『文明の生態史観』 | 本だけ読んで暮らせたら

『文明の生態史観』


『文明の生態史観』   梅棹 忠夫/著、 中公文庫(1974初版、1998改版)



初めて読んだ。 誰もが薦めるだけのことはある。 確かに名著だ。 スゲー傑作だ。


スケールの大きな文明論。

読んでる途中でジャレド・ダイヤモンドを思い出した。ダイヤモンドが述べていることより簡潔で単純なモデルなだけに、なお一層の一般性がありそうだ。


この本を読んでいる途中での私の頭の中に浮んでいたイメージは次のようなコト。。。


ユーラシア大陸を、単純に東西方向に長い楕円形だと考える。その楕円形の中心位置に棒を挿す。その棒を軸として、楕円をコマのように回転させると、楕円の上に乗っかっているイロイロな物がみんな外周の方に寄っていってしまう・・・。

かつての中国、インド、ロシア、イスラム・地中海といった、楕円の中心近くに置かれていた4大帝国の力は、コマの回転速度の上昇にともなって次第に楕円の外周部へと流れていく。楕円の外周部・・・その西端にはイギリス・フランス・ドイツが位置し、もう一方の東端には日本が位置していた。

大航海時代以降の西ヨーロッパ諸国や明治維新以降の日本の隆盛は、コマの外周に移ってきた力を捉えたものだった・・・。


コマの軸に回転力を与えたものは何だったのか?

4大帝国は、帝国の外縁部の乾燥地帯に暮らしていた蛮族による侵略を絶えず受けており、ときおり帝国は解体し、その後また再生を果たすということを繰り返していた。帝国外縁の乾燥地帯よりも更に外側に位置し、比較的温暖な気候で人口もそこそこあった西ヨーロッパ諸国や日本では、いつしか封建社会を経験していた。封建社会の後にブルジョワ革命を経験した楕円外周部の各国は、いつしか母体であった帝国よりも文明を高度化させていた・・・。

コマの軸に回転を与えたものは、帝国の自己崩壊と楕円外周国が歴史の経験値を積んでいたことによるものだった・・・!?



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ん~~っ、頭の中では、もっとイロイロなことが思い浮かんでいる。。。のに、巧く書けない。

日を置いて、もう少し整理しながら、この記事を書き足していこう・・・。