなみに、こんな構造のようです。所々に柱となる石を残して崩れないようにしているのだと見えます。

それにしても、寒い。この日は外の気温が23度くらいまであったので、坑内がとても寒く感じます。

とはいえ、せっかく来たのだから、楽しまないと損です!!(*^▽^*)

▲地下抗は2階建てになっている部分もあるようです。

ライトアップのおかげで堀跡なんかも見えますね。

この圧倒的な空間!たまらんですよ。

上の方が暗くて見えません。

とはいえ、上(天井)まで大谷石。地上まであと少しくらいなんでしょう。

もう、突き抜けて「穴」状態にしてもいいんじゃない???

 

それにしても、広い!!

昔は、機械でなくて、手掘りか…。そりゃそうだろうなあ…。

掘った跡がついています。

これが、年月のすごさなんだなあ…。

▲そうは言っても、よく分からないっす…。(´・ω・`)

ランプが紐でつるされています。

機械化で単純計算して5倍か…。機械って偉大だ…。そして4000回か…。手が痺れるだろうなあ…。昔の人、つええww

こんな風に掘っていたんでしょうね。ムッキムキになりそう…(*´Д`)

石を運ぶのに、昔は汽車も使っていたらしいです。そりゃあ、なあ…。

当時の機械も展示されています。

掘り出された石の再現ですかね。

階段もあります。採掘の最中に作られたものです。

軍事工場として使われた時代もあったんですね。

ちなみに、ライトアップだけでなく、地上からの光も注ぎます。

おお、四角い穴から地上が見える…!

外がすごく眩しく見えます。坑内の浅いところだと、水平に地上が見えます。

アップすると、こんな感じになります。

▲こんな風に見えるところもあります。そりゃ、時々明かりがないと、気が狂いそうになるでしょうなあ…。

なぜか、白っぽくなっているところもあります。

塩分らしいです。不思議なもんですね。

なにやらギャラリーみたいにいろいろ展示されているエリアに来ました。

7度!!!( ゚Д゚) そりゃ寒いわけだわwwww 

保管庫としては実に有能だ…だから地上まで開けないでおいたのか…。

ワインが貯蔵されています。これは有能な使い方!!!(*^▽^*)

さらに、文化芸術の発信地とは…。 う~~~ん、創造的だ。

そういや、コンサートとか、結婚式とか、映画のロケとかいろいろ使われているらしい。

大谷石のランプシェード。コレは重そうだ…。

「假屋崎省吾」さんっていっとき、テレビによく出ていましたね。

石の椅子???なんかエジプトにありそう…。

非公開なのか~~~(*´Д`) 残念。

なんか、水の溜まった場所もあって、そこにウニが……なにゆえ?

 

なんか、光が青いと墓場みたいだ…(*´Д`)

一周してさっき見たテラス席に出てきました。あっちは今から入る方たちです。

しかし、意外に、あっという間でしたな…。

できれば、もっと居たいのだけれど…。わりと体が冷えてきた…(*´Д`)

そろそろ出るとします。

 

地上に出ると、暑い…。っていうか、見えないけれど、アッチで重機の動いている音がする。

採掘はまだまだ続いているようです。

 

 

近くには大谷観音もあります。そういえば、以前見ました。

 

また今度、ゆっくり見たいと思います。

いや~~~、念願だった「大谷資料館」見られて、本当によかったあ! (*^▽^*)

 

(終わります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【撮影日:2025/3/23】

(▲早朝)

「フレアイランド尾崎岬」はもともと学校だった場所らしく、キャンプ場がグラウンドみたいです。

片隅には遊具があり、子どもたちはきっと楽しめるでしょう。

そして、海のすぐ近くにあるのですが、海沿いには写真のようにネットが張られています。

多分、崖の下にボールが落ちないようにとの工夫なのでしょう。

しかし、キャンプ場にネットって変な感じがします。

ネットの向こう側は海です。崖です。

そして最近、山火事があったためキャンプ場は「火気厳禁」。

たき火はおろか、ガスバーナーや灯油ストーブすら使えません。(2025年3月23日現在)

駐車場もとても広いです。東の方にはここと綾里(りょうり)地区を隔てる山が見えます。

山の名前は特にないみたいです。

駐車場の端から海の近くに降りていけるらしいのですが、最近はクマが出るらしく、キャンプ場のおじさんからはやんわりと禁止されています。

こちらの「フレアイランド尾崎岬」から道に出ると、ちょっとした散策コースがあります。

▲まずは「大国主」と「事代主」。みなさん、どんな神様・神社があると思いますか?

