もはや夫の申し出に反対する選択肢など

その時のわたしにはなかった

私に「頼むよ」と聞きながらも

「もう決めたんだよ」という報告だ


とにかく今私がはっきりさせておかねばならない事

それは今後の子どもの生活と家のローンなど

要するにお金のことだ

子どもの人生を守らなくてはならない


「仕事辞めるのはわかった。でも私にはローン支払い続ける事も子どもを養育していく経済力もない。難しいのはわかるよね?そこだけははっきり保証して」


それはわかってる。だからローン支払いも続けるし、いまある預貯金や退職金の使い方は任せる」


その言葉を聞いて、正直少し安心した私。


そして私はきっとその瞬間から

夫とはいつか離婚しよう

と気持ちが変わったように思う


そして同時にこの瞬間から夫の女たちの事なんて

次第にどうでも良くなっていった


むしろKさんでもYさんでもなんならOさんでも

(Oさんは私より少し若い女性でした)

あんたがこの夫を今すぐ引き取って

幸せにしてやってくれよ💦


子どもの生活と今後の学費は可能な限り確保

わたしの人生については方向修正しなくては


そしてその後夫は仕事をあっさり辞めてしまった

今時ブラックでもなくいい会社だったのに


さてわたしはどうしよう

とりあえずいまある預貯金や今後のお金の使い方

まず仕事はアルバイトではやっていけないし

とにかく転職をしなければならない


子どもが巣立った後の人生も考えなくては


考えること整理することは山積みだった


悔しいけどこの状況に負けてはダメだ

そう自分に言い聞かせて毎日過ごしていた


常に糸が切れたらすぐ泣きそうだった

崩れてたまるかと常に思っていた

母は強いとはよく言ったもので

わたしは母だから本当に強くいられた

ストレスで生理は止まったし

痩せていくためまわりから心配された


正直そんな弱ってるわたしに

相談乗るとか話聞くとか言って

飲みに誘ってくれる男性もいた


わたしは夫との再構築は目指してなかったが

だからといってそれらのお誘いに

乗るような気分にもならなかった

 

私のこれからの人生は

私一人で決めていく

つまらない事ではもう泣かない

傷つかない、強くなる。


一方わたしに仕事を辞める事を許された夫は

それから着々と神様のお告げを実行すべく

わたしの心労など見向きもせず

自分だけのこれからに集中していた

相変わらず女との遊びは継続しながら💦


神様に自分がどう生きていくべきか

聞きたいのは私のほうだった