前回Archer C80を試用した際は、当ブログで初めてルーターを検証するということもあって、デバイスを片っ端から検証した。だが、前回と同じことをやっても変わった感じがしないし、つながっているのが当たり前なので、論を俟たない。
今回はルーターモードで接続していたのだが、ユーザーの環境によってはブリッジモード(別のルーターを経由させ、アクセスポイントとして使用)を選択せざるを得ない場合もある。この場合は、今回の記事で紹介するペアレンタルコントロール(保護者による使用制限)、ウイルス対策には使用できない旨、事前にお断りをしておく。
さて、今回は使用負荷が高そうなアプリで検証する。
使用した機材は、iPadAir3。
アプリは「スマホdeレグザ」。
「スマホdeレグザ」について知らない人のために軽く解説しておくと、レグザブルーレイを使用している人専用のアプリ。アプリから番組の予約ができるのに加えて、ハードディスクレコーダーを介してテレビが見られる。要はDLNA(Digital Living Network Alliance)のたぐいと解される。
良く他の家族がテレビを見ていて譲ってくれないとき、寝室にiPadを持っていき、テレビ代わりにすることができる。
リアルタイムの番組だって、録画した番組だって見られる。
非常に負荷の高いアプリであるため、これまで再生中にもっさりとした感じを受けることが多々あった。本機の検証では若干心配をしていたのだが、こちらは成功。とくに問題はなく安定した再生が行えた。
ただし、これをZOOMで画面共有しようとしたら制限がかかってしまった。おそらく著作権などの問題があるかもしれない。著者としてはこれがスムーズに画面共有できるかを検証したかったのにすぎないのだが。
続いて、試した機能はペアレンタルコントロール。
Let‘s Note CF-S10で検証した。
時間を適当に決め、セット。
今まではインターネットに接続できていたのだが、リロードすると、インターネットに接続されていない旨表示される。アクセス制限成功である。ただし前述しているようにブリッジモードでは使用できない。
よく企業や学校などでインターネットのアクセス制限をしている例はあるが、特定のユーザーないしグループのデバイスを狙い撃ちする用途にも使えるのではないだろうか。
それから、HomeCare機能について。有益な情報と思われるため、ぜひ触れておきたい。通常はデバイスのほうでセキュリティソフトを入れておくのだが、Wi-Fi側でも制御してくれるというもの(ただし、ウイルスを除去するといったものではないので、デバイス側にもセキュリティソフトは必要である)。コンテンツフィルター、侵入防止システム、ウイルスに感染したデバイスの隔離機能を備えている。こちらはトレンドマイクロ社の提供によるもので、無償で使用できる。なお、この機能もブリッジモードでは使用できない。
次回は、ユニットを1台、玄関の外に出して検証する。
「スマホdeレグザ」より、某バス旅ZをiPad Air 3で再生
Decoの設定画面、下から2段目の左にあるParental Controlをタップする
プロファイル設定
フィルター機能など細かい設定ができる(httpsサイトは不可)
今回は時間制限、ベッドタイムの機能を試した
この場合平日は、22時から翌朝の7時までは使用できない
時間になると、リロードしても表示がされない
アンチウイルス機能。あのトレンドマイクロ社の提供によるもの。上段のEnable Allをタップすると、以下3つの機能(コンテンツフィルター、侵入防止システム、ウイルスに感染したデバイスの隔離機能)が使える