登ります。ガードレールがあるのがありがたい。

正解は…、恵比寿と大黒って…、七福神やないかい!!!!( ゚Д゚)

まあ、いいや、そういう解釈もありということで…。(大黒天=大国主はけっこう有名なハナシだが…)

この二柱は毎日、こんな絶景を眺めているわけで…。いいなあ。

もうちょい、奥に進みます。狭いですが、舗装されているので、車でも行けます。

途中に、こういう碑がありますが、とりあえず、無視して奥まで進みます。

歩いてもせいぜい10分やそこら程度。っていうか、落ち葉すごいな…(*´Д`)

駐車スペースと、トイレらしき建物が見えてきました。トイレは現在閉鎖されています。

ここから、ちょっとだけ散策コースに入れるのです。現在地は岬の先端ほどです。

さっきの地図にある防波堤が見えます。

漁船も行き交います。

朝ですからね。(このときは日の出前に散歩しています)

対岸は末崎の大船渡漁港です。たぶん、地図上は。

 

さあて、今度は岬の方を登っていきます。

さっきの看板から山道に入ります。

ちょっとだけ山道です。

階段になって整備されていますね。

そして網と柵があるのはありがたいですね。鳥獣対策でしょうか。

坂はそんなにきつくありません。杉がキレイに植えられていて、整然とした山です。

そして、建物が見えてきました。最初の「琴平大神宮」でしょうか?

いや、違う。ただの四阿(あずまや)でした。うわー紛らわしい屋根!!

っていうか、どこ? 神社は???

近くに三角点はあるけど、お堂のような場所は一切…ない。

あ。しめ縄。

もしかして、コレが……??神社の跡???

狛犬もあるし、どうもそれっぽい。どうやら、社殿はなくなってしまった模様。

次に歩いていきましょう。

冬ですな~~~。

冬は寒いけど、虫がいないのが幸い。

朝早いせいもあって、誰もいないっすねえ。

お堂が見えてきました。今度はちゃんと建物があるようです。

さっきの看板にあった「照摩(てるんま)さま」でいいのかな?

どうやら、そのようです。聞きなれない神様ですが。朝日の神様なのでしょう。

さて、お参りをしてさらに進みます。

登りがあっても階段になっている…。整備が行き届いているなあ…。

しめ縄が張られています。その奥には何もないですが、神域が近いのでしょう。

なにか見えてきました。

赤い鳥居です。

今度はかなり立派なお堂です。ここが「尾崎さま」(尾崎神社奥宮)らしいです。

「尾崎宮」とあるようです。

鐘楼もあるし(本来は仏教寺院の施設)

倉庫らしきお堂も隣にあります。格式ある、地元に大切にされていることがうかがえます。

神社からの眺めが素晴らしい。いい場所に鎮座しています。

ここまで一時間ほど。いい散歩になります。ちょっと休憩しましょう。

あとは下って、ゆっくり帰ればいいですね。

倒木も多く、落ち葉も深いので足元には注意しなくてはなりませんが。

それでも階段に使用されている木材はそんなに古くはなさそうです。

山道ですねえ。

ちょっと草が生い茂っていますが、道路に出ました。ここから少し登ると「フレアイランド尾崎岬」にもどります。

2時間もかからずに一巡りできるこの散策コースはキャンプのアクティビティにもってこいだと思うのですが。

こんな朝早くに歩いているのは、私くらいなもんでしょうねえ…。

(´・ω・`)

 

(おわります)

 

