夫が家を出て新天地?に向かう日の朝
私は最後くらい家族みんなで朝食をと
食生活を変えた夫に合わせた朝食を準備した
夫は自分のことしか頭にない様子だった
忘れ物はないか、道順はどうしようか
時間を逆算して昼はどこで食べるか
あからさまに心はここにあらずだった
あぁ私達との別れなんて寂しくないんだな
あらためて目の当たりにすると
さすがに自分は彼のなんだったんだろうなと
初めて不倫されたことに気づいた日のことや
幸せだった日々を思うと虚しさしかなかった
そんな中でなかなか起きてこない娘
なんと夫は
「悪いんだけど時間ないから先に食べる」
とひとりで食事を食べ始めた
そしてさっさと家を出発して行った
娘は慌てて玄関で行ってらっしゃいと
彼はじゃあ行ってきますと
あたふたと出ていって
彼の姿を見送りながら
もう完全に本当に終わりだな
なんだかんだまだどこかで期待があったが
違うんだよ、わかった?と
神様が私に教えてくれた気がした
さようなら夫さん
本当にさようならだね
大好きだったよ
幸せでいてね