【撮影日:2025/3/22】

いや、決して野次馬根性ではないです。純粋に心配というか好奇心というか…。

山火事なんて生まれて初めて見るものですからね、50年近く生きてきて。

ちょっとは見たくなるじゃないですか。

 

大船渡に行きました。

中心市街地は全く被害を受けていません。とてもきれいな町並みです。

一つの市町村とは言っても、リアス式海岸は半島部分が突き出ていますから、半島が違えば全く被害は及ばないのですね。

ということで、被害のあった「綾里地区」のある半島に行きます。

もう、斜面が剥げていて、焦げ臭い空気があたりにプンプン漂ってきます。

気が丸ごと燃えています。

ただ、不思議なのは、燃えている木があっても、周りに燃えていない木や、箇所がけっこうあることです。

山火事ってテレビで見ていると、広大な範囲が燃え広がっていて、「消火困難」みたいになっているので…。

あたりの全面が「火の海」状態で、「地表にあるすべてのものを燃やし尽くす」的な感じを想像していたのですが…。

燃えて倒れた木もあれば、すぐ隣にはまったく無傷の木もあり…。

根本の方は焼けているけれど、わりと上の方は大丈夫そうだったり…。

(とはいえ、すごい焦げ臭いニオイはしている)

なにやら見つけました。

今回の山火事とは関係なさそうですが、「津波石」だそうです。

なんでも昔(明治)の津波で流された大石があるそうで…。

▲しかし、この絵、妖怪絵図みたいで怖いなあ…。(´・ω・`) まるで江戸時代だよ。生々しい…。

津波石はすさまじい大きさのようです。そしてご安心ください。「一般車両」が入れるような道ではございません。

いったん、看板から中に入るとそこは急峻な崖の世界です。さすがリアス式。山地が急だぜ…(*´Д`)

なんか、こっちの方が焼け方がだいぶひどい…。焦げ臭さも半端ない。

はるか坂の下に石のようなものが見えます。拡大してみましょう。

ああ、あれですね。「津波石」は。標識もありますし。

ただ、海からの距離はそんなに離れているようには見えません。

せいぜい20mと言ったところでしょうか。

これなら、以前どっかで見た「船が建物の上に打ち上げられている震災跡」の方がインパクトが強いような…。

(ちなみに、坂が急すぎて怖いので石の近くまでは降りていません。焼け跡も何があるかわからないし…)

 

ただ、この周辺は焼け方が一番ひどいですね…。

登山道なのか、なんの道かはわかりませんが、けっこう山の中を巡れる道があります。

この辺は土がかなり焼けています。下草は一切見られませんね。

ただ、それでも木の幹が焼けたのは根元の方だけです。

樹って、すごく強いんすね…。今さらながら…。これでもまだ生きているのかなあ…。

▲さすがに、これでは無理だろうけど…。

凄まじい火の勢いだったんだろうなあ…。

山と見れば歩いてしまうのが私の性分ですが、この辺は歩いていると頻繁に目にゴミが入ってきます。

多分、木炭のカスです。

すっごくイガイガして目に刺さるように痛いです。ゴーグルとか持ってくればよかった (*´Д`)

 

さて、山ばかりでなく、集落はどんな感じなのか見に行きます。

訪れたのは赤崎町の「長崎」という地区です。

ああ、よかった。けっこう無事。ニュースや新聞だと被害が大きく、もう家なんて全部焼けちゃったのかと思っていました。

しかし、よく見ると…

ところどころ、焼けた家はあります…。

全部、燃えちゃってますよ。

しかし、ここでも不思議だったのが、「焼けた家は全部焼けていて、焼けていない家は全く焼けていない」ということでした。

この分かれ道ってなんでなんでしょう…???焼けた家の方が不憫でならない…。

やっぱり、風向きとか火が飛んでくるかどうか、運しだいなんですかね……???

運で家が焼けるなんてたまったもんじゃないですけど…。

みなさん、避難されていたでしょうからね。消火活動なんてできなかったでしょうし…。

 

被害に遭われた大船渡の方たちの一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

そしてあとで募金とかします。

 

季節はもう、春になるというのに…。

▲夏虫山のあたりです。三陸沿岸道路が通っている下に桜の咲く民家がありました。

 

被害に遭われた方が少しでも心穏やかな春を過ごせますように…。

 

(おわります)

 

 

 

 

 

 

【撮影日:2025年3月10日】

【本日の山行】

8:30 鯨峠

9:15 祠 ~9:20

9:25 電波塔1

9:48 鯨山山頂 ~10:18

11:15 休憩 ~11:20

11:30 帰着

 

さて、前回からの続きです。

「果たして『鯨峠』から『鯨山』には行けるのかどうか???」

結論から言えば、「行けるっちゃ行ける」です。

ただ、決してお勧めしませんし、安全も保障しません。(*´Д`)

(記事に入ります)

「鯨峠」までは来ました。雪が結構残っています。ちなみに、大槌側は山道でまったくスペースがないので、

▲ちょっと山田側の方に降りてきています。

……一応右方面を指して「山頂」って看板があるんだよなあ…。

…しかし、▼こういう状態ですぜ???一体、どうしろと???(*´Д`)

道らしきものは見えないしなあ…。

とりあえず、道が見つかるかもと思って、谷筋を進んでみましたが、ダメです。

谷は積った雪と落ち葉で足が膝まで埋まっていきます。谷のそばの斜面も足が取られます。

道になっていないので、歩きづらさは半端ないです。

しかも、このまま谷筋を進んでもそのうち、地形的に急斜面に当たりそうです。

そのとき、たぶん登れないと思います。

仕方ないので、峠近くまで戻り、尾根筋を行くことにします。

道なき道、斜面を這いつくばって、尾根まで取りつくのは実に一苦労でした。

年は取りたくないもんです。

なんとなく、道っぽくなっています。どうやら、こっちのほうがルートっぽいです。

いや、マジで雪凄いっすわ。

けっこう藪漕ぎしながら、道を探しながら歩きつつ…。

ようやく案内板らしきものを見付けた…。

……やっぱり、このコースでいいんだ…。▲でも「キロ数」入れてくれよ…。なんで空欄なん???

(このあとも、この叫びが何度も……)

ともあれ、進みます。

GPSを頼りに進めば、方角は見失いません。眺望もあるし、障害物も特にないので。

その意味では、尾根伝いはけっこう楽です。

ふと、左手を見ると、小さな祠があります。よく見つけた、私。

見間違いなどではなかった。やはり、祠。

見る限り、祠の奥に社殿も石碑もなく、ここが何のための祠なのか、何を祀っているのかも判然としません。

そして、地図上もこの地が何かの山の頂上だとかいう情報も何もない。

要は、「詳細不明」の祠なのです。ここ。

何かがあるから祠として「神域」になっているのに…。 なんなんだろうか、ここ…。

しかし、ちょっとだけ、眺望があります。

 

ともあれ、先に進みましょう…。あれ??

人工物!電波塔じゃないすかね、あれは。

塀沿いに道があります。

おお、立派な構築物。

見事な電波塔ですね。何に使うのか、どんなところがすごいのかよくわかりませんが。

ヘリポートまでありました。

ここにヘリが来ることなんて……(ないんじゃない??(+_+) )

 

駐車場が無駄に広い…。

ここまでガッツリ舗装路ですね。さっき鯨峠の前に分かれた道がここまで続くと見ました。

▲どうやらこのアスファルトの道を行けば、「小鯨山」とやらにも行けるようです。

さっきの祠がそうじゃないの……?

目指すべき「鯨山」はコッチの方。山を登ります。

足跡は全てカモシカのものらしいです。ヒトの足跡ではありません。

すぐに二つ目の電波塔が見えてきました。

舗装路って楽ですね、本当に。

さっきの電波塔とは形状が違います。場所も違うし、それぞれ用途があるのでしょうか、私は専門外なので、全く分かりません…。

で、行き止まり…???どうすりゃいいの、コレ…(*´Д`)

よく見ると、右手に細い道があります。さっきと同じように塀沿いを進めばいいんでしょうか。

細いけど、道が続きますって……藪じゃん!!( ゚Д゚)

夏はこのルート、藪漕ぎじゃ…。これは行けませんわ…(*´Д`)

え??しかも、ロープ付き??傾斜キッツいんですけど。

本当に、軽アイゼン持ってきてよかった…。(*´Д`)

確か以前に逆側のルートから登ったことがあるのですが、その時も山頂付近はけっこう急だったような…。

そして、建物らしきものが見えてきました。

見覚え有ります。このプレハブ。たしか社殿代わりになかに祭壇があったような…。

それとも、「山小屋」「避難小屋」なのかな…???

裏手に三角点がありました。

懐かしい!!!!(*^▽^*)

三角点の付近にツララが…。

おっきいですね、これは。どうも、さっきの屋根から垂れてきたものみたいです。

こんなほっそい木の枝にこんな大きなツララがぶら下がるなんて…。

さて、あっちが奥宮ですね。以前来たときは初夏でしたが、沿岸でも山頂には雪が降るんですね~~(*^▽^*)

鳥居の近くに山頂を示す看板がありました。

そこから見えるのは……おそらく早池峰山。超、雪をかぶっています。

早池峰山、最近行ってないなあ…。

三陸の海が見えます。この眺め!!!これが見たかったんだよなあ…。

なんでしょうね…、山の上から見ると、また違う感じがするんですよ…。

三陸青少年自然の家が見えます。以前はあそこから登ったような気がします。

今日は割と天気がいい。登った甲斐がありました。

 

沖に見える小島は何というのでしょう。

無人島かなあ。渡ってみるとどんな感じなんだろう…?

もうあっち側(南東方向)になると、大槌とか釜石の方になるのでしょう。

三陸の空と海を堪能できる「鯨山」は私的には最高のスポット!!!(*^▽^*)

じっくりと時を過ごしたいものです…。しかし、まだまだ寒い…。躰がだんだん冷えてくる…。

きちんとお参りをして帰りましょう。

帰りはさっきの小屋から大槌方面に降りていきます。

来た道(鯨峠への道)はとてもじゃないけど下りで使いたくないです。(*´Д`)

こっちはちゃんと道になっています。藪漕ぎしないで済みそうです。

っていうか、こっちは「〇合目」の表示があるんですね。なんて親切。正規のルートと裏道の違いが…えぐい。

まだまだ山は冬枯れ。

春には遠い。

それでも山野を歩いていると楽しくなるのはなぜでしょう。

今の季節は目立った虫もいないし…。(でも、ダニはいた!!!みなさんご注意ください)

7合目は見失いました。

ピンクテープの代わりに「例の」潮風トレイルのテープがあります。

こいつですね。よく見ますね。

あれ?道路に出るんだ???

例のドコモの電波塔のメンテナンス道路のようです。ガッツリ舗装されているなあ。ここまでも。

今来た道の方が「表参道」なんですって。

……そんでまた距離数書いてないんかい ( ゚Д゚)

これ。 道を強引に作ったな…。 大岩を砕いて道を通したっぽい。やるなあ、NTT。

この先に登山道が続いているっぽいです。

それで、振り返ると、さっきの道…▼

めっちゃヘアピンカーブ!!!( ゚Д゚) 無理やり作ったのが丸わかり!!!!

さて、進みますか。こっちは普通の山道です。

倒木はありますが…。こりゃ見事な橋になっているなあ…。地味に通りづらくて、倒木苦手(+_+)

いつの間にか、5合目。下りはあっという間。

けっこう傾斜があります。前半の登りで足がけっこう疲れている……(*´Д`)

4号目は斜めになっている…。

直しておきましょう。

コイツは???

ああ、3合目か。登りの人からは見えるようになっているわけですね。

こうして見ると、「1合」ごとに標高約「60m」で刻まれていますね。

陽が出てきました。暖かい散歩道になってきました。ありがたい。

藪漕ぎのない山道。さすがは「表参道」。

日が差す森の小道っていいですよねえ。

▼そういえば、よく見てみると、道標の杭がさっきから青い。

▲これ、「境界杭」っていうのかな?

赤と併用されているところもあるけれど、これも「潮風トレイル」仕様なのかな?

 

▼まるで階段のような道。

▲▼丸太が斜めに配置されているけど、人工的に作っているっぽい…。

▼けっこう、標識も古い…。朽ちかかってますがな。そして、2合目。ちょうど60m刻みですな。

「潮風トレイル」のリボンもそこかしこに。

▼道の脇に土盛があると、昔の「一里塚」の名残かな…と思ってしまいます。

地形図によれば、この先に出発地(車を置いた場所)である鉱業所の近くに出るらしいです。

道が分かれました。多分、ここを右に行けば鉱業所に行けるはずです。普通の登山道は左のはずですね。

▲明らかに、左の方(「表参道」)が道が広い。

でも、右を行きます。

表参道を下に見ながら行きます。また、今度は「表参道」から登ってみましょう。

こっちは鉱業所に通じる道ですが、なんでこんなところに道がひかれているのでしょう?

今回の登り方をした私にとってはありがたい限りですが。

わあ!大きな岩。

地震とかあったら、今にも落ちそうですよ…(*´Д`)

でも、こっちの道も広くて通りやすいですね。整備されています。

このあと、耕作放棄地みたいなところに出まして、そこから鉱業所に繋がりました。

車を停めたところはすぐそばだったので、うまくルートが繋がったと思います。

今回も幸運でした。

道迷いもなかったし、ケガもしなかったし。

ありがたや ありがたや。

 

(おわります)

 

【撮影日:2025/3/9】

【過去の「鯨山」記事】

1 陸中海岸青少年の家から 2022年5月7日

2 山田からの峠道 2024年12月1日

 

なんでワタシは、こんなことばっかやっているかというと、「歴史」が好きなんですよね。

日本史とかそういうことじゃなくて、「昔、人々がこういう生活をしていたんだよ…」っていう跡を手繰るのが好きなんです。

いろいろ想像が膨らむじゃないですか。

想像するっていいですよね。自由です。

人間って想像できる生き物だから、生きていて楽しいのだと思います。

 

そんなわけで、今回もそういう「妄想の旅」に出発します。

▲大槌町の「浪板海岸」から山の方へ向かいます。

【本日の山行】

7:00 出発

7:15 不動滝

7:45 休憩 ~8:05

8:30 「鯨峠」到着

やや新しめの住宅地を過ぎると、突然、鳥居が出現します。

この鳥居の奥には、「社殿」がございません。つまり神社の建物がないのです。

これは、この奥の「鯨山」をご神体にしているからなのです。(たぶん)

こういう形の神社はけっこう山のふもとにあります。

ね?鳥居の額(「がく」・扁額とも言う)には「鯨山神社」とあります。

つまりここは鯨山への参道なんですよね~~(*´▽`*)

ちなみに、奥にある石碑は。2011年の東日本大震災のときのものです。

海からはだいぶ離れているのですが、ここまで津波が来たということです。

 

そして、この奥を進むと、鉱山があります。

何を採掘しているのかはわかりませんが、未だに現役のご様子です…。

未舗装ですが、この鉱業所のおかげで、この辺までは人気(ひとけ)があるんですよ。

さて、この鉱業所の終わったこの辺で道は細くなり、いよいよ「山道かな?」と思わせます。

この辺から歩くことにしましょう。(結果的にこの判断は正解だった)

 

すぐに、案内がありました。滝があるようですね。地形図にも記されています。せっかくなので、滝の方を先に見てみましょう。

舗装はされていませんが、普通の車でも問題なく来れそうな感じです。

右手には「鯨山」方面の道が…。あんなに高低差がでてしまうのですね…。これは後から合流できそうにないなあ…(*´Д`)

▲途中、川を渡ります。橋もしっかりしているし、砂防ダムもあります。

なんか…、ゴミ箱の蓋のようなものが沈んでいましたが、水の透明度は半端なく高いです。

奥に進むと間もなく建物が見えてきました。

右手のものはトイレのようです。訪れた時期は3月。まだ「冬判定」で閉鎖されていました。(*´Д`)

そしてここからは見えなかったのですが…、

うおお!!古碑群(「こひぐん」・古い石碑が集められている状態のこと)!!!

失礼。興奮しました。

こういった「古碑群」はアレですね。こう、その土地の歴史とか文化とかを知る格好の材料なのですね。

(詳しくは分からないけど (*´Д`) )

この地域にあったものが、一か所に集められているわけです。専門家が見ればいろいろなことが分かるはずです。

その土地の信仰、習俗、歴史など。

まー、ぶっちゃけ

「ごった煮」って感じですかね。(*^▽^*)

でもね、石碑には一つ一つ、その建てられた時の人々の「思い」があるんですよ。

そうじゃなきゃ作らないですからね、石碑なんて。

それに、思いを馳せると……イイ!!!!(何が)

 

さて、滝を見に行きましょう。

まだ、この先ですね。

なにやらありました。「山神」のようです。(過去に山の神様が出現したとされる場所)

そしてその奥には立派な社殿が現れました。これが「鯨山神社」の本宮なのかもしれません。

すぐ近くには巨岩があります。

この坂を頑張って登れば、上の峠道に行けるかもしれませんが…。

危ないからやめましょう…(*´Д`)

奥の巨岩は樹木のないエリアからみるとこんな感じ。

ものすごく大きいです。

「鯨山」は「昔、鯨が打ち上げられたから」そういう名前がついたという由来でしたが、もしかしたらこのような山中の大岩が本当の名前の由来だったかもしれません。

そのくらい、説得力のある大岩です…。

奥の方についに滝が見えてきました。

瀧の上の方に橋のような道が見えます。峠に行く道路のようです。

近くには滝から流れる川が。

水がすっごいキレイですね。

手前に石碑があります。なんでしょう??

!!( ゚Д゚) ここがかつての本殿…!!?こんな瀧の近くに社殿を設けていたんですね。

さて、肝心の瀧はどうか、というと…なかなかに立派。落差15mとはいえ、迫力のある瀧です。

水量も豊富。

夏だったら滝つぼに足も浸せそうです。あっつい夏にやったら、さぞかし気持ちがいいだろうなあ……(*´▽`*)

この瀧からさっきの川に流れていくわけですね。

向こうの崖には「不動滝」の額が。むこうの崖にも何か昔はあったのかもしれません。

キレイな瀧です。いつまでも見ていたくなります。

 

 

では、滝も満喫したわけですし、もと来た場所に戻って、今度は峠の方に行きましょう。

手前に電柱があります。せっかくの山道の雰囲気が台無しですが、この奥には電波塔があるのです。

仕方ありません。

しかし、なんか思ったよりも…普通に「道」だなあ…。さっきのところから狭くなるのかと思いきや…。

けっこう広いよ…。

あれ…なんか道端の崖に小さなツララのようなものがありますね…。

これは…、山肌に染み出してきた滴が凍ってできたツララのようです。

あまりの寒さでこういうものができるとは!!!( ゚Д゚)

よく見ると、あちこちにありますね。

けっこうでかいのもあります。

温かみも出てきて、草も青くなる中、こういう氷の芸術も共存するのは春ならではかもしれません。

ツララがいっぱい。

これはなかなか楽しい景色。(*´▽`*)

さて、道を行きます。

ここは切通の跡でしょうか。人力で整備した跡が見えますね。

今度は左手に谷川が見えてきました。水が豊富な山です。

道はせまくなるどころか、けっこう広い…。車で余裕で来られそうです…。

もっとあれている道を想像したのですが…。

谷川の奥に小さな滝が見えます。

まあ、こういうのがゆっくり見てれるのも、徒歩ならでは。ですかね。(´・ω・`)

ただ、車で来るにしても、ガードレールも何もないので、危ないっちゃ、危ないですね。

よもや、落ちる人はいないでしょうが…。

谷川の水がいったん渕に落ち込んでまた流れ出しています。まるで水路のようですね。

なにやら看板が見えてきたっていうか…、ついに舗装路になってませんか…????(*´Д`)

わあ、古そう。しかし、こんな山奥に無線中継所をつくるなんて、さすがはdocomo!!

こんなのも近くにありましたから、きっとこっちで道はあっているのです。

道の端に落ち葉はあるものの、道路自体はしっかりしています。

…こんな山奥を舗装するならもっと手前を舗装すりゃあいいのに…。(*´Д`)

なんでここまで歩いてきているんだ、ワタシは…。

ブツブツ呟きながら歩いていると、鉄塔が見えてきました。

道は右に大きく折れ曲がっています。

鉄塔にはメンテナンス用の歩道があるのですが、古街道はこっちではございますまい。

ただ。この鉄塔はたしか鯨峠まで通っているので、こっちを行けば、鯨峠に行けなくもないです。

ある意味、安全で確実です。

そう言えるのは、この先の古道の方が人が通っていないからです…。

古い街道はこっちの方だと思われます。

標識もあります。

こっちにも。

さあ、山中に分け入っていきましょう。古道らしくなってきた!!!(*^▽^*)

アスファルトは終わり!!!!( ゚Д゚)

左側は谷底。やっぱりさっき同様谷川が流れています。

この辺はまだ比較的、道っぽい…。

ついに川に突き当たりました。流れを確保するためのパイプが起これています。めっちゃ人工物。

橋はかかっていないから、渡渉していくのか川沿いに奥に進むのか迷いどころ…。

ピンクテープも微妙な位置にあるなあ…。(*´Д`)

とりあえず、パイプ以外の場所から渡渉して、道っぽいところを進みます。

沢沿いは危ないですからね…。

道にはそこかしこ鹿の糞が多いです。たぶん、カモシカ…。

(今回姿が見えなかったけど…)

どっかにいないかな…。

そして、道には時々ピンクリボンや木立に赤いペンキがあるのでそれが一応目印っぽいのですが…。

あっちが正解だったの???

でも。こっちでもよかったみたい。標識がありました。

この先が「鯨峠」でいいみたいです。

しかし、もと来た道の「鯨」って一体何…???( ゚Д゚)

何はともあれ進んでいきます。

あ、見覚えのあるやつがあった。

この古道はこっち側も「オランダ街道」って呼ばれているんだ…。

思ったより、道がしっかりしているな…。

多少の雪や倒木があるものの…。わりと手入れされている道なのかな…。

なにやら、「切り通し」っぽいところに来ました。懐かしい!

この手法は山田側(馬指野方面)と一緒ですね。

ピンクリボンも見えてきた。

この看板よく見るなあ…。やっぱり地元の保存会とかが手入れをしているのですかね…?

この辺から少し登りがきつくなります。

ちょっとだけ難所。道も分かりづらくなります。

古道なので仕方ない面はありますが。

あのピンクテープは明らかに、道をはずれているし…

倒木や落ち葉も積み重なって、足場がけっこう悪いです。

なんとなく尾根の近くまで来たようです。峠は多分もうすぐ。

最後は道がつづら折りになっています。

あの、えぐれている「切り通し」がたぶん峠です。

こういう倒木は本当に邪魔(*´Д`) 鋸とか持ってくればよかった…。

何はともあれ、峠に到着です。

切り通しの間のやせた尾根なので、休憩ポイントもスペースもなにもないです。

まあ、昔の街道なんてそんなもんでしょう。道の一部分にしか過ぎないのだし。

 

しかし、この先、「鯨山」までは行けるんでしょうか???

それを「後半」では検証したいと思います。

まだ時間的には余裕がありますからね!!!(*^▽^*)

現在8:30。休憩を挟みましたが、一時間弱で鉱業所からここまで来た計算です。

体力的にも今回は全然大丈夫です!!!

 

(後半につづきます)